ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
MENU

日光殺人事件  ★★★☆

(2013年7月30日、再読)

日光殺人事件 (光文社文庫)日光殺人事件 (光文社文庫)
(1990/11)
内田 康夫

商品詳細を見る


(Story)
天海僧正=明智光秀説、明智=智秋家説の取材のために訪れた浅見光彦は、華厳の滝で白骨死体発見という事件に出くわす。被害者は2年前に行方不明になった智秋家の次男、次郎。光彦は智秋家の令嬢、朝子の依頼で、事件の謎を追う。


(Review)
内田さんの著書の特徴は旅と歴史とサスペンス。一番の魅力は、知識の豊富さ。
キャラは、光彦さん=作者なので、それは置いといて(/_^)/
本作は、日光、または他の山形や伊豆も同じく、地理、歴史を詳しく描かれています。
おかげで、10何年ぶりに訪れる予定の日光の予習ができました^^

話の中心のサスペンスは置いといて(/_^)/
注目すべきなのは、天海僧正=明智光秀説
これ、歴史好きにはたまらないミステリーです。

本作であげられている天海=光秀説はというと、
①平均寿命が30代といわれた当時、100歳以上生きた天海。明智光秀も生まれた年が曖昧であること。
天海は生まれてから成人するまでの間、光秀は死後が謎に包まれていること。
②光秀の最期に信憑性がない。織田軍団の知将と謳われた光秀が、農民の手にかかって死ぬはずがない。
③なぜ、光秀の家臣の娘である春日局が大奥を君臨するようになったのか
④天海僧正=明智光秀説の根拠のひとつに明智平があり。名付けたのは天海であるということ。
参考までに「歴史のミステリー16」の『明智光秀は天海だった』によると
①光秀のものとされていた首は夏の暑さで腐敗していたため、首検証は行われなかった
②光秀にも影武者がいた

よくある英雄不死説。そのこじつけかもしれません。
でも、私は浅見さんと同じく、謎めいているだけ興味がわきます。

スポンサーサイト

マリー・アントワネット 運命の24時間 ★★★★☆

(2013年7月23日読了)

マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡
(2012/02/17)
中野京子

商品詳細を見る


(Story)
1791年、6月。フランス革命の怒涛の波に危機感を覚えたルイ16世をはじめ王室一家は逃亡するが、ヴァレンヌで見破られ、パリへ護送される。世にいう「ヴァレンヌ事件」である。その事件の真相とは一体何かを迫る。


(Review)
革命記念日で再びアントワネットを読みあさった私は、再び彼女の血が蘇り・・
なんてシャレですが、そう言わざる得ないくらいアントワネット、いやフランス革命当時にはまってしまいました。

さて、本作はアントワネットの運命を決めるヴァレンヌ事件の真相が描かれています。
もし、逃亡さえしなければ、英国や日本のように立憲君主制が続いていたかもしれないし、後年、王政復活後、また滅亡していると思えば、運命そのものは変わってないかもしれません。でも、悲劇的な最期や子供たちの運命はずいぶん違っていたことでしょう。
ルイ16世やアントワネットはギロチンで一瞬の苦しみで終わりましたが、息子ルイ・シャルルは衰弱死、ひとり残されたマリーテレーズは生涯孤独だったことを思えば、子供たちはどんなに苦しんだことが計り知れません。
王として祖国を離れたくないルイを唆し、逃亡を企てたのがアントワネットだったとすると、なんて罪作りなことか・・しかし、歴史を紐解くと、逃亡せざる得ない理由があったのです。

逃亡を手助けしたのは、「ベルばら」でお馴染みのアントワネットの恋人、フェルゼン。
この計画はご存じのように失敗に終わり、杜撰な計画だったと語りつがれています。
私も長年そう思っていましたが、ここで、彼の名誉のために言います。失敗の原因はフェルゼンにはありません。無能な人間でもありません。
そもそも彼はスウェーデン人であり、仕えるのはスウェーデン王室です。フランスには外交目的で滞在しているうちにアントワネットと恋の仲になったのであって、フランスには義理立てることもないのです。
彼が逃亡を手助けしたのは、愛するアントワネットさまのため。時間と浪費を費やした、命がけの大仕事を買って出る。愛する男が危険を顧みず、私を助けてくれる。それだけでも胸が熱くなるというもの。
ましてや教養と美貌のある貴公子とあれば、アントワネットであろうと誰であろうと惚れてしまうのも無理はありません^^

