ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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体脂肪計 タニタの社員食堂 ★★★★

(2013年10月21日、DVD鑑賞)

映画 体脂肪計タニタの社員食堂 (DVD2枚組)映画 体脂肪計タニタの社員食堂 (DVD2枚組)
(2013/09/27)
角川書店 (映像)

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(2013年、日)
監督 李闘士男
出演 優香

(Story)
健康機器メーカーの株式会社タニタは、世界初の体脂肪計を開発したものの不評だった。社員に2代目の副社長幸之助をはじめ、肥満が多いのも、会社のイメージダウンにつながっていた。そんな折、新商品発表のプランを考えるべく、幸之助は社内のダイエットを提案し、学友の栄養士、奈々子に助けを求めた。


(Review)
レシピ本が空前のヒットとなり、レストランも大好評で話題の株式会社タニタ食堂にまつわる実話を基に映画化されました。

元肥満で落ちこぼれの栄養士に、学友からダイエットのプロジェクトの話が持ちかけられる。
期限は3か月以内、体脂肪率40パーセントを超える4人は過食が止まらない。
ダイエットは強い意志がなくては成功は無理。
やせたいと思っても、つい食べ物に手が出てしまう。
4人を無事に痩せさせることができるのか?

あらすじを見る限り、ダイエットの話ですが、人間の成長話でもあります。
体脂肪率40パーセントを超えている4人は、誰もが意志が弱く、自分に甘い人間ばかり。
特に副社長の幸之助は、社長の父に隠れて、いまだに自立もできない始末。
優香が演じる栄養士も、職がない落ちこぼれ。自分の居場所を探すために必死。
ダメだ、ダメだと思っていた自分が殻を破り、ひとりの人間として成長していきます。

ダイエット、自分ひとりだと意志が弱くて、実行はできないけど、社をあげてもらうと、案外実行できるもの。そして、業績があがれば言うことなし。
行き詰った職場、学校、家庭でも、手本にしてみる価値があります。

DVDには特典映像として、料理のレシピがあります。
嬉しい付録です。早速、メモメモさせてもらいました。

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オー!ファーザー  ★★★★

(2013年10月8日読了)

オー!ファーザーオー!ファーザー
(2010/03)
伊坂 幸太郎

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(Story)
ひとりの息子に4人の父親?高校生の由紀夫は、ギャンブル好き、女性好きの個性的な4人の父親と生活をしていた。ある日、由紀夫を事件に巻き込まれ・・


(Review)
4人の父親に息子がひとり?重婚が禁止されている日本では非現実的世界なのか?
それとも、本当に?現実なんだろうか?
展開のテンポがよく、コメディタッチであって、ドタバタ劇のように感じない。
摩訶不思議とも思える伊坂わーるど、あっという間に引き込まれ、あっという間に読了。
面白いと思っているうちに終わるので、余韻がある。
あいかわらずキャラの設定がいい、話も独創的。
母親はどうしているの?出てこないの?という、つっこみは置いといて^^
人間には100人いれば、100人違う、人生も違うと同じで、家庭も様々。
両親がそろう家庭もあれば、3世代や4世代にわたる家庭もある、
片親の家庭もある。子供のいない家庭もある。
ならば、4人の父親がいても不思議ではない。(日本にはありえんだろ?でも届けを出していないだけ?)
その4人のお父様方、みなさま、個性的で面白い。
4人いるからこそ、片方の意見に問わられずに、幅広く知識を得ることができる。
由紀夫くんに生きる知恵を与えることができる、素晴らしい^^

伊坂さんはクドカン(宮藤官九郎)と同じく、リアル感のあるセリフがたまらない。
「中学だとか高校生は、いつも誰かを虐げて、蔑ろにする対象を探している。優しくて言い返さない奴ほど、どんどん狙われる。大人の世界もたぶんそうだな」

