ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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ファミレス ★★★☆

2017年4月26日読了


(STORY)
中学教師の宮本陽平、49歳。入籍の時にお腹の子供がいた出来婚で、24年の時が過ぎ子供たちは独立し、結婚以来はじめての2人暮らしになった。そんなある日、妻・美代子の名前が記された離婚届を発見した。
料理を通じて友人となった雑誌編集長の一博は妻と別居中、康文は息子がいる女性と再婚した。
50歳を目前に人生の曲がり角に差し掛かった彼らの運命は?


(REVIEW)
映画「恋妻家宮本」の原作↓を読みたくて手を取りました。
http://lumcinema.blog.fc2.com/blog-entry-442.html

映画は宮本夫婦が中心でしたが、原作では宮本さんの友人2人を交えて、3人3家族をバランスよく描かれていました。
まさにタイトルの「ファミレス」そのものです。

妻の名前が記された離婚届を見つけた宮本陽平。
妻と離婚中の一博。
子持ちの女性と再婚した康文。
3人3様の人生があると同じように、3家族とも違う悩みがあります。
そこに陽平の生徒や「クッチーナ」の講師エリカ先生など、様々な家庭があり、様々なドラマが生まれる一方で、料理のシーンやファミレスのシーンなどがあります。
食べ物からでしょうか、ほんわか感があります。

夫婦、家族の再生といった絆を感じられる一方で、印象に残るシーンもなければ、セリフはありませんでした。
テンポはよく、タンタンと話が進んでいくだけ。
重松さんらしい、やさしさがあふれる文章で読みやすかったです。

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須磨赤石殺人事件 ★★★

2017年5月8日読了


(STORY)
女子記者・前田淳子が自宅を出たまま失踪した。彼女を探して欲しいと依頼を受けた浅見光彦は神戸に向かう。
淳子の大学の後輩の由香里と共に捜索する。足取りと追っていくうちに、淳子の遺体となって発見された。


(REVIEW)
タイトルから源氏物語ファンには、たまらない一冊です。

話も入りやすいし、こじんまりとした長さで、最後まで一気に読めます。
いつも感心するのは、内田先生の知識の広さ。
今回も念入りに風土や歴史を調べたのがわかります。

キャラの魅力があるのは、やはり光彦さん。
彼のカンのよさ、推理力に惚れ惚れします。
いつのまにか、光彦さんを光源氏と重ねてしまい、
現代の光源氏が事件の謎を解く?と想像してしまいました(笑)

隠蔽した事件が再び掘り起こされ、悲劇を生んだ。
ただ、犯人は以外でしたね。
いつものことだから驚きはしないけど、
確かに男性が犯人とは限らないですわ^^;

神戸にまた訪れたい。
明石のたこ焼き食べたいデス^^

新・三銃士 ダルタニャンとミラディ   ★★★

2016年5月23、24日読了



藤本ひとみ/講談社


(STORY)
1625年。まだ三銃士に出会う前のダルタニャンは、決闘を挑んだ。それを見つめるミラディ。
やがて二人は、フランスを揺るがす陰謀を巡り、敵対することとなる。


(REVIEW)
新三銃士と聞いて思い浮かべるのは、数年前の爆笑問題の人形劇。
「三銃士」と聞くだけでも胸が躍り出す。
フランス通の藤本女史が描く三銃士はどんなものかと読む前からワクワクしました。

「少年編」と「青年編」の2部構成で別れている藤本女史版は
悪女ミレディ・・もといミラディの視点で描かれています。
(ダルタニアンはダルタニャンだし・・まあいいか^^)

藤本女史のキレのいい文章とテンポのよさ、
話の入りやすさ(話がわかっているかもしれないけど)で、
サクサクと読めるし、原作同様ワクワク感もあります。
悪女を主人公にするのは、いかにも藤本女史らしいというか^^
別な視点から読む面白さがあります。

ただ、本家本元のデュマの「三銃士」の印象が強い私としては、
原作通りに話は進んでいるので完全なパラレルワールドとは思えず、
ここからはネタバレになるので、隠れます。

悪女のミレディ・・失礼ミラディは実は繊細な女?
コンスタンスはしたたかな女?
今までのイメージが覆されたようで、目がクラクラしましたわ。

で、ミレディは処刑されて死ぬはずが、
なんと生きていた?で、ダルタニャンとハッピーエンド?
ええ???アニメの影響も受けている私はダルタニャンとコンスタンスのイメージが強いですけど。

女性たちの活躍せいか、三銃士たちの魅力がイマイチ。
三銃士たちを藤本流いい男に描いてほしかったなーー;

もうひとつの三銃士として読むには面白いかもしれないけど、
従来のファンにはオススメ出来ないかもーー;

バラガキ ★★★☆

2017年5月3日再読


(STORY)
石田村のトシのこと、土方歳三は「バラガキ」と呼ばれ、喧嘩に明け暮れていた。
世間では攘夷を叫ばれている中、歳三たち試衛館も一旗揚げようと京都に赴く。


(REVIEW)
読んだのは、大河の影響で新選組ブームの時。
もう10年以上は時が経っています。
再び手に取ると、懐かしさが混みあがってきました。

本作のトシさん、子供を成長したかのような悪ガキ。
タイトルのままの「バラガキ」
バラガキとは茨のようにトゲがある、触ると怪我をするヤツのこと。
そう、本作のトシさんはすぐカッとなるし、喧嘩早いヤツ
反面、おちゃめで知恵の回る頭のいい人です。

そんなトシさんを構うかのように総司くんは絡みつく。
ふたりの会話はまるで夫婦漫才かのよう^^
勇さんは、トシさんとは真逆で慎重派。
いかにもトシさんが毛嫌いしそうなインテリの山南さん。
など、個性派キャラたちが勢ぞろいで、
彼らが動き出すと、もう止まらない。
軽快なロックのリズムに乗せて、テンポよく話が進んでいくから、
漫画のように一気に読める。
幕末、しかも敗者側の悲惨なイメージを払拭してくれます。

物語は池田屋事件直前まで。
そうこれからは歳さんや新選組は茨の道が待っている。
もうバラガキではいられない、
そうトシさんの青春はここまでなのです。

中場さんが描く峻烈なトシさんを読みたいですが、
ガキ大将のトシさんにまた会えて本当に嬉しかったデス。

素敵な日本人 ★★★★☆

2017年4月23日読了

東野圭吾/光文社

(STORY)
初詣に出かけた神社で、町長が倒れていた。どうも殴られたらしいが、本人は記録喪失。殺人未遂だったのか?「正月の決意」を含む、四季折々の風物を含んだ9編の短編集。


(REVIRE)
待ってました、東野氏の新作^^
前にも書いたけど、作品の質にムラがあるから、
今回も期待はしなかったです。

が、本作はどれも話に入りやすく、心が揺さぶられるものもありました。
特にラストの「水晶の数珠」は、
時空の操作、父と子の絆、ラストのオチ、
「時生」のような余韻が残りました。
これ、これ。私が待っていたもの。
東野わーるど、健在!

東野氏らしくミステリーを絡め、
時空を操ったり、恋模様や親子の愛情に時には切なくなったり、
最後のオチがありと、読み応えがありました。
「素敵な日本人」とタイトルとおり、
人々の絆を感じさせる、日本人らしい素敵な作品でした。

東野氏、次作も期待してます。


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