ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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恋愛中毒  ★★★★☆

(2013年3月22日、再読)

恋愛中毒恋愛中毒
(1998/12)
山本 文緒

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(Story)
離婚届を出した日、美雨は祈った。
”これからの先の人生、他人を愛し過ぎないように”
悲しい祈りを突きとおそうとしたが、バイト先の弁当屋で、小説家創路に出会ってから変わってしまった。


(Review)
”恋は人を壊す”
衝撃な冒頭の一文は、サスペンスのように引き込まれます。
それもそのはず、主人公の美雨自体が謎だから。
自分で語る文章は、最初から本性を現さない。
少しずつ彼女の過去や、本性がわかるというサスペンス風に描かれているため、魔法をかかったように引き込まれました。

冒頭の一文のように、恋はなぜ人を壊すのか?
なんで彼女は悲しい祈りをしなくてはならないのか?

再び本書を手にとったのは10年ぶりで、その当時のレビューを読みました。
なんか淡白な文章だなと感じたのは、あの時は話だけ追っていて、美雨の心情を理解できなかったから。
しかし、今ではわかる気がするというのは、10年の月日の流れでしょうか。

恋をいう名の罪、愛すぎるという罪、独占したいと罪。
もし、愛し過ぎなかったら、悲しい祈りもすることはないでしょう。

人を愛することに過剰になりすぎる美雨に対して、周りの身勝手な男たち。
運か不運か、そんな男たちしか出会わないのか・・いや男たちが彼女に惹かれてしまったのでしょうか。
その魔力に惹かれた男たちも痛手を負ったとしか思えません。

空しさだけで終わるのかと思ったら、ラスト。「眠れるラブンツェル」同様、爽快、希望を感じました。

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眠れるラプンツェル ★★★★☆

(2013年3月20日、再読)

眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫)眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫)
(1998/04)
山本 文緒

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(Story)
元モデルの汐美は結婚6年目の専業主婦。夫は仕事で不在で、子供もいない彼女の生活は、ただブラブラを過ごしていること。この退屈ぶりたたまらなく好きで、満足しているのに、隣の少年に恋をしてしまったのだ。


(Review)
一ヶ月くらい読書をお休みしましたが、まだ山本文緒病から離れません(笑)
ラプンツェルとタイトルにあるようにグリムの童話「ラプンツェル」、最近では「塔の上のラプンツェル」を連想させます。
まさしくそのとおり、主人公は専業主婦として家に引きこもっている日々を過ごしている。
何かにしようとはせず、ただダラダラ~と。仕事とえいば、週一回の生協の集まり。
その彼女が隣の男の子に恋をしてしまうのです。

舞台は現代で、主人公は身近にいるとすれば、山本さんが描く現代版「ラプンツェル」でしょう。
ラプンツェルのように王子に恋をして、愛し合うというロマンチックな話ではなく、山本さんらしい毒を入れています。

誰もがうらやまうカタカナ仕事の御主人に、元モデルの経歴を持つ主人公。結婚したからはご主人の給料だけで生活しているという自由気ままな主婦。
自由な時間かあるなら、何かしろよ!グタグタしているんではないと反感を持ちそうになるのも、山本さんらしい毒のあるキャラだから。
そのせいか、感情移入できるキャラではありません。
好き勝手なことして、年下の音の子のと恋をして、愛し合って・・あー、あんたが羨ましいと思うから、余計反感をもちたがるというか。読んでいるうちに、主人公に投射していたかもしれません。

ラスト、新たな世界を見つけ、旅立とうをする主人公。
空しさから脱出し、希望の光を見えた、清々しさを感じました。

ただ、ラプンツェルのように主人公と再び結ばれることができるのか?
そうあってほしいと願わずにはいられません^^



アルゴ  ★★★★☆

(2013年3月6日、劇場鑑賞)

アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]
(2013/03/13)
ベン・アフレック、ブライアン・クランストン 他

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(2012年、米作品)
監督、主演 ベン・アフレック

(Story)
1979年、イラン革命が没発、その火の粉はアメリカ大使館まで及び、混乱の最中、6人の大使館が大使館を脱出し、カナダ大使の家に身を寄せた。CIA人質奪還のプロのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6人を救出さるため、ある作戦を提案した。


(Review)
本年度アカデミー賞オスカー作品。

去年、話題の作品だったので、是非とも観たかったですが、いつの間にか終わっていました。
オスカー受賞を記念して、近くの映画館で上演されたと思いきや、もうすぐDVD&レンタル開始。
でも、オスカー受賞の価値、映画代の価値は充分ありました。
出来れば、もう一回観に行ってもいいくらい、素晴らしい出来です。

史実を基づいての作品であり、長い間、真相を封印された事を明らかにするストーリーです。
史実ならば、ドキュメンタリー風になるかと思えばそうではなく、
見せ場のあるハリウッドらしいエンターティメント性があり、
奇想天外な脱出劇だから、コメディになるかと思えばそうではない。
2つをうまく組み合わせた手腕は、見事!ベン・アフレック!
監督の手腕ばかりではなく、演出、脚本も出来もよかったから、いい作品ができたというべきでしょう。

真実はわかっていても、最後の最後までハラハラさせる展開は、手を汗握る展開は、正直つっこみがあれど、見応えがありました。
作戦の中止、空港の脱出劇は正直、どうなるかと思いました。
離陸した後のキャストたち同様、観客の私もホッとしました。
観客も一緒になって楽しめる、これぞ映画かもしれません。

ベン・アフレックの次作に期待します。

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