ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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アカペラ ★★★★☆

(2014年4月16日読了)

アカペラ (新潮文庫)アカペラ (新潮文庫)
(2011/07/28)
山本 文緒

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(STORY)
身勝手な両親を持つ中学3年生のたまこは、おじいちゃんと暮らしている。彼女は中学卒業後は働くことに決めていたが、ある日、おじいちゃんが老人ホームに入れることになった。そうはさせまいと、たまこはおじいちゃんと駆け落ちを決意した。(「アカペラ」より)本題を含む中編3作収録。


(REVIEW)
あたりまえの人生ってなんだろう・・
勤労、勤務、結婚、家庭・・
これが理想の人生かもしれない。でも、そうできない人もいる。

人生は人それぞれ。
何も決まったレールだけが人生ではない。
不器用な人たちもほら、懸命に生きている。
そんな人たちをスポットに当てたのが本作です。

中卒で就職し、独り立ちをしようとする”たまこ”
担任の教師は、そんなたまこと理解できない。
でも、彼女を接していくうちに、自分の欠点に気づいていく。

20年ぶりに故郷に帰った春一は、ダメ男を地でいく男。
今までは父親やまわりのせいにした自分も、過去の過ちに気づく。

病弱の弟をかかえ、仕事一筋に生きた志保子。
自分の両親の介護を弟に押し付けた罪がある。

押し殺してしまった感情、
自分ではどうすることもできない感情
後から自分の過ちを気づかされ、悔やむ気持ちも、
せつなくて、胸が締め付けられそうになります。
ヤマフミさんは、そんなやるせない心理描写は上手い。
また文章にキレがあるので、読みやすいです。

今、人生に悩んでいる人。一読いかがですか?

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花様年華 ★★★★★

(2014年4月13日DVD再観賞)

花様年華 [DVD]花様年華 [DVD]
(2001/12/21)
トニー・レオン、マギー・チャン 他

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2000年、香港映画
監督・・・ウォン・カーウァイ
出演・・・トニー・レオン
     マギー・チャン

(STORY)
1962年、香港。新聞社に勤めるチャウ(トニー・レオン)は、チャウ夫人(マギー・チャン)と出会う。やがて、ふたりは同じアパートに住み、いけない恋だとわかっても、お互いに惹かれていく。


(REVIEW)
カーウァイ監督は男女の描き方が上手いなと思う。
セリフで感情を補う作品が多い中で、映像、カメラワーク、アイテムなどで表現しているから。
セリフで説明されるよりは、ふたりの感情が伝わっていく。
さあ、この二人はどうなる・・最後まで目が離せない。
これがカーウァイマジックです。

カーウァイ監督の特徴のひとつが、独特の映像。
俳優たちは、その映像に溶け込むどうか見どころのひとつ。
「恋する惑星」に出演したトニーさん、上手く溶け込み、また彼らしさがあります。
マギー・チャンも素敵すぎ。
60年代の香港にタイムスリップした気分にさせられ、ラストの哀愁がなんともいえません。

これは余談ですが、カーウァイ監督作品を見ると、無性に食べたくなるですよ。
美味しそうな物を食べるシーンは食欲をそそります^^

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肩ごしの恋人 ★★★★★

(2014年4月12日再読)

肩ごしの恋人肩ごしの恋人
(2001/09)
唯川 恵

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(STORY)
るり子の3度目の結婚式が行われた。るり子の相手は幼馴染の萌の元恋人。
だが、いざ結婚してみると、過去2度の結婚式と同じくつまらなさを感じてしまう。
一方、萌はるり子の結婚式で知り合った妻子を持つ柿崎とつきあいはじめた。。
また、バイトの崇とも関係を持ってしまう。
新婚生活を満喫しているはずのるり子が夫のうわきが原因で家出をし、萌のアパートに泊めてくれという。同じく行き場のない崇も一緒に住むことになり、奇妙な共同生活が始まった。


