ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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ベルサイユのばら 11 ★★★★☆

(2014年10月18日読了)

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)
(2014/08/25)
池田 理代子

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(STORY)
バスティーユで重傷を負ったアランはベルナールとロザリーの看病で目覚めた。その後もフランスは混乱が続き、王一家が亡命をするも失敗。、王一家がパリの護送される中、アランはジョルジュ将軍を見つける。アランのエピソードをはじめ、アンドレ、ジュローデル、フェルゼンのエピソード4編。


(REVIEW)
40年の時を経て、ベルばらが蘇りました。
キャラたちの過去、その後のエピソードを描いた4作品は、どれもクオリティが高い。
オスカル、アンドレ、フェルゼン、アントワネット・・ああ、胸が熱くなる。
濃厚な話だから、、いつまでも余韻が覚めることがない。
これぞ、漫画の王道!

毅然としたオスカルや、華麗なアントワネットら女性キャラは私の憧れ。
アンドレやフェルゼン、アランの一途さに胸がキュンとしてしまう。
相手が死後もなお、誰とも結婚せず独身をとおしているフェルゼンやアランにはまいった。
もう胸がキュン、キュン*^^*デス。

各エピソードのレビュー↓。ネタバレがあります。

(エピソード1)
アンドレの初恋物語・・というより、思いを寄せていた彼女(クリスティーヌ)がいた物語。
アンドレがオスカルと出会う前だし、子供の頃の約束。
でも、相手は一途にアンドレを思っていた。なんてせつない・・
もっと前にアンドレとクリスティーヌが再会していたら・・
フェルゼンとオスカル、アンドレとクリスティーヌと結ばれていたら、
身分の壁もなく、苦しむこともなく、悲劇も起こらなかっただろうに。
でも、フェルゼンは生涯独身だし、アントワネットとの許されない恋は史実だから覆されないか^^;

(エピソード2)
オスカルに求婚を迫ったジェローデルの物語。
オスカルとの出会いが描かれています。
なるほど、単なる脇キャラにしておくにはもったいない。
革命勃発後のエピも読んでみたいです。

(エピソード3)
アントワネット処刑後のフェルゼンの物語。
フェルゼンはオーストリアに送られたアントワネットの娘、マリー・テレーズを見かける。
アントワネットと生き写しの彼女を見たとたん、あの時の熱い思い、輝かしい青春を思い出し・・・
誰とも結婚せず、一途にアントワネットの愛を突き通すフェルゼンにはまいった!
一途な男には弱いデス^^

(エピソード4)
バスティーユの襲撃後、つまりオスカルの死後のアランの物語。
オスカルのゆかりの人々、ジャルジェ将軍やル・ルーちゃんが登場^^
アラン、フェルゼンもそうですが、ジョルジュ将軍も生き残るものの定めというべきか、悲哀感に満ちていました。
本作ではディアンヌの死後、痛々しかったアラン。
その因縁が今、蘇る・・妹の死を超えることができるか?
ル・ルーちゃん、綺麗になったね。
アランのおかげで無事に亡命できてよかった、よかった。
4作品の中で一番読み応えがありました。
今度は是非、ロザリーやル・ルーちゃんのエピも読みたい。
もちろん、アランのエピも読みたいデス。

読み終わった私は再びベルばらの血が蘇りました(どこから?)。
またフランスへ行きたいという野望がフツフツと、またも病気が再発しましたわ^^

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トキメキ☆成均館スキャンダル ★★★★★

(2014年9~10月DVD観賞)


トキメキ☆成均館スキャンダル<完全版>DVD-BOX1トキメキ☆成均館スキャンダル<完全版>DVD-BOX1
(2011/04/22)
ユチョン、パク・ミニョン 他

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2010年韓国ドラマ、全20話。
キム・ユニ・・・・・・パク・ミニョン
イ・ソンジュン・・・・ユチョン(JYJ)
ク・ヨンハ・・・・・・ソン・ジュンキ
ムン・ジェシン・・・・ユ・アイン

(STORY)
父を亡くし、母と病気の弟をかかえ、男装し科学試験の代筆でお金を稼ぐ男装の美女ユニ。試験当日、依頼人を間違え、イ・ソンジュンに声をかけてしまう。不正が嫌いなソンジュンだったが、ユニの聡明さに惹かれ、彼女に試験を受けることを薦めた。弟の名前ユンシンで試験を受けたユニは、王の前で正直に代筆者であることを告白する。激怒する王はユニとソンジュンの入学を命じ、同じ寄宿室で過ごすことになる。名門校「成均館(ソンギュンガン)」の恋と友情の青春ストーリー。


(REVIEW)
面白い!こんなに面白いドラマを今まで見逃していたなんて!!!!
観るきっかけは、「チャン・オクチョン」で興味をもったユ・アインを他のドラマでも観たかったのと、韓流ドラマサイトのオススメから。
もし、このまま見逃していたら私の人生の汚点といいくらい、面白かった。
出会えたこと、感謝します!!

