ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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湯を沸かすほどの熱い愛 ★★★

2017年6月19日DVD鑑賞


2016年 日本映画
監督・・・
出演・・・・宮沢りえ
      杉崎花
      オダギリジョー
      松坂桃李

(STORY)
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。夫(オダギリジョー)が一年前に家出をし、銭湯は休業。双葉はパートをしながら娘・安澄(杉崎花)を育てていた。
ある日、体調不良を起こし、検査した結果、余命2カ月と宣告された。
双葉は残された時間で「銭湯の再開」と「バラバラの家族の再生」を決め実行していく。


(REVIEW)
去年多くの映画賞を受賞した話題作です。

評判どおりだけあります。
夫が家出をし、気の弱い娘は学校でいじめられている。
自営の銭湯は休業状態で、パートで生計を立てている。
そんなある日、余命2カ月と宣告される。
人生いいことないと思われる双葉の人生。
でも、彼女は目標をたて、残された時間をせいいっぱい生きようとする。
明るく、誰にも元気を与えてくれる「みんなのお母さん」
そんな双葉を演じる宮沢りえさんは光っていました。
双葉とは正反対の繊細な娘を演じた杉崎花ちゃんもいい。
ダメ夫(オヤジ?)のオダギリジョーも、旅を出る青年の松阪桃李など、
適材適所の配役です。

カニを送る人や、安澄ちゃんの手話は、なるほどと納得しました。
脚本が上手い!
いい映画だとは思いますが、私としては後味の悪さが残りました。

ここからはネタバレになるので、隠れます。
安澄ちゃんに伝えたいことって、自分の病気のことかと思ったら、
本当の母親のことを伝えるため?
旅行は本当の母親に合わせることが目的だった。
本当の母親は耳が不自由だったから、手話を習わせていた。
カニは本当の母親が贈っていたもの。
なるほどなと思いましたね。

後味が悪かったというのはラスト。
タイトルと銭湯をかけたとは思いますが、
双葉の死体を沸かした湯に浸かる???
確かに熱い愛ではありますが、私はひきましたわ。
私なら、身内の死体を沸かした湯は入りたくもないですわ。

どの感想にも「感動した」「また観たい」が多いので、私のように気にはならないのだろうか?
同じことを思った人はいないだろうか・・ううっ、また少数派ですわ。


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Mr.Back 人生を二度生きる男  ★★★★☆



2014年韓国ドラマ 、全18話
(出演)
チェ・デホン、チェ・シニョン・・・シン・ハギュン
ウン・ウス・・・・・・・・・・・・・チャン・ナラ
チェ・デハン・・・・・・・・・・・イジュン(元MELAQ)
ホン・ジユン・・・・・・・・・・・パク・イェジン

(STORY)
一代で大会社を築き上げたワンマン社長デホンは高齢のため、体の不調に悩まされていた。
流星群が流れた日、薬を間違えて落下した隕石を飲み込んでしまい、身体が34歳に若返ってしまった。
名前をチェ・シニョンと変え、デホンの隠し子として会社で働きはじめた。
だが、身内や信頼していた社員の裏切りを知ることになり・・


(REIVEW)
タイトルとシン・ハギュン主演作品で興味がわきました。

「人生を2度生きる」
人生をやり直したいと思うことがあります。
もし実現できるならどれほどいいか・・
それを本作は70歳代から30歳代に若返らせ、人生を2度生きることを可能にさせたのです。

主人公のデホンは成功者と言っていいほどの大金持ち老人。
ある日、身体が若返ってしまい、シニョンと生きることになります。
外見は若返っても、中身は老人のまま。ワンマン社長が抜き切れず、オレ様態度。
そんな彼も若い女性に恋をし、本当に人生2度生きることができる・・と思ったら、ここから隠れます。

若返った原因は隕石。
薬と間違えて隕石を飲んだから若返った。
でも、期限があって48日間。
え?「私の期限は49日」の男性バージョンでは?(笑)

その短い間にも、ジェットコースターのような浮き沈みの激しい日々でした。
デホンは死んだことにし、隠し子をいう形で大韓リゾートの社長に就任したものの、
財産と権力を狙う兄弟の罠にはまり、ホームレスに。
様々な体験をし、会社の権利を狙うヤツラを倒し、経営を立て直す。
若い女性と恋や、仲たがいしていた息子との絆を戻していく。

デホンとシニョン2役を演じたシン・ハギョンの演技がいい。
オレ様デホンをコミカルに演じているから、逆に親しみやすさも感じます。
だから、彼にはソン室長のような忠実な部下もいるし、娘みたいなウン・ウスにも惚れられます。
嫌なヤツラもいるけどうざいとは思えない。
配役も適材適所だし、脚本が素晴らしいです。

ラスト、ハスとの恋は悲恋に終わるのか、それとも奇跡を呼ぶのか?
私は後者であってほしいと願ったら、本当にそうなりました。
期限がきて、70歳の老人に戻ってしまい、デホン(シニョン)自信も消えてしまったけど、
ハスの「待つ」の言葉を信じていたら、本当に生きていた。
老人ホームとして働いていたシニョンは、記録がなかった。
息子のテハンは義兄として受け入れることにした。
そして彼はホン室長とカップルに(どうみても、カップルというより姉弟しか見えんが。爆~)
上手くまとまってよかった、よかった。