(REVIEW)
正反対の女性ふたりが主人公の話は数多くあります。
本作も自由奔放のるり子と、姉御肌の萌。
幼馴染のふたりは性格も違えば、考え方も生き方も違います。

理解できないことがあっても、言いたいことも言い合える。
それはお互いのことがわかっているから。

るり子は3度目の結婚、離婚、決して女性を愛せない男性を好きになってしまう。
一方、萌も、不倫、退職、妊娠と、短い間に劇的な経験をする。
ふたりとも大人になったね、成長したねと喜ばしいことだけど・・
これって、予想もつかなかった展開ですよ。
そう、人生はわからない、何がおきるかわからないのです。

どちらかひとりだけを主人公にしたら、なんだこの女と思いがち。
本作は、二人を主人公にすることにより、キャラに感情移入ができるのです。
ふたりは2つで1つ。お互いに補い合う双子の姉妹のように。
そのふたりのキャラをメリハリをつけ、会話のシーンは面白い。
唯川さんの文章、上手いです。

テンポがいいし、笑いもあるし、せつなさもある。
そして、最後のほんのりと暖かさもなんともいえないから、また読みたい。
そう思わせる一冊です。

恋する惑星 ★★★★

(2014年4月11日DVD再観賞)

恋する惑星 [DVD]恋する惑星 [DVD]
(2013/08/07)
トニー・レオン、フェイ・ウォン 他

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1995年、香港映画
監督・・・ウォン・カーウァイ
出演・・・金城武
     トニー・レオン
     フェイ・ウォン

(STORY)
5年間つきあった彼女に振られた警官223番(金城武)は、寂しさを紛らわせようと、金髪、サングラスの女性(ブリジット・リン)と行きずりの一夜を過ごす。
同じ頃、ハンバーガーショップに努めるフェイ(フェイ・ウォン)は夜食に買いに来る警官633番(トニー・レオン)に恋をする


(REVIEW)
前に観たのは何年前だろう・・
金城、トニーが若い、ヘアスタイル、ファッションは時代の流れだから、それは置いといて。
今観ても古いと感じさないストーリー、映像です。
カーウァイ監督の独特の映像美、ストーリーが、レトロかつ、都会的に感じさせるから。
カメラでいえば、トイカメラモードで撮影した写真のようです。

233番警官と633番警官の2つの恋は甘くも酸っぱいです。
それは233番が食べた賞味期限間近のパイナップルの缶詰だったり、
フェイが模様替えした633番の部屋だったり・・
233番、フェイのせつない恋心を表現しています。
一見テンポがいいから、コミカルにも感じますが、後で心に沁みる・・
だから、何度も観たくなります。

金城さんもトニーも美味しそうに食べている姿を見て、無償に食べたくなったのは私だけでしょうか(笑)

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ジーンワルツ ★★★☆

(2014年4月9日読了)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)ジーン・ワルツ (新潮文庫)
(2010/06/29)
海堂 尊

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(STORY)
不妊専門の帝華大学医学部、曾根崎理恵准教授は、大学の研究の他に週一で閉院間近のマリアクリニック病院の診察をしている。来院する妊婦は、年齢も、境遇も様々な5人。彼女たちの出産が終われば、閉館する予定だ。しかし、出産を待ち望んでいる彼女たちに大きな問題が降りかかり、また代理母という問題が浮上してくる。


(REVIEW)
海棠氏の話は面白い。スリリングで読んだら止まらない。
特に駆け引きの場面は目がくぎ付けになります。

今回の舞台は閉館間近の産婦人科病院。
院長が病気で、息子逮捕されてしまい、妊婦5人の出産が済めば閉館してしまう。
その病院に非常勤の医者として通っている理恵。
不妊治療を専門とする、顕微鏡下体外受精のエキスパートの理恵と、5人の妊婦たちの経過とともに話が進んでいきます。