最後まで飽きさせない話の展開と、キャラの魅力、適材適所の配役と完璧。
悪役も人間臭さがあるせいか愛されキャラだったし、キャラの使い回しが上手い。
これは脚本がいいから。素晴らしい脚本に脱帽です。

女人禁制の学園に男装の女性が入学する話は真新しいことではない。
いつ女性であることがバレるのか、その後はどうなるのか、恋が絡むとしたらどうなるかが見どころです。
だたそれだけではつまらないでしょ!と、主要キャラの恋と友情、家族の葛藤など彼らの青春物語が描かれています。
そこに事件が絡んできて、主要からの花の4人衆に捜査をさせる。
政界をゆるがす事件を学生たちが解決する、痛快時代劇としても楽しめる盛り沢山なドラマです。

花の4人衆、だれもが個性的。
男性顔負けの頭の良さ、男装して成均館に入学したユニ(あだ名はテムル)。
融通のきかない優等生のおぼっちゃまイ・ソンジュン(カラン)。
機転が利くお洒落な遊び人のク・ヨンハ(ヨリム)。
無口でシャイな不良少年のムン・ジェシン(コロ)。
世間では老論(ノロン)だの、少論(ソロン)だのと政権争いは子世代の成均館もあれど、この4人は派閥も、身分も性別も・・あ、これは秘密だけど、壁を越えているのです。

いち早くユニの正体を気づいた(だろう?)ヨリム先輩も、、次に正体に気づいたチョン博士も、次に気づいたコロ先輩も、彼らの気遣いがなんとも言えない。
特にユニのことが好きなのに無理強いをせず、見守るコロ先輩がせつない。
だって、ユニが好きなのはソンジュンであり、ふたりは両想いなのだから。
ユニを好きだと気づいたソンジュンは自分が本気で男色家と悩む姿も可愛い。
そんな彼らに胸きゅん、きゅんでした。

せつなくさせるのは恋ばかりではなく、親子の葛藤もあります。
4人ともそれそれ悩みがありましたが、特に長年、父親とわがかまりを持っていたコロ先輩に胸が締め付けられました。

数年後の4人。
学園の博士になったソンジュン&ユニ夫婦も、あいかわらず洒落男のヨリムも、ポチョン・現代でいう警察になったコロ先輩といい、いかにも彼ららしい。
続編があるのなら観たい。
その時は是非、次世代か子世代でお願いしたいです。

マスカレード・イブ ★★★

(2014年10月10日読了)

マスカレード・イブ (集英社文庫)マスカレード・イブ (集英社文庫)
(2014/08/21)
東野 圭吾

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(STORY)
ホテル・コルテシアで働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づくが、ホテルマンという職柄、守り抜こうとする。一方、殺人事件を捜査する新田は殺人という仮面を暴こうとする。「マスカレード」シリーズ第二弾。


(REVIEW)
東野さんの話はいつも引き付けられます。
読んでしまったら最後。そのまま休ませることはなく、一気に読ませてしまう。
ああ、またもかかりました、東野マジック。

本作は「マスカレード」シリーズ第2弾で、前作の新田刑事と山岸さんが出会う前の話で、
収録されている4作ともミステリアスな話で面白いです。
仮面を守ろうとする者、暴こうとする者。
対比するふたりが出会いそうで出会わない、もどかしさがなんともいえない。
事件の真相を追う一方、人間ドラマを描く東野さんの手腕はいつもながら見事です。
でも、東野さんに期待するのは心が揺さぶられるか否か。
名作を残しているだけ、比べてしまうし、期待もしてしまいます。

あとタイトルから「イブ」とあるから、2人が出会うまでの話でも、
ラストは何かあるだろうと期待していました。
そのせいか、読破した後はなんだ!?みたいで物足りなかったです。

シリーズとして続きそうなので、次を期待します。

コメットさんにも華がある  ★★★★☆

(2014年9月30日読了)

コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)
(2011/06/28)
川原泉

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(STORY)
県下、全国でも指折りの進学校、彰英高校の3年E組、彰良航。学業がたら、俳優業もこなしていたが、今一歩伸び悩んでいた。そんなある日、席替えで、ゾンビ大好きの無愛想な性格の女の子の隣になった。

(REVIEW)
川原さんの「~である」の第二弾。
舞台も同じ彰英高校で、登場人物はそこの学生たち。
さあ、またも一風変わった恋が生まれるか?

