ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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ジーンワルツ ★★★☆

(2014年4月9日読了)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)ジーン・ワルツ (新潮文庫)
(2010/06/29)
海堂 尊

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(STORY)
不妊専門の帝華大学医学部、曾根崎理恵准教授は、大学の研究の他に週一で閉院間近のマリアクリニック病院の診察をしている。来院する妊婦は、年齢も、境遇も様々な5人。彼女たちの出産が終われば、閉館する予定だ。しかし、出産を待ち望んでいる彼女たちに大きな問題が降りかかり、また代理母という問題が浮上してくる。


(REVIEW)
海棠氏の話は面白い。スリリングで読んだら止まらない。
特に駆け引きの場面は目がくぎ付けになります。

今回の舞台は閉館間近の産婦人科病院。
院長が病気で、息子逮捕されてしまい、妊婦5人の出産が済めば閉館してしまう。
その病院に非常勤の医者として通っている理恵。
不妊治療を専門とする、顕微鏡下体外受精のエキスパートの理恵と、5人の妊婦たちの経過とともに話が進んでいきます。

年齢も境遇も様々の5人、自然妊娠したものもいれば、不妊治療の末にめでたく妊娠した人もいる。
さあ、無事に出産することができるか?この病院は本当に閉館するのか?
その一方で、産婦人科に纏わる様々な問題が浮上してきます。

その問題のひとつが産院減少問題。
リスクが大きいため産科医は減少し、産院が姿を消してしまい、安全のお産できる病院をさまよう妊婦が増えていったのです。
本作の話に大きくかかわっていく不妊治療問題。
一部保険が適用されたとはいえ、夫婦にかかる負担ははかりしれないものがあります。
いくら治療が進んでいるとはいえ、子宮に障害があれば無理。
借り物の代理母により子供を持つことは可能ですが、原則として禁止されています。
しかし、それを理恵は密かに行っていたのです。さあ、どうなるか?

その理恵も不妊です。
彼女なら同じ立場の患者の気持ちをわかる医者として、評判も呼ぶでしょう。
しかし、私は彼女に好感が持てず憤りさえ感じます。
自分のDNAを残したいからと、患者の子宮に自らの受精卵を戻し、代理母にさせるとは・・
患者を自分の理想のために踏み台にしたとしか思えない。
また、彼女は自分の意見を押し付けたがるところも鼻につく。
医師としても、人間としても人格を疑いたくなる人物です。

思えば、バチスタコンビが懐かしい。

noriさんからお借りしました、ありがとうございました。

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