最後にシニョン(デホン)に振り回されたソン室長、お疲れさまでした。
家族を犠牲にしてまで、会長(デホン、シニョン)に対する忠誠心には涙が出ました。




戦場のメロディ ★★★★

2017年5月16日DVD鑑賞


2016年 韓国映画
監督・・・イ・ハン
出演・・イム・シワン
     チョン・ジュンウォン

(STORY)
朝鮮戦争真っ只中の1952年。戦争で家族も戦友も失ったハン・サンヨル少尉(イム・シワン)に釜山に配属になった。そこで戦争孤児たちの世話の任務が下された。彼は孤児たちを救う為、「児童合唱団」を結成される。
最初はぎこちなかったものの、子供たちの和音が生れ、笑顔が取り戻せた。でも、彼らに戦地の慰問公演が決まり・・


(REVIEW)
実在した児童合唱団を描いた、韓国版「サウンド・オブ・ミュージック

朝鮮戦争の混乱期、戦争は緊迫し、暮らしが困窮し、人々の笑顔が消えかかっていました。
戦争孤児たちは大人たちが勝手に起こした戦争の中をどうにかして生き抜こうとしていました。
そんな中に生まれた「少年合唱団」

殺伐とした時代に美しい歌声が響き渡り、荒んだ人々の心を癒していく。
私も思わず聞きほれました^^

そんな彼らに慰問公演の話が持ち上がります。
最初は断り、合唱団を解散するつもりでいたが、子供たちの熱心な決意により、慰問公演に挑戦することになり・・
ここからネタバレになります。↓

主役のハン少尉の話の一方で、幼い兄妹の話が進行した時、
しかも、妹の方は自分が歌ったことで父親が死んだということにもしや・・と思ったですよ。
最後は妹が歌うことになるだろう。
でも、そのきっかけが兄妹の身に何かあるだろうか・・と心配したいたら、ビンゴ。
やはり、お兄ちゃん、亡くなりましたか・・
本当に戦争は惨いのう・・

朝鮮戦争、兄弟で思い出すのはチャン・ドンゴン、ウォンビン主演の「ブラザーフッド」
兄弟愛にじーんときたけど、今回は子供だから泣かされたわ。
もう韓国作品は泣かせ上手デス~TT

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須磨赤石殺人事件 ★★★

2017年5月8日読了


(STORY)
女子記者・前田淳子が自宅を出たまま失踪した。彼女を探して欲しいと依頼を受けた浅見光彦は神戸に向かう。
淳子の大学の後輩の由香里と共に捜索する。足取りと追っていくうちに、淳子の遺体となって発見された。


(REVIEW)
タイトルから源氏物語ファンには、たまらない一冊です。

話も入りやすいし、こじんまりとした長さで、最後まで一気に読めます。
いつも感心するのは、内田先生の知識の広さ。
今回も念入りに風土や歴史を調べたのがわかります。

キャラの魅力があるのは、やはり光彦さん。
彼のカンのよさ、推理力に惚れ惚れします。
いつのまにか、光彦さんを光源氏と重ねてしまい、
現代の光源氏が事件の謎を解く?と想像してしまいました(笑)

隠蔽した事件が再び掘り起こされ、悲劇を生んだ。
ただ、犯人は以外でしたね。
いつものことだから驚きはしないけど、
確かに男性が犯人とは限らないですわ^^;

神戸にまた訪れたい。
明石のたこ焼き食べたいデス^^

新・三銃士 ダルタニャンとミラディ   ★★★

2016年5月23、24日読了



藤本ひとみ/講談社


(STORY)
1625年。まだ三銃士に出会う前のダルタニャンは、決闘を挑んだ。それを見つめるミラディ。
やがて二人は、フランスを揺るがす陰謀を巡り、敵対することとなる。


(REVIEW)
新三銃士と聞いて思い浮かべるのは、数年前の爆笑問題の人形劇。
「三銃士」と聞くだけでも胸が躍り出す。
フランス通の藤本女史が描く三銃士はどんなものかと読む前からワクワクしました。

「少年編」と「青年編」の2部構成で別れている藤本女史版は
悪女ミレディ・・もといミラディの視点で描かれています。
(ダルタニアンはダルタニャンだし・・まあいいか^^)

藤本女史のキレのいい文章とテンポのよさ、
話の入りやすさ(話がわかっているかもしれないけど)で、
サクサクと読めるし、原作同様ワクワク感もあります。
悪女を主人公にするのは、いかにも藤本女史らしいというか^^
別な視点から読む面白さがあります。

ただ、本家本元のデュマの「三銃士」の印象が強い私としては、
原作通りに話は進んでいるので完全なパラレルワールドとは思えず、
ここからはネタバレになるので、隠れます。

悪女のミレディ・・失礼ミラディは実は繊細な女?
コンスタンスはしたたかな女?
今までのイメージが覆されたようで、目がクラクラしましたわ。

で、ミレディは処刑されて死ぬはずが、
なんと生きていた?で、ダルタニャンとハッピーエンド?
ええ???アニメの影響も受けている私はダルタニャンとコンスタンスのイメージが強いですけど。

女性たちの活躍せいか、三銃士たちの魅力がイマイチ。
三銃士たちを藤本流いい男に描いてほしかったなーー;

もうひとつの三銃士として読むには面白いかもしれないけど、
従来のファンにはオススメ出来ないかもーー;