ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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愛という病 ★★★

(2015年8月29日読了)

愛という病 (新潮文庫)
愛という病 (新潮文庫)中村 うさぎ

新潮社 2010-11-29
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(STORY)
女は「愛し愛される事」に固辞するのだろう?
愛されないと自己否定に陥るのは何故か?
「愛し愛されること」しか自己を確認することしかできないのか?
女はもっと女を知らなくてはならないー中村さんがおくる痛快エッセイ。


(REVIEW)
中村さんの自己分析エッセイシリーズ「女性について編」
「エロとは何か」「メイドカフェで働く自意識」「恋したらバカになるわけ」など、
中村さんらしい痛快な文章で語ってます。

女性を知ることは、つまり自分を知ること。

男に屈したい女性とは↓
「子供の頃、親から評価されなかっただろう。そのせいか、彼女たちはいつも罪悪感を抱いている」

四十代、五十代の心理について↓
「気づいたら四十代になってて、容色が著しく衰えて恋も遠ざかり、そしてはじめて『女を捨てたくない』と焦り始めた」

自分の変貌について↓
「私は怖い。自分が抗いようもなく変わってしまい、しかもそれが思春期の変化とは違って『成熟』や『成長』でなく、『老化』と『衰退』であることがわかっているのだから、なおさら絶望な気分になる」

オカマについて↓
「我々は現実の母を、愛しながら憎んでいる。その『愛』はオカマへと向けられ、『憎しみ』は女へと振り分けられて、そこでバランスが保っているかもしれない。『母と娘』の関係はお互いの『同族同化』が発生して複雑になりやすいが、そこでこじれた関係をW他紙を含む一部の『オカマ好きの女』たちは『母なるオカマと私』という関係でやり直し、何かの傷を癒しているのであろう」

女性について↓
「まったくもって面倒くさい生き物だな、女って。『キャリアウーマンvs専業主婦』『子持ち女vs子なし女』とか、同性の中でいちいち対立しなくてはいられないのか

子供手当について↓
「意見をしなかったのは、『子供いないのに何を言っている』と批判を浴びるのが面倒くさかったからだ」

など、的をついて言葉は、ついうなづいてしまいます。
40代に突入した女性の心理についても、恋についても、オカマについても、
よく分析され、中村さんのストレートな言葉が心に響く。
中村さんの心の叫びとでもいうべきか、いや私たち女性の心の叫びかもしれません

買い物依存症の頃に比べると、シリアスな文章ですが、
テンポのよさと的をついた言葉は光ってます。
ヘタな自己啓発本よりは救いになる。
自分自身が見失った方、一読オススメします。

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私という病 ★★☆

(2015年8月27日読了)

私という病 (新潮文庫)
私という病 (新潮文庫)中村 うさぎ

新潮社 2008-08-28
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(STORY)
「どうして女であることを、おおらかに正々堂々を愛することができないのか」
中村さんは長年抱いていた疑問があった。女性であることを享受している女性がいるのに、この違いはなんだろうか?
自分の女性の価値を確かめるべく「デリヘル」を体験し、それが自分のなんだったのかを考えていく。



(REVIEW)
本書は「自分探し」
自分だって「女性として認められたい」と、デリヘルをやることに。
あいかわらず体験記は面白い。
軽快な文章は漫画感覚で読める。
しかし、後半は自己分析の話へと移り、シリアスな文章へと変わっていきます。

「女であるがゆえに受けるセクハラも、女でなくなったゆえに受ける杜撰は扱いも、共に、女を人間とし看ていない男ならではの行為である」
セクハラ、差別化による敵意、男性への批判はうなづけるものがありますし、

「私たちは分裂した自己を抱えて生きている。ひとつの心の中に何人のも自分が同居してて、互いに相手を責めたりあざ笑ったり憎んだりしている」
「自分探し」はいわゆる「分裂探し」
自分を確かめ自分というものを知るという自己分析は面白いです。

あいかわらず的をついているし、うなづけるものがありますが、
ストレートな言葉がないせいか、心に響くことはなかったです。
良くもなく、悪くもなくが正直の感想です。

狂人失格  ★☆

(2015年8月22日読了)

狂人失格 (本人本)
狂人失格 (本人本)中村うさぎ

太田出版 2010-02-04
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(内容)
自分のことばかり書いてきた中村さん。そんな自分探しにネタがつきて他人を探すことにした。
中村さんが見つけ出した彼女とは?


(REVIEW)
タイトルから太宰治の「人間失格」を彷彿させます。
買い物、ホスト、美貌を破天荒な人生を歩んできた中村さんのこと、
今回も破天荒なエッセイに違いないと思いました。

ぶっちゃけ言いますと、面白味がない。
中村さんらしい歯切りのよく、漫画感覚で読める文章は健在でも、彼女自身の破天荒ぶりはどこへやら・・
それもそのはず、人のことを書いているから。

中村さんが出会った人は、
見るからに幼児性が強く、ネジが緩んでいる人格。
常に注目されたい、目立ちたい、自己掲示力が強い。
絶対という自信の自己陶酔型。
自分がしたことは悪いとは思わない。etc・・
同じような人がいたな。
一見狂人と思えるような人とタッグを組んで本を出す!?
本島に本を出すことができるのか?
大変だったことはよくわかる。私も悩まされましたの。

ですが・・所詮書いていることは他人こと。
いくら自分自身のネタがつきたとはいえ、
人のことをネタにして何が面白いのでしょうか?
何でも書いていいのでしょうか?
中村さんの魅力のひとつに心に響く言葉があること。
本書は何もなくて残念でした。