さて、話は横道に反れましたが、失敗の原因はすばり、ルイ王にあり!
逃亡の日にちが3度にわたる変更。プラス、逃亡する際、時間が大幅に遅れていれば、なお信用もなくするのは当たり前。
ルイは、逃亡とは一体何かをいうものをわかってなかったのです。逃げるなら、なりふり構わず逃げなくてはならないものの・・事実、同日に逃亡した弟のプロヴァンス伯は、わき目を振らなかったため、成功しています。
これから逃亡本番という時に、ルイはフェルゼンを切り捨ててしまう。これから先どうすれば・・実戦経験のあるフェルゼンなら、どんな危険でも守ってくれそうなものの・・ルイの気持ちがわかりますが、私情は切り捨てなくてはならないのが王でしょう。一家の主でしょう。
見破られた後も何度も逃げ出すチャンスがありました。敵に囲まれる中、逃げ出す韓流時代劇のシーンのように、アントワネットたちにもチャンスがあったのに・・でも、ルイは腰をあげない。ああ~財産を捨てても、生き延びなくてはならないというのに・・なんと情けないことか・・・。

革命が起きた時、ルイはチャールズ一世のように妻と子を実家に帰さなかったのでしょうか?
すぐに行動を起こさなかったのでしょうか?
実戦経験のない、頭でっかちで、王としても器・・いや一家としての主としての器がなかった。その夫に嫁いだアントワネット。彼女のそのものが財政を傾けたわけでもないのに、赤字夫人として後世まで悪名が語りつがれ・・ああ、哀れという他ありません。

ペリー  ★★★★

(2013年7月23日、読了)

ペリーペリー
(2011/07/29)
佐藤 賢一

商品詳細を見る


(Story)
1852年、東インド艦隊司令官に就任したマシュー・カルプレイス・ペリーは、アジア航路確保に向け、日本に向かった。


(Review)
ペリーは黒船の司令長官としか知りません。
日本の視点から黒船を描かれたドラマは幾度となく目にしましたが、逆の立場、アメリカの視点で描かれたものは読んだことはありません。

日本はどのように描かれているのか?
本作を手にした時、興味がわきました。

ペリーが黒船を率いて、日本にやってきたのは、アジアの航路を確保するため。
当時のアメリカは、船の性能は勝っていても、7つの海を支配するイギリスにかなわなかった。
魅力的な市場である大国チャイナ(中国)と取引をしやすくするには、アジアの航路が必要。
日本で石炭と水を補充すれば、それこそ理想的な航路となり、イギリスに勝てる。
そんな背景があったです。
それと、今は亡き8歳年上の英雄的存在だった兄へのライバル意識もありました。

ペリーから見た日本ですが
ジャパニーズは、熱心に相手を観察していることに着目します。そのうち、模倣をはじめるだろうと予想さえしてます。その予感通り、日本は近代に向けて成長していきます。
エドは世界の最大の都であり、美しいと感じています。

佐藤さんの作品は他の視点と違って描かれるせいか、読み応えあります。
本作も、読み応え充分、もう一つの黒船物語としてオススメします。




シャネル  ★★★☆

(2013年7月20日、読了)

シャネルシャネル
(2005/11/01)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


(Story)
母の死後、修道院で過ごしたシャネルは酒場の歌手から帽子のデザイナーとなる。ボーイとの運命的な出会い、恋、ファッションデザイナーの女王まで上りつめるココ・シャネルの生涯を描く。


(Review)
フランス史の第一人者、藤本女史。彼女はココをどう描くか楽しみでした。
修道院での少女時代、勝気な少女は野望を描きはじめます。
「特別な人間になりたい」、仕事も恋もすべてを手に入れたいという彼女は、後年女王と呼ばれるにふさわしい風格があり、藤本女史が描くアントワネットら女王たちとかぶりました。
彼女は最初から上手くはいきません。歌手時代、オーディションを落ちまくりながらも、
「希望は失っていません。未来を信じてます」と、勝気で前向きです。

自分がデザインした帽子が目に留まり、デザイナーとしての道を歩むことになります。
そして、恋。仕事も恋も・・彼女の野望はつきないが、そうはうまくはいかない。
別な人と結婚した恋人のボーイは、死別をする。でも、次の恋が待っている。
あー、なんとドラマチックの人生。ここからワクワク感が増してくるはずが・・
後半はただ彼女の生涯を追うだけで終わっていました。

