ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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モンスターマザー ★★★★☆

2017年4月2日読了

福田ますみ/新潮社

(内容)
05年12月、丸子実業高校の男子生徒が自殺した。
かねてから学校の責任を追及していた生徒の母親は、校長を殺人罪として告訴する。
加勢する弁護士、事件に加熱するマスコミ。教師、同級生、保護者は追い込まれていくが、真実を追及すると、母親の狂気が明らかになった。


(REVIEW)
本作を読んだきっかけは、ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか」を観た後、関連の著書を読みたくなったからです。↓
https://www.buzzfeed.com/akikokobayashi/dokuhaha?utm_term=.dtlqZNZ3v#.usVOM3M80

毒親の著書は数多く読みました。
「逃げろ」ならまだともかく、「親を許しましょう」「自分を変えましょう」「考え方を変えましょう」という本ばかりで、
なにひとつ毒親のことをわかってない著書が多い中で、「毒になる親」が一番でした。


「毒親を許さなくていい」の言葉で、どのくらいの人が救われたことか・・
毒親がブームになっていることは、それだけ毒親に苦しんでいる人も多いということでしょう。

本書は学校のいじめによる自殺事件。
学校が原因かと思ったら、原因は母親にあった。
狂気に満ちた母親は、息子を自殺に追い込んでしまう。
息子の人生を奪った毒親。
その毒は、子供だけなく、周りにもまき散らす。
母親は自分が被害者であり、弱者であり、学校に責任あると言い張り、執拗に学校を攻撃していく。
そこに人格者の弁護士が加勢し、マスコミが過熱する。
教師、校長、息子の同級生、保護者も精神的に追い込んでいく。
いじめの報道を一石投げかける内容でした。

自殺した男子生徒の母親の”さおり”みたいな人は、私の周りにもいました。
気に入らなければ、執拗に攻撃していく。
決して、自分が悪いとは思わない。
毒親のタイプがいろいろあれど、本質は変わらない。
さおりの思い込みに激しさには目を丸くするばかりでした。
それと同時に、自殺した彼女の息子、巻き込まれた周りの人々を思うと胸がつまるような思いがしました。

親を敬うことが美徳と言われる日本には、家庭の内面的なことは目を向けにくい。
今後、このような悲劇が起こらないためにも先入観をもたないようにしたいものです。
また、現在、毒親で悩んでいる人たちは、今の環境から抜け出して、自分の人生を生きる活路を見つけてほしいと願うばかりです。

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働く男 ★★★★☆

2017年1月29日読了

星野 源/文春文庫

(内容)
音楽家、俳優、文豪家と様々な肩書を持つ星野源の仕事の解説や、ものづくりへの思いを語った一冊。


(REVIEW)
星野源著書2冊目。
オビの「すごく変な本です」に惹かれて手にとってみました。

「書く男(文豪)」「歌う男(音楽)」「演じる男(俳優)」と、
星野さんはいろいろな肩書を持ち、マルチナ活動をしています。
本書は彼の仕事ぶりや作品などがぎっちりと詰まった
”星野源わーるど”が充分に味わえます。

映画のコラムは、自分のエピソードを交えながら映画を語っていきます。
彼のお人柄でしょう、読んでいて心地がよいです。
それに比べて私はタラ~(汗~)
映画作品そのものを感想述べることしかなくて・・
恥ずかしくて、穴の中に入りたくなりました。
というか書き直したい・・というものの、文才がない(涙)

そんな星野さんも「書く男」の冒頭で「文才がないと言われた」と語り、
「そんなの関係ない」と震え立ち、書いても書いても面白くないことをわかりながらも、
「今では書くことを楽しめる、才能ないからやる。
才能がない、自分の勝ちだ」
と、クスと笑みがこぼれるような文章から勇気をもらいました。
ありがと^^源さん。

自分を支えてくれた作品、人、食べ物から
自分が影響受けたか、どれだけ助けられているか語られています。
自分の作った作品(音楽)、コード付きの楽譜、
出演した映画やドラマの裏でのエピソード、
彼が書いた短編小説と、星野わーるど満載^^
また乙吉さんとの対談も読みごたえあります。

源さんは只者ではないとは思っていましたが、
これでますます好きになりました。
彼の物つくりのこだわりがヒシヒシと感じました。

単行本は、病気で倒れてから、入院最中に出版されました。
その時以降、「働く男」から「働きたくない男」に変わったものの、
仕事い対する思いが変わってないと語られています。

今後も元気で無理せずに、これからもいい仕事してください。
これからも星野源わーるどを楽しませてくださいね^^

そして生活はつづく ★★★★

2017年1月28日読了

星野 源/文春文庫

(内容)
一見華やかな生活している人でも、一見ものすごく暗い世界にいる犯罪者でも、当たり前のように生活している、そんなつまらない、苦手な日常を面白がろう!音楽家、俳優、文豪家の星野源の初めてのエッセイ。


(REVIEW)
マルチの活躍している星野さんのエッセイはどんなものかと手に取って観ました。
一言でいうなら、面白い!!

