ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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ロイヤルナイト 英国王女の秘密の外出 ★★★★

2017年3月26日DVD鑑賞



2015年英国映画
監督・・・ジュリアン・ジャロルド
出演・・・サラ・ガドン

(STORY)
1945年、長年続いた戦争が終わり、国中が終戦祝いに盛り上がっている中、エリザベス王女と妹マーガレット王女はお忍びで外出をする。はねっかえりのマーガレットを追いかけていたエリザベスは、ひとりの青年将校と出会う。
本当にあった「ローマの休日」ー名作の誕生秘話と言われる、史実の物語。


(REVIEW)
前途にも書いてあるように、本当にあった「ローマの休日」
若き日のエリザベス女王にも胸きゅん物語があったのね^^

時は第二次世界大戦終結日のロンドン。
エリザベス女王のお父様はのジョージ6世。
彼を描いた「英国王のスピーチ」の続編としても楽しめます。

若き日のエリザベス女王もひとりの女の子。
はねっかえりの妹を追っている最中に出会ったひとりの青年。
普通の女の子では当たり前だけど、王女の彼女は未知なる体験なのです。

でも、そんな楽しい時間もあっという間。
ふたりは恋に発展するのかなと思えばそうではない。
そこが英国らしい控えめで、いかにもエリザベス女王らしいです^^

エリザベス女王といえば、毅然とした女性。
映画「クイーン」の王室危機の時も毅然とした態度で対処していたように、
若き日も女王の風格があった人だと感じました。

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天まであがれ!★★★★

2017年4月12日再読

木原敏江/秋田書店

(STORY)
沖田総司は試衛館の仲間と共に修行の日々を送っていた。ある日、こよりという少女と出会い、ふたりは惹かれ合っていく。
しかし、ふたりを京都へと導くのことになり・・・新選組隊士・沖田総司を中心に描いた木原流新選組ストーリー。


(REVIRE)
思えば、私が新選組に興味を持ったきっかけは総司くん。
(コホン、歳さんはその後です)
夭折した美形の天才剣士沖田総司くんのイメージがそのまま私に残っていました。
本当はヒラメ顔だったとか、そんなのはどうでもいい。
私の中では美剣士総司くんなのです。

そのイメージをそのまま描いてくれたのは、木原先生の「天まであがれ!」
私の中では、新選組コミックNo1。
剣士として生き抜いた彼の生き様と、こよりちゃんとの悲恋は涙をそそります。

前半はこよりちゃんと出会い、彼女が男だらけの道場に住み込み、
ふたりは惹かれ合うという、軽快な幕末ラブストーリーのような展開です。
その一方で、妖怪みたいな男(実はこよりの兄)の登場で、ファンタジーな一面もあります。

後半になると、こよりは実は討幕派のお姫様で、総司とは敵対となります。
その一方で彼に忍び寄る死の影。
死と隣合わせの悲哀の剣士、そして、こよりちゃんとのせつない恋。
これぞ私の総司くんのイメージなのです。

維新戦争でこよりちゃんが戦士したと思われたが、総司くん最期の時、ふたりは再会できた。
総司くんの後を追うように、こよりちゃんも逝く。
死をもって、総司くんとこよりちゃんが結ばれるというのは幕末のロミオとジュリエット。
うう、涙なしではいられないのう~TT

愛する人と天国に旅立ったこよりちゃんとは対象的なのは、会津藩のお姫様蓉姫。
彼女は歳さんに惹かれ、彼と運命を共にする決意します。
歳さんの命令で、五稜郭を脱出し、生き延びます。
彼女は「茉莉と慎吾」で登場し、維新から50年たっても歳さんを一途に思い続け、独身を貫きました。
その歳さんですが、美形すぎるほど美しすぎる。
その美しい顔に隠されているのは、熱い志と冷酷な顔。
なかなかの策士なところも、イメージにぴったり。
優しかった源(井上)さん、最期まで総司くんとこよりちゃんを思ってくれたなんて泣かせる。
義理人情に熱い勇さんも、強引だったけど豪快で人情家の鴨さんなど、
脇役も生き生き描かれていました^^v

シン・ゴジラ  ★★★★

2017年4月11日DVD鑑賞


2016年日本映画
監督・・・庵野秀明
     樋口正嗣
出演・・長谷川博巳
     石原さとみ
     竹野内豊

(STORY)
東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生し、政府官邸で緊急会議が開かれた。地震か海底火山が原因だと推測する中、内閣官房副長官の矢口(長谷川博巳)は、海底に住む生物が原因だと指摘した。
その時、巨大が怪物が東京に出現し、街を破壊していく。政府から緊急出動命令された自衛隊は、「ゴジラ」と名付けた怪物に立ち向かっていく。


(REVIEW)
過去の「ゴジラ」シリーズを一度も観たことがありません。
庵野監督の「エヴァンゲリオン」シリーズも然り。
つまり、興味がなかったですよ。
去年の話題作で、日本アカデミー作品賞を獲ったとはいえ、ただの娯楽作品と思っていました