「頭の良さは一体なんだろう?」→「発想力と柔軟な考えができる人」

「いじめは絶対になくならない」→「苛められっこになれと願うのは色々な意味で酷だ」

「どんな人間でも嫌なことをされればムッとするし、恥をかけばムッとする。自慢話の好きだし、自分の都合で怒りもする。褒められればいい気になるし、見下されれば、この野郎!と思う」

「追いつめられた時に必要なものは勘だよ」


”はじめは優しい先輩も、後輩の非凡さを見つけ出すと、突然に冷淡になり、執拗のいじめてくる”

人間の心理にはまり、リアル感のあるセリフは心に響くものがある。上手く言い合わさせなくて、例えながら話す姿は親しみを感じました。

エイリアン通り ★★★★★

(2013年9月再読)

エイリアン通り(ストリート) (第1巻) (白泉社文庫)エイリアン通り(ストリート) (第1巻) (白泉社文庫)
(1995/12)
成田 美名子

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コミックス 全8巻、文庫版 全7巻

(Story)
新聞部のジェラール(ジェル)は、学園長の息子たちに襲われているところを、学園の名物男シャールに助けられる。4年飛び級の頭脳明晰、容姿端麗な美貌を生かし、大学祭では女装に扮し「女王」に選ばれた少年シャール。彼の運転手を頼まれたばかりか、同居するはめに。また同居人たちは一風変わっていて・・カルフォルニアを舞台に描いたニューアメリカンストーリー。


(Review)
本作との出会いは、中学の時、ラジオのトーク番組から。
名前だけは知っていましたが、どの雑誌に掲載されていたかわからず、作品に出会ったのは、友人から借りた「LaLa」です。
日本のアイドルから海外へ。歌謡曲から、洋楽へと、しだいに海外に目を向けてきた時期。海外へのあこがれがつよかった私にビンゴしました。
舞台はカルフォルニア。でも主人公は金髪のアラブ人。登場するキャラも多国籍。
主人公の美少年は頭脳明晰で、スポーツ万能、喧嘩も強くて、プレイボーイでつっぱっていて、陰りがあって。石油相と美人女優に生まれたとなれば、思い出すのが「キャンディ」のテリィ。でも彼のように人を信用してなくても、避けることもない、暗さはない。さて、同居人のひとりに、日本人の女の子、翼ちゃんがいる。なんて夢のような世界でしょ。
翼ちゃん、羨ましいわ。私も将来、海外に留学したら、シャール君のようないい男を見つけて・・なんて夢を見ているようでした。

成田さんの絵はスタイリッシュ。話もスタイリッシュで、カルフォルニアの舞台にふさわしく軽快なリズムで展開していくから面白い。また、登場する人物も魅力ある人ばかりで、ゲスト出演もうざいキャラはひとりもなし。
事件や命を狙われることがあっても、気が滅入るようなシーンはなし。成田さん、上手いと思いましたね。

話の軸のひとつに、シャール君に対する翼ちゃんの恋心。
好きだと言えずにと戸惑う翼ちゃん。対するシャールくんも翼ちゃんが大事なくせに、大事なことが言い出せない。さあ、最後ふたりはどうなると、掲載当時、やきもきしたものでした。しだいに翼ちゃんに投影していたせいか、翼ちゃんは私の一部でもあり、あこがれでもあるです。

8巻という長さもちょうどよく、綺麗にまとまっているから、私の中でいつまでも名作として生きる。何度読んでも、さわやかな気分でいられる、私にとってはビタミン剤の作品です。

生徒諸君!★★★☆

(2013年9月再読)

生徒諸君!(1) (講談社漫画文庫)生徒諸君!(1) (講談社漫画文庫)
(1995/12/05)
庄司 陽子

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コミックス 全24巻、文庫版 全12巻

(Story)
不思議な魅力を持つ女の子、ナッキーのこと北城尚子の転校から話が始まります。
成績優秀、スポーツ万能、リーダー格の彼女はチビのこと岩崎祝と悪たれ団を結成します。
徐々に仲間を増え、ナッキーは学校狭しと活躍しますが、その裏では隠された秘密があり・・