年齢も境遇も様々の5人、自然妊娠したものもいれば、不妊治療の末にめでたく妊娠した人もいる。
さあ、無事に出産することができるか?この病院は本当に閉館するのか?
その一方で、産婦人科に纏わる様々な問題が浮上してきます。

その問題のひとつが産院減少問題。
リスクが大きいため産科医は減少し、産院が姿を消してしまい、安全のお産できる病院をさまよう妊婦が増えていったのです。
本作の話に大きくかかわっていく不妊治療問題。
一部保険が適用されたとはいえ、夫婦にかかる負担ははかりしれないものがあります。
いくら治療が進んでいるとはいえ、子宮に障害があれば無理。
借り物の代理母により子供を持つことは可能ですが、原則として禁止されています。
しかし、それを理恵は密かに行っていたのです。さあ、どうなるか?

その理恵も不妊です。
彼女なら同じ立場の患者の気持ちをわかる医者として、評判も呼ぶでしょう。
しかし、私は彼女に好感が持てず憤りさえ感じます。
自分のDNAを残したいからと、患者の子宮に自らの受精卵を戻し、代理母にさせるとは・・
患者を自分の理想のために踏み台にしたとしか思えない。
また、彼女は自分の意見を押し付けたがるところも鼻につく。
医師としても、人間としても人格を疑いたくなる人物です。

思えば、バチスタコンビが懐かしい。

noriさんからお借りしました、ありがとうございました。

赤い指 ★★★★★

(2014年4月8日再読)

赤い指赤い指
(2006/07/25)
東野 圭吾

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(STORY)
昭夫が帰宅すると、家の様子がおかしかった。息子が女の子に手をかけたのだ。すぐ警察に通報しようとしたが、息子の将来を大事に思う妻から止められ、事実を隠ぺいし、死体を遺棄した。
少女の死体は次の日、公園で発見された。刑事・加賀恭一郎は事件の真相を追っているうちに、ある一家が捜査線上に浮かんだ。


(REVIEW)
東野氏の愚かな男の話を読破した後、次に読みたくなったのが愚かな家族の話です。
本作には様々な現代の問題が描かれています。

ネタバレがあります。
息子が女の子を殺してしまった。
両親は、息子の罪を正そうとしないばかりか、隠ぺいした。
母親が息子の将来のためと、泣き叫んだから。
権幕な妻に返す言葉がなく、従うしかない夫。
自分の犯した罪を悪いとは思わず、すべて親まかせにする息子。
一見何気ない家族、どこにでもあるような平凡な家族にも問題がある。
これが崩壊した家族の実像なのです。

教育、家族崩壊、老人介護問題・・・様々な社会問題をかかえる現代。
少しのことが徐々に積み重なり、気づいた時には歯車が狂ってしまう。
疑惑の家族、昭夫一家も、捜査にあたる加賀刑事も立場が違えと、ふたりとも家族問題を抱えている。
私たちにも大きく降りかかる問題であり、決して他人事ではありません。

今回も鋭い洞察力を見せる加賀刑事。
昭夫は、刑事たちが自分たちを疑っていることに気づく。
そして、試行錯誤の末、罪をボケた母に押し付けた。
彼に良心がないわけではない。悪いとは思っている。
でも、直前ところで息子の罪を告白した。
驚くことに、その母親は決してボケてはいなかった。
東野氏お得の2転3転の楽典劇、ここにあり!

母親は、今の家庭に嫌気がさしたものあるが、ボケた夫の気持ちを知りたかった。
どんな人間にも尊厳がある。たとえ、ボケた老人にも、病気で寝てきりの人も・・
そのことを改めて感じさせられました。

東野さんの描く社会問題は、せつなくもあり、悲しくもあり、ほんのりと暖かくもあり・・
いつまでも余韻が残る作品でした。

項羽と劉邦 鴻門の会  ★★★

(2014年4月7日、DVD鑑賞)

項羽と劉邦 鴻門の会 [DVD]項羽と劉邦 鴻門の会 [DVD]
(2014/02/12)
ダニエル・ウー、リウ・イエ 他

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(2012年、香港=中国映画)
監督・・・ルー・チューマン
出演・・・ダニエル・ウー
     リウ・イエ
     チャン・チェン

