ラムの映画&本ライフ

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インデペンデンス・デイ  ★★★★☆

2018年6月3日読了

文語本では独立記念日として改題。
原田マハ/PHP出版

(STORY)
毎日の通勤に嫌気をさし、引っ越すと一大決心をしてN駅を降り立った。(「川向こうの駅まで」)
恋愛、結婚、失恋、大切な人の喪失、病気、挫折など、
様々な年代の女性が様々な悩みをかかえ、何かを見つけとする24の物語。


(REVIEW)
様々な年代の女性が、様々な悩みをかかえている24の物語です。

100人がいれば、置かれている状況も違うし、悩んでいることも違う。
個々それぞれだけど、ひとつの話で独立はしているけど、どこかで繋がっている。
ラストは最初の主人公に戻っています。

24の話の主人公は、どれも等身大の女性のばかり。
誰もが悩み、もがき苦しみ、何かを見つけ、自分の殻を破り
再スタート切る人もいれば、希望を見出す人もいる。
自分も同じような悩みがあったなと共感しているうちにあっという間に読み終わりました。

今、悩んでいる状況から抜き出ない人、
あきらめてしまっている人には是非、手を取ってみませんか?

「サロメ」でダーク作品だったので、久々に原田わーるとに浸れて満足でした^^v
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告白 ★★★★★

2018年6月2日再読

湊かなえ/双葉社


(STORY)
我が子を亡くしたばかりの(中学生教師が生徒たちの前で「娘は事故ではありません。
このクラスの中の生徒に殺されたです」と告白した。
教師、生徒、容疑者の生徒、生徒の家族による証言から徐々に事件が浮き掘りになっていく。


(REVIEW)
我が子を亡くしたばかりの教師が「クラスの中に犯人がいる」という告白により、
教師、生徒、容疑者、容疑者の家族の証言により、
徐々に事件の真相が浮かび上がっていく展開は、
ミステリアスで怖さがあります。
数年前、初めて読んだ時、体の震えが止まらなかったと同じく、
今回もゾクゾク感がありました。
湊さんが放つ毒は、ホラーより怖さがあります。

教師の告白は復讐なのか、
犯人の牛乳パックにエイズの血を混入するとは・・
制裁するとはいえ、怖い、怖すぎる・・
昔、読んだ後、しばらくは牛乳が飲めませんでした。
今は免疫がついたせいか大丈夫ですが^^;

殺された娘の母、中学の教師も、その犯人である生徒も、
みな被害者であり、加害者です。
何が歯車を狂わせたのか・・
湊さんが描く話は毒家族、毒親が多いけど、今回も同じく。
三つ子の魂は百までとはよくいったもので
家庭のあり方が一番の問題だと感じさせられました。

湊さんの毒がたまらん。また読みます^^v

万引き家族 ★★★★☆

2018年6月11日劇場鑑賞


2018年日本映画
監督・・・是枝裕和
出演・・・リリー・フランキー
     安藤サクラ
     樹木希林


(STORY)
東京の片隅で日雇い仕事の夫・治(リリー・フランキー)と妻・信代(安藤さくら)、息子の翔太(城桧吏)、
信代の妹・亜紀(松岡茉優)、祖母・初枝(樹木希林)が暮らしていた。
彼らは初枝の年金を頼りに死、足りない分は万引きで生計を立てていた。
ある日、アパートの廊下で凍えている”ゆり”(佐々木みゆ)を見つけ、家に連れて帰った。
すぐに帰すつもりでいたが、体中に傷だらけのゆりの境遇を思いやり、娘として育てることにした。
貧しくとも仲良く暮らしてきた彼らだったが、ある事件をきっかけにバラバラになってしまう。

(REVIEW)
「誰も知らない」「そして父になる」など家族を描き続けた是枝監督作品、
本年度カンヌ国際映画祭 最高賞 パルムドール受賞作。

家族を題材にした映画を作らせたら右に出る者はいない是枝監督、
脚本、演出、適材適所の配役、特に子供たちが素晴らしい。
タイトルから万引きして生計を立てている家族の話かと思ったら、
現在の家族、社会を鋭くメスを入れた、考えさせられる作品でした。

ネタバレがあります。
舞台は東京下町。
祖母の年金を頼って、足りない分は万引きしながら生活をしている貧困層の家族。
虐待をされていた少女を引き取って、親代わりとなる?というのは、どう見ても誘拐だけど、
それは少女の境遇を思いやって引き取ったのです。
実の親以上に愛情を注いでくれたのです。

貧しくても楽しく暮らしていた彼らでしたが、
祖母・初枝の老衰死から、崩れてしまいます。
彼らは誰一人として血が繋がってなく、しかも治と信代も夫婦ではありません。
万引き、誘拐(世間からみればね)、死体遺棄、年金不正受給、窃盗・・
犯罪を犯していた彼らは、家族、世間から見捨てられた運命共同体のようなもの。
貧困、虐待、機能不全家族、家庭内いじめ、毒親などの様々な問題を抱えている現代。
血のつながった家族で問題が起きるなら、人間として生活が出来ないのなら、
本当の・・って一体なんだろう?

皆がバラバラで終わってしまったけど、
これが現実ではないでしょうか。
綺麗に終わったら違和感を覚えるね、確実に。
ハッピーエンドで終わるなら、悲惨な事件は起きません。
法で縛られているのなら・・法って一体なんでしょうか?