藤本女史のキレのいい文章は、話に入りやすいですので、はじめてココの生涯を読まれる方にオススメです。

王妃マリー・アントワネット 青春の光と影 ★★★★☆

(2013年7月17日、再読)

王妃マリー・アントワネット 青春の光と影      (角川文庫)王妃マリー・アントワネット 青春の光と影     (角川文庫)
(2011/02/25)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


(Story)
オーストリアの皇妃として生まれたマリー・アントニアは14歳の時にフランス王太子の元に嫁ぐ。フランス名でマリー・アントワネットと呼ばれた彼女は、宮廷内の争いの渦に巻き込まれていく。ある日、フェルセンとの出会い、胸のときめきを覚える。マリー・アントワネットの青春を描いた一作。


(Review)
「王妃マリー・アントワネット 華やかなる悲劇」の前編です。
前に読んだからいいやと思っても、また読みたくなる。
アントワネットの魔法じゃ!!!

藤本女史が描くアントワネットは、一言でいえば、戦う女です。
オーストリアの皇女で生まれた彼女も、どこにでもいるような少女。まだ見ぬ夫と小説のような恋をしてみたい、胸をときめいてみたい。そんな夢見る少女が、フランスの王家に嫁いで運命が変わりました。

王太子妃となれば、何かと注目はされるのは当たり前。利用する人もいる、いやおなしに宮中の戦いに巻き込まれていく。まだあどけない少女になんという重圧でしょうか。
夫といえば、人はいいが、頼りになりません。ひとり異国で戦う姿は、「預言者ノストラダムス」のカトリーヌを思い出しました。

悲劇を招いた原因のひとつに、彼女の性格もあります。母親譲りのハプスブルグ家の誇りと、父親譲りの怠慢な性格が災いをもらたしたといっていいかもしれません。また、人を指で巻くを言われているくらい人を操ろうとします。思う通りにならなければ、遠ざけてしまう。そうすることで、人は離れ、怪しい人物が残っていく。自分を客観視できない性格ならば、誰か助言する人が必要であっただろうに、そんな人はひとりもいなくなりました。

ある日、彼女は素敵な貴公子と出会い、恋をしました。それはフェルゼン。
彼を見た時から恋が始まり、恋の炎が燃え上がる。ああ、アントワネットの青春。

幸せな時は長くは続かない、暗い影が忍び寄っていく・・彼女の運命をわかっているだけ、今のいい時代を充分に味わってほしい・・そう願わずにはいられませんでした。

王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇 ★★★★

(2013年7月14日、読了)

王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇      (角川文庫)王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇     (角川文庫)
(2011/02/25)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


(Story)
1785年、フランス革命の前兆を言われる首飾り事件が起きた。その時からフランス王妃マリー・アントワネットに行く手に悪雲が立ち塞がった。革命の渦に巻き込まれたアントワネットの悲劇の全貌を描く。


(Review)
藤本女史のアントワネットの関連著書を読みつくした私としては、たいした真新しいことは書いてないだろうと期待はしていませんでした。
前作の「青春の光と影」はだいぶ前に読んだきりなので、詳細は覚えてないですが、アントワネットの視点で描かれていたことは覚えています。
その続編といえる本作は、前作同様アントワネットの視点で描かれています。
彼女の視点からみたフランス革命は、藤本女史の歯切れのいい、わかりやすい文章で描かれているので歴史が苦手な方でもひとりの女性の生涯として読みことができます。

ここからネタばれがあります。
今までの藤本女史が描くフェルゼンはただの愛人でしたが、今回はアントワネットを最後まで愛し、忠誠を誓う男として描かれています。そのせいか、今回のフェルゼン、かっこいい!さすが、いい男を描くのが上手い、藤本女史。まるで、ベルばらのフェルゼンそのものです。

逆に彼女の夫、ルイ王は無能の男として描かれています。そのため、アントワネットは夫の代わりに戦わなくてはならず、その相談相手となったのが、フェルゼン。ふたりが密接な関係になるのも無理もありません。

ブルボン王朝の滅亡の原因と言われる逃亡ですが、それは既に異国に逃亡した愚かな末義弟の行動がきっかけ。蜂起行動を起こせば、仏フランスに人質としている王族一家の身が危ない。それなら、逃亡したくなるのもわかります。
また、途中でフェルゼンを切り捨てたり、自ら名乗り出たりと夫が原因で逃亡が失敗に終わりました。これでは夫に憎しみを抱くのも当たり前。政治ばかりではなく、夫、父親としても(怒)。しかも、義妹との仲も悪いというのも眼から鱗が落ちました。いや、その方がリアル感があっていいかもしれません。

