ラムの映画&本ライフ

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異邦人(いりびと) ★★★★

2017年9月13日読了


(STORY)
たかむら画廊の青年専務、篁一樹と結婚した菜穂は、東日本震災時に起きた原発事故後、東京を離れ、京都に長期逗留していた。
ある日、一枚の絵を観た時、心を奪われた。その絵を描いたのは言葉を失くした女性画家だった。


(REVIEW)
アート、京都・・芸術の秋にふさわしい作品です。
アートミステリーかと思いましたが、美術界の内幕、人間模様が描かれたドラマです。
まるで泥沼化したドラマを観ているかのように、話に引き付けられ、あっという間に読んでしまう。
いいね、韓流ドラマを観ているかのよう^^
原田さんの文章は本当に魅力的です。

ここからネタバレ↓
一樹と菜穂に隙間風が吹いていたからもしかしたらと思ったら、
やはり菜穂は京都に残ることになったのね。
で、菜穂は京都で生まれた祖父の娘であり、
樹とは異父姉妹でありましたか。
なるほど惹かれるものがあるわけですわ。

ともあれ振り回せれたのは一樹でしたね。
妻(菜穂)は京都に残ると言い出すし、画廊は崖っぷちに立たされるわ。
そのために義母と関係を持つわ。
美術館の倒産危機を救う為、モネの睡蓮が売却されたことで妻と距離が置かれてしまうわ。
あげくの果ては義母の罵られ、妻とは別れですか。
ただが世間知らずのお嬢様と妻を見ていたけど、最後はやられましたね



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まぐだら屋のマリア ★★★★☆

2017年9月9日読了


(STORY)
料亭「吟遊」で修業していた及川紫紋は、ある事件をきっかけにすべてを失い、人生の終わりを求めて「尽果(つきはて)」にやってきた。
崖っぷちに佇む小屋を目指して歩くと、そこは「まくだら屋」という民家であり、マリアという女性と出会う。
その店で働くことになった紫紋は、しだいに頑なだった心がほぐれていくが、マリアにも秘密があるようだった。


(REVIEW)
冒頭から話が見えてきましたが、
キャラたちの謎を追っていくうちにあっという間に読破しました。

原田さんはいつもながら話の作りが上手いです。
タイトルもそうですが、キャラたちのネーミングも

マリア→マリア
紫紋→シオン
湯田→ユダ
与羽→ヨハネ

聖書でお馴染みの人ばかり。
いわゆる原田版現代版聖書の世界か?
尽果の崖っぷちに佇む「まぐだら屋」は心の行き場をなくしたものたちが集まる場所。
そこはTVもなければ、ネットもない、携帯も使わない、いわゆる非現実の世界が舞台なのです。

心に大きな傷を抱えた主人公が最果ての地にやってきた設定はありがちです。
正直、冒頭で話が見えてくるようでしたが、なぜ主人公は人生を終わらせようとしたのか?
何故死のうくらい彼を苦しめるのだろうか?その過去とは?
「まぐだら屋」で働いているマリアは何者?彼女の過去とは?
謎を追っていくうちにあっという間に読んでしまいました。

一見暗くなりそうな設定ですが、美味しそうな食べ物が出てくるし
成長物語にありがちは押し付けな言葉もないので、心がほっこりと和みます。
心の行き場をなくしたキャラたちと同じく、読んでいる私も癒されました。

「まぐだら屋」に行ってみたいですね^^

神様はバリにいる ★★★★☆

2017年9月18日DVD鑑賞


2014年日本映画
監督・・・李闘士男
出演・・・堤真一、尾野真千子、玉木宏、ナオミ・インティライミ

(STORY)
婚活ビジネスに失敗し多額の借金を背負った祥子(尾野真千子)はバリ島で人生を終わらせようとした。
その時、日本人の大企業家”アニキ”(堤真一)と出会う。
彼からビジネスの成功の秘訣を教わろうとするも、胡散臭い。
でも、人々から慕われているアニキ。
そんな彼の誤解が解けた頃、最大のピンチがやってくる。


(REVIEW)
ビジネスに失敗した女性が人生を終わらせようとバリに訪れた時、転機が訪れる。
よくある展開だから、先が読めてしまうけど、
もうキャラたちが最高、配役たちも最高!