(第1話~中学卒業まで)★★★★★
ナッキーを中心とした学園青春ドラマは、明るく軽快な展開で話が進んでいきます。悪たれ団それぞれがせつない片思いをし(沖田君以外?)、恋と友情をバランスよく描かれています。悪たれ団とは別に、誰も見抜けなかったナッキーの本質を見抜いた飛島さん、キャラの中でもひと際目立っています。

(~マールの死まで)★★★☆
悪たれ団は高校生になり、それぞれ成長していく中で、ナッキーの双子の姉マールの死が訪れる。そこから一気に話はダークになっていきます。悪たれ団崩壊の危機を救った、今まで一匹狼イメージしかなかった沖田くんの魅力が光りました。

(~沖田くんの死まで)★
初音ちゃんのレイプ事件、岩崎君(チビ)の恋の迷いと目の怪我、沖田君の死、話がこれでもか、これでもかとダークでおもっ(重)の時期。沖田君の魅力がひと際光っていましたが..読み返すのがつらい時期なので、マイナスしか評価できませんーー;

(~最終回まで)★★★★
初音ちゃんの出産、舞ちゃん&田村くんの婚約、そして、ナッキーと岩崎君も将来を誓い合う仲になります。チビ、よくここまで成長した!ナッキーパパさんを泣かせたあなたの成長が光りました。中間時期のダークを払拭し、明るい未来につなぐラストは爽快感があります。

総合すると★3.5
ナッキーの物語のように感じますが、話そのものを動かしているのはチビのこと、岩崎祝でしょう。
悪たれ団はナッキーひとりが作ったわけではない。チビと悪たれ団を立ち上げ、後に仲間が増えていったのですから。
その創立者のふたりは対極的で、ナッキーがスーパーガールなら、チビは外見も中身も見栄えのしない男の子。
その彼が、ナッキーに刺激され、彼女に恋をし、成長していきます。彼とは正反対のカリスマ性のある飛島さんや沖田君の存在も大きくかかわっていきます。ナッキー物語は第一部で十分ですが(後は最終回まで流し読み)、岩崎祝物語は最終回まで必要です。

岩崎(チビ)君の魅力は、一途さと不器用さ。無理だとわかっていても、奇跡を呼び起こす。奇跡といえば、高校合格シーンもそうだし、不器用ながら回り道をしても、最後はナッキーという宝物を手に入れる。チビマジックといってもいいかもしれません。

↑にも書いたけど、中学までは、悪たれ団メンバー6人、プラス飛島さんとマールと絡めてバランスよく描かれていたので、よくまとまっていました。それぞれに感情移入できるし、ひっこめというキャラクターもいない。
それが、しだいにどうだろう。みんなが成長していくのはわかる。ダークに重く描くことはないでしょう。
マールの死は逃れないとしても、初音ちゃんのレイプ、沖田くんの死や岩崎君の怪我はいらない。
飛島さんが再登場するまで、読むのがつらかったくらいですから。ここで言わせていただきますが、マールの死から飛島さんの再登場までは、大事なところつまみ読みで、ほとんどスルーしています。
最後よければ、すべてよし。ラストは感動しました。綺麗な終わり方していました。
途中は目をつぶるとしても、オリジナル編(生徒編)だけなら、名作として残るでしょう。
教師編以降はいりません。夢を壊された思いが強いので。
その思いは日記サイトに書きましたので、よかったらご覧くださいませ。

最後に好きな男性キャラは飛島さんです。
ナッキーの本心をいち早く見抜き、事故がなかったら、マールとのことがなかったら、もしかしたら、結ばれていたかもしれない。
チビを切り捨てた今、ナッキーを包む人は彼しかいないでしょ。
因みにトビオは対象外。沖田くんに似てても、沖田くんでない。
何人沖田君に似たキャラを出せば気がすむんだろう。教育実習の時の太郎君だけで十分のはずなのに(苦笑)
さてさて、飛島さん。お互いフリーの今こそ、当時の想いが復活してほしいと願っております。