アントワネット、見直しました。
あなたはやはり偉大なるマリア・テレジアの娘。あんな夫さえいなかったら、これほどの悲劇を招かったと思うし、きっとあなたも偉大なる女王となっていたかもしれない。
戦う女、アントワネット、あなたはかっこよかったデス。

鍵泥棒のメソッド ★★★★☆

(2013年7月11日、DVD鑑賞)

鍵泥棒のメソッド (角川文庫)鍵泥棒のメソッド (角川文庫)
(2012/08/25)
麻井 みよこ

商品詳細を見る


(2012年、日)
監督 内田けんじ
出演 境雅人、香川照之、広末涼子

(Story)
自殺に失敗した35歳の売れない役者、桜井(境雅人)は、銭湯で羽振りのいいコンドウ(香川照之)に出会う。そのコンドウが転倒で記録を失くしたため、桜井は出来心で荷物を入れ替え、彼に成りすました。一方、コンドウは自分は桜井だと信じ、真面目に役者に取り組む。


(Review)
不運続きだった人間が記録を失くした人間になりすます。
記録を失くした人間は、一体自分は何者なのか記録をたどっていく。
というパターンは真新しいものではありません。
でも、両方して人物探しをしていたら・・このミステリアスな展開は面白いと思いました。
コミカルにテンポよく展開していくから作品に入りやすい。
ダメ男を演じる境さんも、真面目な殺し屋を演じる香川さんも、一風変わった女性を演じる広末さんも、味のある演技が魅力的です。

話の展開は逆転に次ぐ逆転。私すっかり騙されました↓
コンドウは殺し屋だと思ったら、本当は便利屋だったとはね。
冒頭の殺しのシーンは演技だったとは・・演技が上手いわけだ。
一方、演技の才能がなく、金もない桜井の自殺の原因は、人生に別れを告げるためではなく、女が原因だったとは。遺書の内容は失恋のことが書かれていたのね。


ラストの胸きゅんともいえるサイレンの音、いいな。
上手い演出です。

Category :

天狗の剣ー幕末京都守護職始末ー★★★☆

(2013年7月9日、読了)

天狗の剣―幕末京都守護職始末天狗の剣―幕末京都守護職始末
(2011/03)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


(Story)
会津の小天狗と呼ばれる孝太郎は、京都守護職を拝命をし、会津藩の先がけとなって京都に身を投じる。


(Review)
フランス歴史小説の第一人者の藤本女史が日本の幕末に手を染めた!?
佐藤氏に続く衝撃@@ みなさん、西洋から日本に落ち着くのかしらみたいな。
私的、西洋歴史作者は少ないので、寂しい気もしますが・・

藤本女史は、ここ数年、昔の作品以外はスルーしていました。
図書館で見かけ手にした時、期待半分でしたが、読み始めると冒頭から惹かれました。

藤本女史らしいテンポがよく、切れのいい文章。
主人公は、まっすぐで、ひたむきな少年。彼が父親に反発するも、焦りを感じるも少年らしい描写がいい。
盛り上がりに欠けるし、時代背景が弱いですが、私は、少年と父親の親子物語として楽しめました。

秘め事もなく、少年を魅力的に描く藤本女史。
これ、これです。私が藤本女史の作品に惹かれるのは!
日本史でまた原点から戻った!と、藤本女史ファンとして嬉しい限りです(嬉し泣き)

盛り上がりに欠けるのは、次の話も続くからでしょうか。
孝太郎くんの成長した姿をはよ読みたいです^^

容疑者Xの献身 ★★★★☆

(2013年7月7日、再読)

容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

商品詳細を見る


(Story)
石神は、数学が生きがいの高校教師。ある日、隣から不審な物音を聞こえた石神が目にしたものは、花岡靖子と娘と、元夫の死体だった。石神は、恋心を抱いていた靖子を守る一心で、完全は犯罪をもくらんだ。だが、石神と大学が同期の物理学者の湯川は、トリックを見破ろうをする。


(Review)
昨日の映画の放送の流れで、再読しました。
映画にない場面や心理描写を読みたいがためです。

久しぶりの東野氏の著書は、愛する女性がために完全犯罪をもくろむシーンで惹きつけられ、さあ、上手く隠ぺいをすることができるか。学友のガリレオはそのトリックを見破ることができるか?ガリレオの対決はいかに?
再読だから話がわかっている。でも、読みだしたら、止まらない。
映画で物足りないシーンやセリフもここにはある、東野マジックに釘つけになりました。

