ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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海よりもまだ深く ★★★★☆

2016年12月29日DVD鑑賞


2016年、日本映画
監督・・・・・是枝裕和
出演・・・・・阿部寛
       樹木希林
       真木よう子

(STORY)
中年男、良太(阿部寛)は、15年前に賞をとったきり自称作家。
今は探偵事務所で働いているが、作家になる夢をあきらめたくないため、妻には愛想つかされ、養育費も払えない生活を送っている。
そんな彼の唯一の頼みは団地で暮らす母、俶子(樹木希林)。
ある日、良太と妻の響子(真木よう子)と息子がたまたま淑子の家に集まった。
しかし、台風で帰れなくなり、三人は俶子の家で一夜を過ごすことになる。


(REVIEW)
久々の是枝作品です。

これといった見せ場はないけど、じわりとした感動があって、
笑いがあって観た後に余韻を残す、是枝監督わーるど満載でした。

母親役の樹木希林さんと息子役の阿部ちゃんは、息がぴったりで、
まるで本物の親子のようです。

生活に追い詰められながらも夢は捨てきれない。
人生こんなはずではなかった。
父親を反面教師と思っていても、同じことをしている自分。

笑っちゃうほどのダメ男も元は夫であり、ひとりの父親。
妻と息子の幸せを祈りつつも、気になって仕方がない。

夢と家庭、手に入れられない。
どちらかを切り離せなければならない。

そんな不器用な男がなんともいえない。
やるせなさ、もどかしさがじんわりと心に響きます。
ダメ男を演じさせたら、阿部ちゃんピカ一です。

また彼の周りの人々、家族たち。
ピリとしたスパイスと、ほんわりとしたやさしさを包んでくれました。

是枝さんの描く家族は最高です。

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WINDS OF GOD  ★★★★☆

(2015年7月6日DVD再観賞)

ウィンズ・オブ・ゴッド [DVD]
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1993年、日本映画
監督・・・・・・・・・・・・・・・奈良橋陽子
原作、脚本、出演・・・・今井雅之
出演・・・・・・・・・・・・・・・山口粧太,

(STORY)
1993年。漫才コンビ田代(今井雅之)とキンタ(山口粧太)は「お笑い名人大賞」をめざし、ネタを考え、練習する日々を送っていた。ある日、二人乗りしたバイクがダンプに激闘。目覚めた先は昭和20年8月1日、特攻隊基地だった。


(REVIEW)
今年、大腸がんでこの世を去った今井雅之さんが原作、脚本を手がけた名作。
1988年初演以来、今井さんのライフワークとして愛されてきました。
私的、舞台はまだ未観賞ですが、映画、ドラマで観たことがあります。

あらすじはわかっていても、目が釘付けになります。
シリアスな話なのに、コミカルで笑いがあって、泣けるから。
終わった後、いつまでも余韻が残ります。

勉強には無縁で、政治、日本のことを考えなかった現代の若者が
戦時中の特攻隊を体験することで、少しずつ変わっていきます。

「遊びに夢中になっている間、日本は大きく変わろうとしている」
「若者が日本を作らなくては誰が作るというのか」
ストレートで心に響くセリフは、観客たちにメッセージが込められています。

タイムスリップというよりは、輪廻転生です。
事故のショックで前世が魂を呼び寄せたのでしょう。
生まれ変わったとはいえ、別人になるのは確か。
事実、田代もキンタも前世の特攻隊員とは別人。
そう、人生は一度きりしかないのです。

「平和すぎて平和でないかもしれない」
平和でありながらも残酷な事件、自殺が連日のように報道されているところをみると確かにそうです。

今井さんの舞台、観たかったな。
本当に惜しい人を亡くしました、合掌ー人ー







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ウルフ・オブ・ウォールストリート  ★★★★

(2014年2月1日劇場鑑賞)

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2013年、米映画
監督・・・・マーティン・スコセッシ
出演・・・・レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー

(Story)
1980年代、ニューヨーク・ウォール街。ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は一流証券会社に就職したものの、ブローカーとなった日に暗黒の月曜日(ブラックマンデー)が勃発し失業。しかし、ジョーダンは億万長者になる夢を捨てきれず、きわどい手法で荒稼ぎをしていく。26歳で友人と会社を設立し、年収4900万ドル(49億円)を稼ぎ出し、栄光を手に入れるが・


(Review)
実在した株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録をもとに映画化。
スコセッシ監督とディカプリオくんが本作でもダック組んだ話題作です。

「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ディパーデット」「シャッターアイランド」
ふたりがタッグを組んだ作品ははずれてばかり。
なので、今回も期待はしませんでしたが、いい意味で裏切ってくれた!ありがとーー!

カリスマ株式ブローカーといえば、「ウォール街」のゴートンを思い浮かべますが、
シリアスな前作に比べて、本作はハチャメチャコメディ。
荒稼ぎ、名声、権力、大金、美女、ドラック・・
「ウォール街のウルフ」と呼ばれた男は、仕事もプライベートもクレージー。
野心と欲望のむき出しの独特のジョーダンのスピーチは、社員みな魅了され、彼らもまたクレージーになる。
まるで祭りだ!騒げ、騒げ!!
たった3分のセールストークで稼ぎ出すことは夢ではない。
夢を見させてもらえるのは、観客も同じ。
約2時間の長時間を感じることはなく、楽しい祭り気分で展開していくのだから^^

でも、その祭りが長く続くはずもない。頂点を極めれば、逆の転落の道もやってくる。
逮捕、家族崩壊、破産・・
権力と欲望、栄枯衰退で思い出すのは、同じディカプリオが演じた「華麗なるギャツビー」
ゴージャスさ、きらびやかさが目立ち、権力を振りかざすものの、
男の孤独、悲哀感が描かれた「ギャツピー」に対し、
本作は破天荒で、どん底に落ち込んでも雑草のように強く立ち上がっていく強さがあります。

ジョーダンを演じたディカプリオくん、権力者の演技が板についた。
セックスやドラックに溺れる姿や、崩れる演技も素晴らしい。
ジョニデ(ジョニー・デップ)のような破天荒の男を演じることができる役者になるとは嬉しい。
ゴールデングローブ賞を受賞しただけのことはあります。

楽しめる作品なので、是非オススメします。

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