本当の家族に戻り、親の愛情を得られない”りん(ゆり)”ちゃんが、
まだ誰かを待っているラストシーンが印象に残りました。
「ぶたないで」と怖い思いをしていた”りん”ちゃん。
願わくば、虐待されませんように。悲惨なことになりませんようにと祈るばかりです。

望郷 ★★★★

2018年5月22日読了

湊かなえ/文藝春秋

(STORY)
同級生のハガキに失踪した父のことを伝えたいから会いたいと書いてあった。
島で過ごしていた頃・・父の失踪後、母と二人で暮らす私の前に”おっさん”が現れ、何かと世話を焼いてくれた。
「海の星」の他、島で生まれ育った人々の複雑な心境を描く6編収録。


(REVIEW)
島で生まれ育った人々を描いた短編6作品です。

閉鎖的な島が舞台で、島に残った者、島から都会に出た者など、
様々な人々の思いが描かれています。

姉との四半世紀ぶりの再会、同級生からのハガキなどがきっかけで、
島での思い出が蘇ってきます。
それは決して楽しい思い出ではありません。
心の奥にしまっていた思い、子心に残っていた傷、秘密が明らかにされていくからです。

6作品とも湊さんらしいミステリーな展開で、ラストは逆転があります。
キャラの心理描写が丁寧に描かれているので、話に入りやすいです。
特に印象に残ったのは「夢の国」
”自分の時代にはこんなものはなかった”
時代錯誤と思われる言葉は、昔、祖母や両親によく言われていました。
主人公の育った環境が似ているせいか、感情移入しやすかったです。

事実が明らかになり、心が軽くなったわけではなく、逆に残酷さもあります。
毒をまき散らすとは、湊さんらしい。
これが”湊わーるど”
毒をまた味わってみたい。
湊さん、最高です\(^o^)/

王女未央 ★★★★☆

2018年3~5月DVD鑑賞


2016年中国ドラマ 全54話
(CAST)
未央(馮心児)・・・ティファニー
高陽王(拓跋濬)・・・タン, ルオ・ジン,
南安王(拓跋余)・・・ヴァネス・ウー

(STORY)
群雄割拠の南北朝時代。北涼の公女・馮心児は多くの人から愛され、幸せに暮らしていた。
ある日、北魏の李敏峰・叱雲南らの陰謀によって、北涼は完全に滅亡し、父親と祖母も失ってしまう。
追っ手から逃れる途中、未央に助かられた馮心児。
魏の尚書府の妾腹の娘である未央は追っ手に殺されてしまい、馮心児は未央となり、すべての陰謀である尚書府に入り込む。
そこで待っていたのは、尚書府の夫人や娘から命を狙われる。拓跋濬から助かられ、お互い運命を感じていく。

(REVIEW)
亡国のお姫さまが、恩人になりすまして敵国に入り込み、復讐をしていく。
最後は宿願を果たし、恋も成熟し、皇后の座にも上り詰めていくという、愛と復讐の物語です。
オープニングとエンディングを観れば、どんなあらすじはわかりそうですが、
ドラマチックに描かれているから最後まで見逃せません。
適材適所の配役で、感情移入しやすく話にも入りやすかったです。

未央のモデルは北魏の文成文明皇后(馮皇后)。
北魏に滅ぼされた北燕の皇族である馮皇后は、叔母の助けで宮廷入りをし、
文武帝の孫。文成帝(拓跋濬)の皇后となります。
若くして文成帝が亡くなった後は、皇太后となり、魏の権力を握ります。


このドラマを観るきっかけは、台湾ドラマ「流星花園」のF4のひとりであるヴァネス・ウーが出演しているから。
爽やかなイメージしかなかった彼が悪役(ヒール)に挑戦するとは見逃せない。
前半は抑え気味な演技でしたが、後半は見事に悪の華を咲かせてくれました。
冷静沈着、非情な性格の反面、心の弱さを見せてくれた南安王は、主役の未央、拓跋濬よりは惹かれました。

さて、ここからは独り言なので、よかったらクリックしてお読みくださいね。

我が強く、思い込みのキャラに多いこと。
中には自分自身も見失った人も。
その中でまともたったのは、未央の従弟、敏徳や、
彼を一途に好きな魏の皇女、拓跋廸(てき)。
好きな相手の事を思い、常に未央の味方とは
けなげで泣かせるのうTT

高陽王の熱烈なラブコールに負けたのはわかるけど、
復讐を果たすなら高陽王よりも南安王でしょ。
ラストはお粗末だったけど、南安王の方が冷静沈着だし、なかなかの策略家で頼りになりそう。
高陽王は若いのか、せっかちだし、結果を先に求めるのかが気になりましたわ。
母親殺し(皇太后殺害)事件も、動揺していたとはいえ、よく調べなさい。
変芸術を使っていることをまずは疑うはず。
もし、彼に国を任せるのは心配だなと思ったら、若死にしたね(史実だから仕方ないか)。

南安王は常茹からの剣を受け、未央を盾になって命を落としたというのに、
振り向きもしないとは!
あれでは南安王はかわいそうすぎ。

キャラのほとんどは不死身なの?
瀕死の状態と思ったら、すぐに元気になっているし。
終盤に服毒した毒は、10年も持つとは・・一体この毒は?

南安王と常茹の子供は完全にスルー?
未央と高揚王との息子が”もしかして”と思ったけど、
大事な息子と言っているからにはふたりの子供であることは間違いないし。

きっと常茹の侍女が育てているに違いないけど、
後年、親の仇として、未央親子に復讐しそうだわ^^






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