逆転に次ぐ、逆転も東野氏の魅力のひとつ。
事件の裏にはドラマがある。完全犯罪に挑む石神は、ただ愛する靖子のため。
最初は杜撰だと思っていたアリバイもトリックも、裏があった。先の先まで考え、最後は彼女の身代わりまでなろうとは・・私もこれほどの深い愛は出会ったことがない。愛する人のためならば、自らも犠牲にしてもかまわない。なぜなら、彼は彼女から救われたから。数学の夢が途切れ、自殺まで考えた時、彼女の出会ったから。生きる喜びを知ることができたのも彼女のおかげ。だから、彼女のためにしてあげたい。彼女の幸せを願いたいと。泣かせますTT

さて、石神の想いがむくわれるか?否か?
ラスト、靖子がひれ伏せ、石神が叫び声をあげ、泣くシーン。
報われたね・・と、心を揺さぶられるシーンです。
「泣かせてやれ」のガリレオのセリフがグッときました。

女信長 ★★★★

(2013年7月2日、読了)

女信長女信長
(2006/06/01)
佐藤 賢一

商品詳細を見る


(Story)
天下統一を目指す尾張藩主・織田信長には、隠された秘密があった。女として生まれたが、父親から才覚を見込まれ、男性として育てられたのであった


(Review)
信長が女?この奇想天外なタイトルに惹かれました。
「有名な武将は実は女性でした」という発送は真新しいものではありません。
読んでいくうちに惹かれたのは、信長の行動や独創的な発想力は、信長が女性だからできたこと。
また、信長のヒステリックな性格も、女性といわれれば納得です。

また、実在の人物のイメージもものの見事に崩しています。
秀吉が、信長を「おまえ」呼ばわり!?「オレの女になれ」とな?
あの忠誠心が熱く、信長の腰巾着の秀吉が?女性だから甘くみているのか?
男尊女卑のように感じますが、今までにない設定に、永井女史や藤本女史を同じく、眼に鱗が落ちました。

男性と装ってみても、中身は女。
次から次へと男性に溺れていく姿は、戦国の麗人恋物語。「傭兵ピエール」のジャンヌ・ダルクと重ねる部分があります。

浅井長政への激しい恋。
よき参謀者である光秀への恋心。

戦国らしい戦闘絵巻ではなく、愛憎劇として読み応えがありました。

本能寺の変の真相も佐藤氏の紐解きがなされています。
「光秀は天下を望んでいたわけではない」
「信長を殺したかったわけではない、かかる内情が重かった」
「真実は女に求められるまま、それに答えただけだ」
なるほど、納得です。

光秀=天海まで描いたのなら、信長も「ピエール」のジャンヌのように生き残ってほしかったような・・
もう既に信長は49歳、当時でいえば、おばあちゃん。
徳川の世で女性として生きる彼女も読んでみたかったです。

のぼうの城 ★★★★

(2013年6月30日、DVD鑑賞)

のぼうの城 通常版 [DVD]のぼうの城 通常版 [DVD]
(2013/05/02)
野村萬斎、佐藤浩市 他

商品詳細を見る


(2012年、日映画)
監督 犬童一心、樋口真嗣
出演 野村萬斎、榮倉奈々、佐藤浩市

(story)
戦国末期。天下統一が目前の豊臣秀吉(市村正親)は、北条家に大群を送った。数多くの北条の城の中で、「浮き城」を異名をとる忍城も秀吉の標的となった。のぼうさまと呼ばれる成田長親(野村萬斎)は前代未聞の策で秀吉2万の大軍に立ち向かう。



(Review)
正直に言うと、前半はゆるかった。でも、後半は惹きつけられました。

野村萬斎さんが演じるのぼうさま
大軍を相手にどう戦うのか?さあ、彼の秘策とは?

一番の見せ場は、水責めで八方塞がりになった危機を救うため、敵の前で田楽踊りのシーン。
敵も味方も惹きつけられるのぼうさまの魅力は、私も惹きつけられました。

闘い後、開城が決まり、天下の知恵者の石田光成を相手に駆け引きをするシーンも、のぼうさまの知恵が一歩上。

普段、ひょうひょうしているのぼうさまは、本当は一番の切れ者。
そののぼうさまの魅力を充分に引き出している萬斎さん。
「あぐり」の夫同様、つかみどころがない役を演じさせたら天下一品です。

Category :
該当の記事は見つかりませんでした。