”つまらない女になると、作品もつまらなくなる”

確かに。長年、HP、BLOGを運営している私も同じ気持ちになりますわ。
仕事を続けていくことは大変でしょう。
中村さんの文章は好きなので、これからも書いてほしいです。


穴があったら、落っこちたい! ★★★★

(2015年8月15日読了)

穴があったら、落っこちたい! (角川文庫)
穴があったら、落っこちたい! (角川文庫)中村 うさぎ

角川書店 2003-11
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(内容)
バスの窓から髪をなびかせ、怪傑ハリマオ気分に浸っていた幼い頃(「はじめてのヒーロー})
幼い頃からファッションにうるさかった自分は、ちょうちんブルマーに豚の足の足袋の「運動会ファッション」は本当にイヤだった(「はじめての運動会」)など、恥ずかしい体験を語る「うさぎのはじめて』物語」
東電OL殺人事件、松山ホステス殺人事件など、心から離れない事件を著者が独自の視点で分析した「うさぎの道、けもの道」
2つの顔を覗かせる、中村うさぎの痛快エッセイ。


(REVIEW)
本作を手にとったのは、タイトルから。
「穴があったら落っこちたい」これ、あたしじゃん(爆~)

中村さんの恥ずかしい体験はいかに?
またも借金か、下ネタかと思ったら、ご自身の子供の頃の体験。
中村さんらしい痛快な文章で、漫画感覚で読める。
ファッションにうるさかったなど、現在の中村さんを垣間見ることも。

後半はガラリと変わり、中村さんの事件の見解編。
世間を揺るがした「幼女連続殺人事件」「酒鬼薔薇殺人事件」「松山ホステス殺人事件」など中村さんの独自の視点から分析が面白い。的がついているから、ついうなづいてしまう。
例えば、
「非の打ちどころのない優等生タイプは、『自分の非を認めない』といった困った性癖がある。他人からおっこられたことないから、プライドが高く傷つきやすく、ミスをしでかした時はパニックになる」
「現実の自分なんて愛せない。もっと美人に生まれたかった。もっと裕福に生まれたかった。もっと賢く、もっと才能に恵まれたかった。もっと人から愛される、そんな自分になりたかった。(中略)その事実が、プライドを傷つける。「特別な存在でありたい」。認められたい。自分で「自分」を愛されたい。そんな欲望をもたない人間が、この世にいるだろうか」


中村さんのストレートな言葉はいつも救われますわ。
だから、彼女のエッセイは私にとってのビタミン剤。
ヘタな自己啓発本よりは薬になる。
これからも読み続けたいです。

花も実もない人生だけど ★★★★

(2015年5月28日読了)

花も実もない人生だけど (角川文庫)
花も実もない人生だけど (角川文庫)中村 うさぎ

角川書店 2006-09-22
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(内容)
買い物からホスト、プチ整形と、はまり出したら止められない。筆者中村さんは、自らの恥ずかしさも逃げも隠れもせずに赤裸々に語ります。筆者体当たりの爆笑エッセイ。


(REVIEW)
タイトルから惹かれました。
「花も実もない人生」これって、私じゃん!!
私ならわかる。自由奔放に生きている中村さんが、花も実もない人生とな?
さて、どれどれ・・(本を読み始める)

本作も中村さんらしいテンポよく、本音トークが本書でも繰り広げています。
中村さんの文章は赤裸々に暴露した体験と本音で徳毒の文体でサクサクと読める。
ああ面白かったところで終わる、漫画感覚で読めるのです。
どの著書も中村さんが身体を金を削って書いた結晶そのもの。
恥ずかしいこともあり・・でも、それを隠さずに赤裸々に書き上げています。

ショッピングの女王から、ホストに恋する女性へ。
オバカで可愛いHくんに惚れてしまって、
恋の為ならなんのその。

そればかりか、プチ整形にはまって、美貌と若さを手に入れようとする。
身体とお金を削ったこの結晶が今ここに。
たとえ花がなくても、実にならなくくても、彼女の結晶がつづられています。

解説者も言っていますが、身体とお金を削ったから書けるものではありません。
やはりそこには中村さんの筆の魅力があるからです。

今回も本音トークがキラリ。
その一部を上げると、

「ひとりでいることを楽しめる女」は「ひとりではいられない、ひとりでは何もできない女」に比べて幸せ。
女ひとりで行動すると世間は寂しい女だと呼びたがる・・・そんな世間を、私は心からバカだと思う。寂しいのは、ひとりで生きていけないのは君たちの方だろ?

そのとおり。世間がひとりではかわいそうと思うから、ひとりで行動しづらくなる、好きなことでできなくなるだよね。
むしろ、かわいそうなのは、そう言っている本人^^;
そこまで書いてくれる人は中村さん、あなただけですわ。

運動や学力が客観的な計測があるが、グルメやファッションにはない。
基準がないものを人kがとやかく言われる筋合いはない。
誰も迷惑かけていないのに、それを犯罪みたいに批判されるヤツが存在するこそ、一番の問題である。

そのとおり。迷惑をかけているわけではないし、何着ようと、何しようと自分なりにすればいいことなのに、とやかく言う人がいるからね。
これからも私なりのファッションを楽しむ元気が出ました。ありがと^^

あなたに人生相談したいくらい。
その関連の著書を是非読んでみたいです。


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