魔王 ★★★★

(2013年9月30日読了)

魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)
(2008/09/12)
伊坂 幸太郎

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(story)
両親を亡くし、弟と二人で暮らす会社員の安藤は、不思議な力があることに気づく。念じれば、相手が必ず口に出す力。理屈や理論は不明だが、必ず起きている。その能力を携えて、ある男に近づいていった。


(Reviwe)
一言でいえば、伊坂流超能力物語か?
アニメや漫画の世界に引き込まれるかのように、話にグイグイと引っ張っていく力、
伊坂氏のどの作品にも言えますが、読ませる力があります。
魅力的なキャラつくりと、独特の言い回しもたまりません。
今回も伊坂マジックにはまりました。

不思議な力を持つ兄弟、兄は腹話術で、弟は予知能力。
不穏、不満だらけの社会、何が悪くて、このような社会になったのか?
民主主義とは?ファシズムとは?資本社会のひずみは一体?
伊坂流社会、歴史風刺が垣間見る中、念じれば相手が口に出す「腹話術」の力が発揮されていく。

目覚めた力は本当に魔力なのか?
魔王がしのびよったものなのか?
それとも本人の思い込みなのか?
本人が故人となった今、真実は闇の中かもしれません。
何気ない日常から起きているので、もしかすると、近くに起きそうな、近くに居そうな人物であるので、ホラーより怖さを感じました。

なお、続編の「呼吸」では、安藤の弟の潤也が予知能力を発揮します。
タイトルのせいか、キャラの明るさのせいか、本題よりは怖さはありません。

マリーゴールドホテルで会いましょう ★★★★☆

(2013年9月30日、DVD鑑賞)

マリーゴールド・ホテルで会いましょう [Blu-ray]マリーゴールド・ホテルで会いましょう [Blu-ray]
(2013/08/02)
ジュディ・デンチ、ビル・ナイ 他

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(2011年、イギリス≒アメリカ≒アラブ首長国連邦合作)
監督   ジョン・マッテン
出演   ジュディ・デンチ、ビル・ナイ

(Story)
「神秘の国インドの高級リゾートホテルで穏やかでよい日々を」の謳い文句と、美しいガイドに惹かれて、イギリスからインドにやってきたシニア世代の男女7人。しかし、彼らに待ち受けていたのは、「近いうちに豪華になる予定」のオンボロホテルだった。


(Review)
楽しいリゾートを味わうはずが、あわや期待はずれ。
よくツアー、ホテルの評価で聞きますね。
でも、↑の本作舞台のホテルは明らかに詐欺。私だったら、金返せ!だし、さっさと他のホテルに乗り換えるでしょう。

その話は置いといて、本作のレビューを語ります。
話に登場するのは、ツアーに参加する前は、イギリスという国で別々の人生を歩んでいた男女7人。
もし、謳い文句どおりのホテルだったら、お互い「楽しかったね」で終わるはず。
しかし、違ったことから7人それぞれが考え方や、楽しみ方が違ってくる。
残りに人生にやり遂げたいと思うもの、もうインドはいや!国に帰りたいと願うもの、ここで楽しもうとするもの、第二の人生を歩もうとするものと様々。当然のことながら、ドラマも生まれてくる。
インドという癒しの舞台をゆっくりとして時の流れ。イギリスでは味わえないような、ゆったりとして異国の地。
シニアだってまだまだ。残りの人生を悔いなく生きた人もあれば、第二の人生も、恋の訪れもあるだから。

監督は「恋に落ちたシェイクスピア」のジョン・マッラン監督。本作も「恋~」同様、明るくコミカルに描かれているので、楽しく見れます。
シニア世代は、私にとっても遠くない未来。シニア世代になったら、こうありたいと思わせてくれる作品でした。

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