(STORY)
195年、漢の皇帝の劉邦(ダニエル・ウー)は病魔に冒されていた。
病床で、項羽(リエ・イエ)との出会い、共に秦打倒のために戦うが、決裂したこと。その項羽を倒し、天下統一を果たしたこと。平定後は、猜疑心に取りつかれ、臣下、韓信(チcン・チェン)の粛清したことが、次から次へと思い出されていく。


(review)
本作を観たいと思った理由。
いい男たちが勢ぞろいしているから。
実に目の保養にいい♪重厚なアートによくマッチしています。

ただ、淡々とした展開のため、これといったインパクトがありません。
劉邦の回想なので、時代の背景を理解してないとわかりにくいです。
項羽と劉邦の命運を分けた「鴻門の会」の真相を描きたかったかもしれませんが、天下統一後の臣下の粛清の方に目をひきます。
それは、チャン・チェンが演じた韓信の印象が強かったから。
待遇が悪い項羽から劉邦に与し、劉邦3傑として活躍するも、天下統一後、罠にかけられ、粛清された悲劇の人物をチャン・チェンは悲哀感たっぷりに演じていました。
チャン・チェンは眼力、オーラがあるので、ひと際目の引く役者です。

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靖国への帰還 ★★★★

(2014年4月5日再読)

靖国への帰還 (講談社ノベルス)靖国への帰還 (講談社ノベルス)
(2010/07/07)
内田 康夫

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(STORY)
昭和20年5月26日、空襲警報が発令された。武者茂は死を覚悟して夜間戦闘機「月光」に乗り込んだ。激しい戦闘の最中、負傷し、薄れゆく意識の中でたどり着いたのは平成19年の厚木基地だった。
62年後の日本を目のあたりにした武者に待ち受けていたのは?


(REVIEW)
タイムスリップの話は目新しいものではありません。
戦局が悪化する日本の上空から、平成19年の日本にタイムスリップした主人公・武者。
生きた英霊が現代に蘇った時、彼はどう見えるか?どう思うか?を描いたのが本作です。

”靖国で会おう!と仲間たちと交した約束は、ただの気休めではない。
死ねば、靖国に祀られるという心の支えであった。
でも、今では問題視されている。
これでは死んだ仲間たちの立つ瀬がない”
武者は戦争当時の重いを切々と語り、仲間たちの復権を訴えていきます。
また、現代人から、遺族から、様々な方面から靖国について検証されています。

武者は、現代の人間には「覚悟」と「責任」が欠けていると言います。
”死者に責任を転換し、かつて自分も同罪というのを忘れてしまっている。
責任を人に転換しようとしている”と。
まっすぐで、純粋な彼の言葉は、心に響くものがあります。説得力があります。
責任転換は靖国問題ばかりではない、正直者はバカをみる現代社会そのもの。
このことを言いたかったのでしょう。

時空を超えた話の魅力にラストはどうなるか?
そのまま現代に残るのか?それとも元の世界に帰るのか?
主人公武者のロマンス、現代もなお生きている女性との関係はいかに?↓
再読だから、話はわかっているけど、やっぱ元の世界に帰ったのね。
キーワードは月光?タイムマシンのようですな^^
武者と80歳の老女となった有美子さんとのロマンスがせつない。
運命のいたずらなのか、戦争なければ結ばれていたでしょう。
浅見さんのロマンスように、ほんのりと甘く苦いところがいいですね。


純平、考え直せ  ★★★★

(2014年4月5日再読)

純平、考え直せ純平、考え直せ
(2011/01/20)
奥田 英朗

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(STORY)
純平、21歳。やくざの下っ端をしている。ある日、組長から「鉄砲玉(暗殺)になってくれ」と言い渡された。
命令を受けたからにはやってやる!これで男になれると喜びをかみしめた。決行までの執行猶予は3日間。自由時間が与えられ、羽を伸ばした。その間、ガールフレンドの加奈が純平を止める方法はないかとネット掲示板に書いたことが、反響を呼んだ。