堤さんが演じた”アニキ”最高!
一見破天荒だけと、誰よりも心が温かい。
失敗した時には、大笑いする
アニキの教えはシンプルで上から目線でないから、心に響きます。
もしアニキが目の前にいたら、私も”アニキ”とついていくね、確実に。
今の日本に彼みたいな人はいるのかな。
真逆の人ならたくさんいる・・というか、私の上司はほとんどが”アニキ”とは真逆な人でした><

自分のことしか考えてなくて、何かあると人を疑い、人のせいにする。
人を思いやる気持ちはなく、幸せそうには感じない。
そう、それが今の日本。
バリには今の人々が忘れかけている義理人情がある。
人を親切にすることで皆も幸せ。
バリの人々はお金がなくても、いい笑顔、幸せいっぱいなのです。
4年前の朝ドラ「あまちゃん」の「場所ではなくて、人なんだよね」を思い出しました。

四半世紀前に一度バリ島と訪れたことがあります。
人々は暖かくて親切でした。
ただスリとかは怖かったけど^^;
私も神様に出会いたい。
またバリに行きたくなりました^^/

”アニキ”元気をありがとう!!

あなたは、誰かの大切な人 ★★★★

2017年6月19日読了

原田マハ/講談社

(STORY)
マナミには年上の女友達がいる。ひとりは69歳のアマンダ、ロスの美術館に勤務。もうひとりのエスターは、アマンダの紹介で10年前に知り合った。エスターの作る料理は美味しく、特にアボカドのベースとは素晴らしかった。-「月夜のアボカド」を含む 小さな幸せを描いた6編。


(REVIEW)
原田さんの文章は読みやすく、話に入りやすいです。

アート、旅、グルメのテーマなので癒されます。
ひとつひとつの話に映像が浮かび、キャラたちの心理を追っていくうちにあっという間に読み終わってしまう。
原田さんの文章は魅力的です。

「いちばんの幸福は家族でも、恋人でも、友達とでも、自分の好きな人と一緒に過ごすこと」(月夜のアボカド)

「どこかで、誰かが、きっと見てくれるはずだから」(緑陰のマナ)

「仕事することも、仲間と付き合うことも(中略)ふたりで過ごす時間を返してあげることは、きっとどんなことより大切なんとちゃうかなあ」(波打ち際のふたり)
など、心にしみるセリフがあります。

タイトルの「誰かの大切な人」であるように、誰かを必要とされている。
誰もが絆を感じさせてくれた一冊です。

紙の月 ★★★

2017年9月10日DVD鑑賞


2014年、日本映画
監督・・・吉田大八
出演・・・宮沢りえ
     池松壮亮
     小林聡美

(STORY)
バブル崩壊後の1994年。銀行の外回りの仕事をしている契約社員の梅沢梨花(宮沢りえ)は、真面目で上司からの評価も高く、エリート夫(田辺誠一)とふたり暮らしで、何不自由ない生活を送っていた。
ある日、大学生の光太(池松壮亮)と出会ってから運命の歯車が狂いはじめた。光太と付き合っていくうちに、お金がかさみ、ついに顧客のお金に手を出してしまう。


(REVIEW)
本作を見ようとしたきっかけは爆報THEフライデー「9億横領事件」。
事件のモデルと言われる作品を観たかったからです。

主人公梨花は仕事も家庭も真面目な女性。
年下の男性との運命的な出会いが歯車が狂ってしまう。
最初は返さばいい、少しくらいならと思っているうちに、ズルズルと手を染めていく。
クレジットカードも持っていなかった人が、いつのまにか金銭感覚を狂わせてしまう。
横領した金で、高価な買い物をし、不年下の男と楽しい時間を過ごていく。
しかし、楽しい時間は長くは続かない。
すべては夢、そう偽物なのだから。

普通の主婦がお金を横領していく設定も、宮沢りえが演じる梨花も悪くはなかったですが、ただ心理描写が乏しかったです。
旦那さんはエリートで、子どもは恵まれなかったものの、パートから契約社員と仕事も順調で、一戸建てで金には不自由してなさそうな主婦がですよ。
その彼女が、いつ年下の男性に惚れたのか?
なぜそう彼女をさせたのか?
追い込まれた時の心情なども深く描いてほしかったです。

そのせいか、不倫の代償、こんなの自業自得しか見えませんでした。

ラストも「なるほど、彼女の金銭感覚のズレも、盗む癖も少女時代からだったのね。
人を喜ばすことの自己満足が犯罪を起こしてしまう。善と悪は紙一重だよのう。
旦那さんい時計を買っても喜んでもらえなかったことが、年下の彼へとのめり込んでしまったととらえればいいのか。
でも、贅沢はしていたよね。
うーーん、人の金で贅沢をする。愛人もいるとは^^;
マリー・アントワネットか??
あと逮捕されてほしかったな。
あれでは海外逃亡成功??なんだかなしっくりこないデス


物足りなかった分は、原作を読んでみたいです。
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