人は生活をしていかなくてはならない。
つまらないなと思いながらも生活を続けなくてはならない。


私も、同じく。生活することが苦痛になるときもありますわ。

私は、生活というものがすごく苦手だ。

わかる、私も苦手です。

仕事を頑張っていれば、自分が変わると思いこもうとした。
生活を置いてきぼりにしてしまったのは、もうひとりの自分を置いきぼりにしてしまった。


地味な生活を見つめつつ、面白いことを見出す。
楽しい上にもちゃんとした生活をできるはずだと。
なるほどそうだなと思いましたね。

その彼の生活ぶりはというと、

携帯電話料金の払い忘れ、部屋の荒れ放題、人付き合いは苦手だし、
顔を洗うにも食べる時でもビシャらしてしまう、子供の頃のバカな体験など、
自分のダメ出しエピソードのオンパレードか(爆~)

うん、うん、そうだねと共感する箇所もあれば、
つい笑ってしまう箇所もありで、楽しすぎ。
彼独特の言い回しと魅力的な文章で、あっという間に読み終わってしまいます。

また、彼独特の世界観や、誠実な人柄がわかり、
音楽、演技、コントなどの彼の仕事の原点が見えた気がしました。

ただ、下ネタの話はひいてしまったけど・・・^^;
実は、紅茶、スィーツを食べながら読んでいたですよ、星野さん^^;
オビの「トイレか旅のお供にどうぞ」の意味がわかりましたわ(笑)

星野源は只者ではないとは思っていましたが、
本書でこれがはっきりわかりました(^^

元気と勇気をありがと^^
ビタミン剤のような本なので、また読みたい本です。






最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華  ★★★★☆

2016年10月12日読了

椹野道流/角川文庫

(STORY)
兵庫県芦屋市にある定食食堂「ばんめし屋」は、営業時間が日没から日の入りまで、日替わりで一種類のみ。
そんな風変りの店には幽霊までも常連となっている。
入店3か月の元イケメン俳優の海里くんは今日も修行の日々を過ごしている。
そんなある日、海里の後輩の突然の店に訪れたことが、騒動の火種となり・・・
「最後の晩ごはん」シリーズ第二弾。


(REVIEW)
前作でクスっと笑えて、ホロリとさせてもらった「最後の晩めし」
続編、待ってました!
今回も期待どおり、笑って泣いて、読み終わった後は暖かい気持ちにさせてもらいました。

スキャンダルが原因で芸能界を追われてしまった、元イケメン俳優、海里くん。
芸能界とは縁がない定食屋で働いている彼は、
平和な日々を過ごしているはずが・・どっこい!そうはいかず。
マスコミは黙ってはいなかったのです。
迷惑をかけまいと店を去る海里くんにカツ!を入れる店長、夏神。
「師匠は弟子に迷惑かけるんのも仕事のうちや」
「オレが望んでいることはお前がここでカタとつけうrことや」
男だね、夏神!
ストレートだからこそ、心に響く。揺さぶられました!

もとい、夏神の言葉で立ち向かった海里くん。
またもマスコミの今度は夏神がダウン!?
訳ありは海里くんばかりではなくて、夏神さんもそうで、
ここままどうなると思ったら、いました救世主、淡海さん。

身内に大物がいるとは、浅見さんか水戸黄門か^m^
ともあれ、スカッとしましたわ。
訳ありは淡海さんも同じで^^
事故でなくなった妹さんが幽霊となって現れるシーンはホロリ。
またロイドもいい味を出してくれる。

第3弾も楽しみ。
一度、「ばんめし屋」におじゃましたいです^^

noriさんからお借りしました、ありがとうございました^^

さよなら的レボリューション 再見阿良 ★★★

2016年4月16日読了

東山彰良/徳間書店

(STORY)
高良伸晃は、弁当工場でバイトしながら、三流大学に通う19歳。引きこもり気味だった彼にはじめて訪れた恋。そして、中国に留学し、再会したバイト先の先輩と盗難車を移送するため旅に出る。


(REVIEW)
初の東山作品です。

ひきこもりの青年が恋をし、中国留学でで様々な体験をする。
レボリューションというタイトルにあるように、
主人公の体験は自分自身の視野を広げる革命物語です。
勢いのある文章に引き込まれ、あっという間に読了しましたが、
特に印象に残るものはなしというのが正直な感想です。

他の東山作品を読んでみたいと思います。

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