(REVIEW)
家庭に恵まれず、チンピラの世界に入った純平。
喧嘩早く、気風がいい純平に「鉄砲玉になってくれ」との命令が下った。
鉄砲玉、つまりヤクザの社会において、敵対する者を撃ってこいとのこと。
ヘタすれば、自分もやられてしまう。生き残れたとしても、刑務所行きは確実。
でも、純平は「行きます。命、捨てます」と言い切った!
男だね、純平!上の思惑は考えず、自分が役に立つこと喜んでいるとは・・
純粋でまっすぐな彼の性格に泣けましたわ。

ここまでなら、先の短い男の悲哀ものですが、そうはさせないのが奥田マジック。
コミカルな部分と心温まる場面も用意しているのです。

純平の彼女、加奈がネット掲示板に「純平を止める方法を教えて」と書いたことが、大反響呼んだ。
やめる方法を書く人もいれば、面白がるヤツもいる。
ほら、これだけの人が君のことを心配してくれているんだよ。
さあ、バカなことはやめなさい。

これで、純平が心を動かされたかというとそうではない。
様々の人々の出会いで、彼が考えを変えると思えばそうでもない。
さあ、本当に決行するのか?

彼の性格からいくと、決行せずにはいられないだろう。
要領のいいヤツだったら、どうにかして逃れる方法を考えるけど、彼は決して意思を曲げることはしないだろう。
現代に忘れかけていた義理人情。
人はひとりではない、どこかで心配してくれる人がいる。
ほんのりと忘れかけていたものを感じさせてくれる一冊でした。

TOUCH シーズン2 ★★★

(2014年3~4月、DVD鑑賞)

TOUCH/タッチ DVDコレクターズBOX2TOUCH/タッチ DVDコレクターズBOX2
(2014/02/05)
キーファー・サザーランド、デヴィッド・マズーズ 他

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(2013年米ドラマ、全14話)
出演・・・キーファー・サザーランド
     デヴィット・マズーズ

(STORY)
世界のどこかで起こる事件や出来事を数字や数列で表す特殊な能力を持つジェイク(デヴィット・マズーズ)。
その能力を利用するため、父親マーティン(キーファー・サザーランド)の親権と取り上げようとした。
マーティンはジェイクを連れ、東海岸から西海岸へ逃亡し、その地でルーシーという女性と出会う。
彼女は謎の死を遂げたアメリアの母親で、娘が生きていると信じ、行方を追っていた。


(REVIEW)
不思議な少年ジェイクが示した数字が人々を結びつける人と人との絆を感じさせる、心温まるストーリーが好きでした。
「24」のジャックとは真逆の、普通のお父さんを演じる、サザーランドが新鮮でした。
新シーズンもそうなるとは思っていました。
最後は心温まる感動になると信じて・・

新シリーズは前シリーズと違う、ハードな展開。
スリリングで面白い。観たら止まらなくなるスピード感はたまらない。
悪の組織と闘う?マーティンが銃を握った?
銃を握った顔つき、口調・・あっ、ジャック!ジャックが帰ってきた!!!

アメリアを救出、最後は悪の組織「アスター社」を壊滅。
ジャックもとい、キーファーさんが行くとこ、正義あり!
でも、アメリアの母ルーシーなど殺された人、事件に巻き込まれた犠牲者は数知れず。
マーティンが行くとこ、死人あり。
やっぱ、マーティン@ジャックなんですね(苦笑)
「24」と同じく、見始めたら面白いから、最後までノンストップで観ましたよ。
でもね、なんにも残らないですよ。
心温まる話どころか、これでは正義のHERO物語ですよ。前作が崩壊~!!!
キャラまで崩壊!