男性群は生徒会長、科学者、王子様、イケメン俳優。
前巻よりは大物揃い。
ゲットする前に挫折するのは確か。
でも、それをいとも簡単にゲットできるのが川原流なのです。
男装した女の子、霊視能力のある女の子、貧乏な女の子、ゾンビ大好き女の子は、
大物男性をゲットしようと、肩肘をはっているわけではない。
のんびりとマイペースで、相手を包み込み、
いつの間にかなくてはならない存在になっていくのです。

「その理屈には理由がある」
最後まで心配していましたよ。生徒会長、自分がホモではないことがわかってホッとしたのね、よかった、よかった。
「その科白には嘘がある」
そうです、悪い奴には天罰が下るもの。スカーーーとしたよ、霊たちよ、ありがとーーー
「グレシャムには罠がある」
どっちが部下だかわからないね。ふたりのコンビは永遠に続きそうだ。
「コメットさんにも華がある」
映画「ZOMBIE BLUE」が観たい。真島さんんは航くんにとって名マネージャーです。

是非、第三弾が刊行されたら、また読みたいです。

レナード現象には理由がある ★★★★☆

(2014月9月30日読了)

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)
(2006/06/29)
川原 泉

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(STORY)
私立彰英高校は県下でも、全国でも指折りの進学校。
その学園内で一風変わった恋が生まれる。
3年E組の蕨よもきは2学期のになっても落ちこぼれ。その彼女には隠された秘密があった。(「レナード現象には理由がある」)など4話収録。


(REVIEW)
正直、最初、ページを開いた時、絵が変わったと思いましたね。
でも、ほのぼのとした川原流マンガは健在。
実際に起こりそうで起こらなそうな不思議な話。でも、川原さんの手にかかればほら・・本当にあるかもしらないのです。

舞台は、全国指折りの進学校とはいえど、どこにでもありそうなのんびりとした高校。
カリカリとしたヤツはひとりもいないじゃないかよ。本当に進学校かよ!?と、うっこみたくなるけど、そこがいいのです。
だから、いじめはないし、ドロドロとした話になることはありません。
その生徒たち、みんな一風変わったヤツラばかり。
はい、恋模様も変わっているのです。

男性群は学年一秀才、小説家、柔道男、ナンパ男と一目を置く存在の彼らが不思議な世界に迷い込む。
そう彼らには理解不可能な世界を導いてくれるのが、
ハンドパワーを持つ癒しガール、超楽天的ガール、天使の羽をもつガール、いつも冷静なガールたち。
男性群たちの恋と成長させてくれるラッキーガールでもあるのです。

川原さんのラブストーリーは男女の発展はなくとも、いつの間にかなくてはならない存在になっている。
だから、ベストカップルだなと、読む側もほのぼのさせてくれます。

もし、二人の関係が倦怠期の時、川原さんのラブストーリーを一読あれ。

清潭洞(チョンダムドン)アリス   ★★★★☆

(2014年8~9月DVD観賞)

清潭洞(チョンダムドン)アリス DVD-BOX 1清潭洞(チョンダムドン)アリス DVD-BOX 1
(2014/05/02)
パク・シフ、ムン・グニョン 他

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2012~13年、韓国ドラマ、全22話
チャ・スンジョ・・・・パク・シフ
ハン・セギョン・・・ムン・グニョン
ソ・ユンジュ・・・・・ソ・イヒョン
タミー・ホン・・・・・キム・ジソク

(STORY)
デザイナー志望のセギョンは職業活動の末、GNファッションに就職。任された仕事は社長夫人の買い物係。恋人とも別れ、仕事運もないと悟ったセギョンは、学友であり、今はGN社長夫人であるユンジュから玉の輿のアドバイスを受ける。知り合いになったアルテミスコリアの社長秘書と名乗る男を手掛かりに玉の輿プロジェクトを開始した。


(REVIEW)
仕事も上手くいかず、恋にも破れた女の子が清潭洞という不思議な世界に迷い込む。
白うさぎを探し、目指すは玉の輿。
社長夫人となった悪友のアドバイスを受け、さあ夢に向かって開始!
出会った男性は白うさぎと思い込んでいたら、どっこい憧れの君だった。
ふたりに待ち構えるのは家柄の格差問題。一難去って、また一難。
はたしてセギョンはシンデレラガールになれるか?というのが、大まかはあらすじです。