しかし、実際観てみると、想像していたのとは遥かに違っていました。
確かに「ゴジラ」の作品ですが、それをやっつけるだけのHEROものではなくて、
「もし日本に危機が訪れたら政府はどう対応するか?」を焦点にあてていました。

毎年、日本は災害に見舞われています。
ゴジラを災害に例えると、決して他人ごとではありません。
ゴジラと戦う人たちは、普通の人で、戦隊シリーズのようなHEROのような人ではない。
また「24」のジャック(なんで彼が?爆~)のような人物が出るわけでもない。
その分、キャラの印象は弱いけど、リアル感がありました。

続きのありそうな終わり方だったので、続編はあるのでしょうか?
もし続編があるのなら、観てみたいものです。
・・・が、ゴジラが今以上にパワーアップして日本沈没になりそうで怖い^^;

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テルマエ・ロマエ ★★★★★

2017年4月9日再読

ヤマザキマリ/エンターブレイン コミック全6巻

(STORY)
古代ローマ帝国、ハドリアヌス(市村正親)の時代。職を失ったテルマエ(浴場)設計技師ルシウスは、友人マルクスに誘われた浴場で、現在の日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。自分の時代にはない文化的な浴場に魅入られたルシウスは、古代に帰ると早速アイデアとして取り入れ、たちまちのうちに人気テルマエ技師となる。その後も度々、日本の浴場にタイムスリップし、古代を岩大の日本を行き来する。


(REVIEW)
未読だった最終巻(6巻)を読む際、まとめて読みました。
何度読んでも面白い。映画も何度観ても楽しいけど、原作のコミックも楽しい^^
温泉、お風呂好きにはたまらない作品です。

温泉大国日本と同様、ローマ人もお風呂大好き。
その共通点をうまく利用して、ひとりの男が古代を現代を行き来する。
タイムスリップする話は数多くあれど、これほどワクワクドキドキする話もありません。
真面目な男ルシウスは、現代の物は珍しいのか、
ひとつひとつの行動が笑えるし、彼をとりまく周りのキャラたちも最高。
現代で得たヒントを古代で役立てる、彼の技術は素晴らしいです。

現代の日本女性さつきとの恋はどうなるかと思ったら、ハッピーエンドにまとめてくれて、綺麗な終わり方で最高です。
気分も爽快、またお風呂に入ろう!
温泉にも行こう!^^/



モンスターマザー ★★★★☆

2017年4月2日読了

福田ますみ/新潮社

(内容)
05年12月、丸子実業高校の男子生徒が自殺した。
かねてから学校の責任を追及していた生徒の母親は、校長を殺人罪として告訴する。
加勢する弁護士、事件に加熱するマスコミ。教師、同級生、保護者は追い込まれていくが、真実を追及すると、母親の狂気が明らかになった。


(REVIEW)
本作を読んだきっかけは、ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか」を観た後、関連の著書を読みたくなったからです。↓
https://www.buzzfeed.com/akikokobayashi/dokuhaha?utm_term=.dtlqZNZ3v#.usVOM3M80

毒親の著書は数多く読みました。
「逃げろ」ならまだともかく、「親を許しましょう」「自分を変えましょう」「考え方を変えましょう」という本ばかりで、
なにひとつ毒親のことをわかってない著書が多い中で、「毒になる親」が一番でした。


「毒親を許さなくていい」の言葉で、どのくらいの人が救われたことか・・
毒親がブームになっていることは、それだけ毒親に苦しんでいる人も多いということでしょう。

本書は学校のいじめによる自殺事件。
学校が原因かと思ったら、原因は母親にあった。
狂気に満ちた母親は、息子を自殺に追い込んでしまう。
息子の人生を奪った毒親。
その毒は、子供だけなく、周りにもまき散らす。
母親は自分が被害者であり、弱者であり、学校に責任あると言い張り、執拗に学校を攻撃していく。
そこに人格者の弁護士が加勢し、マスコミが過熱する。
教師、校長、息子の同級生、保護者も精神的に追い込んでいく。
いじめの報道を一石投げかける内容でした。

自殺した男子生徒の母親の”さおり”みたいな人は、私の周りにもいました。
気に入らなければ、執拗に攻撃していく。
決して、自分が悪いとは思わない。
毒親のタイプがいろいろあれど、本質は変わらない。
さおりの思い込みに激しさには目を丸くするばかりでした。
それと同時に、自殺した彼女の息子、巻き込まれた周りの人々を思うと胸がつまるような思いがしました。

親を敬うことが美徳と言われる日本には、家庭の内面的なことは目を向けにくい。
今後、このような悲劇が起こらないためにも先入観をもたないようにしたいものです。
また、現在、毒親で悩んでいる人たちは、今の環境から抜け出して、自分の人生を生きる活路を見つけてほしいと願うばかりです。