その本作は、これで打ち切り。
本国で視聴率が振るわなかったとか。
これで、終わりで正解。これ以上、パワーアップしたマーティン&ジェイク親子は見たくもない!

しかし、「24」の続編の話があるそうな。
ファンとしては嬉しいけど、あれ以上パワーアップされてもなと思う私は複雑です。
でも、見るだろうな。ファンのひとりとして^^

殺人の門 ★★★★

(2014年4月4日再読)

殺人の門殺人の門
(2003/08)
東野 圭吾

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(STORY)
いつごろだろうか・・自分の人生を狂わせた倉持修に殺害を抱き始めたのは・・。
あいつともうかかわりたくないと思えど、腐れ縁のようにかかわり合う。あいつを殺すしかないのだ。でも、殺すことはできない。殺人犯になるために欠けているものは何なのだろう?


(REVIEW)
再読したいと思ったきっかけ。バカな人間を読みたかったから。
何年ぶりに再読しても、主人公の男、本当にバカです。
前は騙されるとわかっているなら、もう一切関わり合いを持つな!聞く耳を持つな!何度痛い目にあっても、学習できないとはバカな男!と辛辣の言葉を書きました。
今でもそう思う。本当にバカだと思ったのはラストです。
こんなバカな男の人生にはまって読めたのも、東野マジックに導かれたから。
キャラの心理描写を追っていくうちに、あっと言う間に読破しました。

お金持ちの家で生まれ育ちながらも、両親の離婚、父親の事業の失敗で生活が一転し、しかも学校ではいじめられ、初恋の人を失ってしまう。なんと過酷な運命を背負われてしまった主人公、和幸。
そこに小学校時代の友人、倉持修が大きくかかわってくる。
倉持という男は、口から生まれたような男で、ついまるめこまれてしまう。
悪気はまったくといっていいほどないし、儲け話に執着し、人を騙し続ける。
騙されて懲りても、また騙される。もうかかわりたくないと思っても、腐れ縁なのか、再会してしまう。
自分の人生を狂わせた男、倉持。彼だけは許せないと思う気持ちは当然でありましょう。
でも、よく読んでみると、倉持は和幸に悪意を働いていたのかといえば、そうとは思えない。
彼は友人として接していたかもしれない。ただの和幸の誤解かもかもしれない。
自分の不幸な人生を彼に被けているようにも見える。所詮、和幸はおぼっちゃまなのです。

しかし、百歩譲っても、自分をいいように使われたことや、悪徳商法に導かれたこと、初恋の人を失った傷はぬぐえないでしょう。
その倉持は恨みを抱かれた人間により植物人間となってしまう。
これぞ因果応報というもの、これで充分のはず。
でも、そうはさせないのは東野流。2転3転の展開が待っていました。

和幸は倉持に手をかけてしまった。ああ、これで人生はパーー!
ヤツのために人生を棒に振るとは本当にあんたはバカだわ。
あたしだって、許せない人間はいますとも。
倍返し、百倍返しだってしたいとは思うけど、自分の人生を終わらせたくない、現実はできないことが多いのです。

そもそも和幸は、冒頭から死について関心を持っていました。
それが、自分の不幸と倉持から騙されたことと重なって、殺人を抱いていく。
そうやって、人は殺人を犯していく・・その心理描写にくぎ付けになりました。
いつもながら、引き込まれる東野氏の文章力は脱帽です。

ダメな女と呼んでくれ ★★★★☆

(2014年4月2日再読)

ダメな女と呼んでくれ (文芸シリーズ)ダメな女と呼んでくれ (文芸シリーズ)
(2001/12)
中村 うさぎ

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(content)
ブレンド品を買いあさり、借金が膨らみ一方。
ホスト通いまで手を出して、ああ、また借金が増えてしまう。
どうしてこんなに私ってダメなのかしら?
でも、こんなダメ女、中村うさぎも言いたいことがある!
ショッピングの女王のこと中村うさぎが本音を語ります。


(review)
上手くいかない時、「なんて私ってダメなんだろう」と凹む。
周りが幸せそうな顔を見ると、なお凹む。
そこに、追い打ちをかけられるような言葉を浴びらされると、完全にノックダウン。
みなさんもそんなことありますよね?あたしはしょっちゅうありますとも。

賢い人と付き合うのは自分を高めることだけど凹むだけ。
ならば、オバカな人を付き合うのがいいのです。
さあ、うさぎさんの本を一読すべし。

自分がないものを持っている人が羨ましい、妬ましい。それは人間として当然の感情。
「自分は価値のない人間」を認めたくはなくて、人のアラ探しをする。悪口を言う。
そして、自分を安心させているのだ。

人は人間関係によって成長していくものだが、友達が多いからと偉いとは言えない。そんなのひとりぼっちが怖い、寂しいからだ。むしろ大勢の中にいて孤独になっている。孤独を恐れずに、素のままの自分を出したら、人は離れていくけど、自分を理解してくれる人がいる。たった数人でも大切な友達ができるというものだ。


など、など・・的をつく、うさぎざんトークが炸裂。
失敗談も軽快な文章で笑いがあります。

著者は買い物依存症という病気をかかえ、借金が膨らんでいく一方。
でも、やめられない。わかっちゃーいるけど、やめられない。
こんな転落な人生を歩んでいるうさぎさん。執筆当時は40代。
バカでしょ、ていたらくな人生を送っているです。

「自分は価値のない人間」と思い悩んでいる君たち。
若いあんたらが、人生リセットなんぞ、100年早いわ。
君たちの人生は奥が深い。失敗を恐れず、変化にも恐れず、前を向いて歩きなさい。
(後書き抜粋)


ありがとー、うさぎさん。
私も自分らしく、マイペースに生きていけます。

私的、自己啓発本よりは、ストレートに的をつく方が好き。
ストレートな言葉は心に響き、暖かいメッセージがこもっているうさぎさん。
やっぱ、うさぎさんの本は好きだわ^^

太陽のパスタ、豆のスープ ★★★★

(2014年3月31日読了)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)
(2013/01/18)
宮下 奈都

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(STORY)
結婚式直前に婚約破棄を継げられた明日羽(あすわ)。どん底に落ちんだ彼女に叔母のロッカさんは、ドリフターズリスト=やりたいこと、欲しいもの、楽しそうなことを書き出すことを提案をした。あすわは、少しずつ前向きになり、何気なく過ごしていた自分を見つめ直していく。


(REVIEW)
人生とは何が起きるかわからない。
主人公、あすわは婚約者から婚約破棄を言い渡されたのです。

相手からの婚約破棄、それは落ち込むでしょう。
話に切り出された時、突然何が起きたのかわからない。
思い描いていた未来がガラガラと崩れ、喪失感は計り知れない。
まして、結婚式直前だったから、同情、好奇心にさらされた人の目も気になる。
ああ、目の前がまっくら・・
さあ、これからあすわはどうする?
その時、提案されたのがドリフターズリスト。
あっ、ドリフターズというのは漂流者。
漂流者の指針になるリストのことです。
あのドリフメンバーではありません。

「自分がやりたいこと、欲しいもの、楽しそうなことを書き出してごらん」
ありますとも!書き足りないくらいありますとも。
私的、年の初めに書いているものの、実行したためしはないわ(横道それた)
でもね、気分が凹んでいる時は、とても無理。希望も未来もないから。
その時だからこそ、ドリフターズリフトが必要なのです。

書いてみると、一歩踏み出している。
少しずつ見えてくる、自分のこと。今まで見えなかったこと。
見つめなおして、また一歩前に踏み出していく。

わかりやすい文章で、ストレートに表現されているから、共感しやすい。
派手な展開がない分、読み終わった後、明るく、暖かい気持ちになれる、
ビタミン剤のような本です。

元気が出ない、新しいことを始めたい方、一読いかがですか?

noriさんからお借りしました。ありがとうございました。

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