コミカルで話のテンポがよくて、面白かったです。
ダークなシーンでも、軽快なテンポだから見やすい。
特に壊れた(?)パク・シフの演技がいい。
みなの憧れの的ブランドの社長であり、きりりっとした男前。
しかし、外見とは裏腹で純愛を信じる純情な男なのです。

単なるシンデレラストーリーだと思ったから、格差のある両家が認めたところで、
話が終わるかと思ったらどっこい。
一番の問題はスギョン。
本来のシンデレラストーリーはどこへやら、話を動かしていたのはスンジョ。
スンジョの愛を求めてストーリーでしょう。

セギョンが金目当てで近づいたとわかった時、彼は壊れてしまう。
それを阻止しようと、周りが動くが、わかってしまい・・このまま終わりかと思えば、ラスト、ハッピーエンド。
めんどくさい男だな。
取り扱い注意付きの人物だけのことはある(笑)
純愛を信じ、妄想癖があり、いつまでも根に持ち、陽気になると踊り出す。
他に何かあったけ(爆~)
でも、そんな彼に感情移入してしまうのは、パク・シフの演技がよかったから。
難しい役をこなし、主役を喰う演技をしたパク・シフ。彼のひとり舞台でした!

最高だよ、パク・シフ^^v

チャン・オクチョン ★★★★

(2014年8~9月観賞)

チャン・オクチョン<シンプルBOX 5,000円シリーズ> DVD-BOX1チャン・オクチョン<シンプルBOX 5,000円シリーズ> DVD-BOX1
(2014/05/23)
キム・テヒ、ユ・アイン 他

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2013年、韓国ドラマ、全35話
(出演)チャン・オクチョン・・・キム・テヒ
    イ・スン(粛宗)・・・・・・・ユ・アイン

(STORY)
韓服仕立てに定評のあるチャン・オクチョンは、母が奴隷であることを知られ、その道を絶たれてしまう。イ・スンと名乗る男性と出会ってから彼女の運命は大きく変わった。オクチョンは彼が世子であることを知らずに、南人派の希望の星として入宮した。王となったイ・スンと急接近をし、自らも野望が目覚めていく。


(REVIEW)
朝鮮王朝三大悪女と名高いチャン・ヒビン(オクチョン)の生涯を描いたドラマ。
今までの妖女のイメージを払拭し、人間オクチョンとして描いてます。
まず目に留まったのは、当時のファッション界の申し子であったオクチョンらしく煌びやかな衣装、舞台。
最初から彼女は王妃の野望を抱いていたわけではない、服を作りたかった。
でも、その道も閉ざされてしまい、政局の波の飲まれるかのように入宮を決意する。
イ・スンと結ばれるも、彼が王であることから事情が違ってくる。
度重なる嫌がらせを受けた時、彼女は野望の女へと目覚めていく。
王の母・大妃のバトルや、時の権力者・ミンとの駆け引きに打ち勝つ度、輝きを増していく。
身分の低いものが目上に勝つ、理不尽なことで泣き寝入りはしない姿は、半沢直樹の「倍返し」を彷彿させます。
弱い者が強い者に勝つ姿は何時みてもスカッとするものがあります。

しかし、オクチョンの活躍は王妃になったところで衰えていきます。
ここから話を動かしていくのは時の王イ・スンのこと、粛宗。
彼の時代は西人派と南人派の政局争いで心が休まった日もなかったとか。
それを上手に天秤をかけ、王としても権力を拡大するため、イニョン王妃を廃妃にし、生まれたわが子(世子)のため、どうすればいいか模索していく。
その一方で、孤独に陥っていく苦悩。
どちらの派閥からも命を狙われている中で愛するオクチョンが唯一の心の灯。
オクチョンを一途に愛していた彼に正直まいりました。
チャン・オクチョンというより、粛宗物語といっても過言ではありません。

ここからつっこみ(書かずにはいられないので^^;)
オクチョンと王が、子供の時からの相思相愛。
運命の人という設定はいいですね。
それにしても王のオクチョンに対する一途さにはまいった。
愛するがゆえにオクチョンを逃がし、自らも譲位する気でいたとはね。
それだったら、逃がすではなくて、仮死状態にさせたらよいものを。。
毒と見せかけて薬を飲ませ、時間が経てば目覚めることができる、
反対勢力の大臣たちには死んだことにできる薬を作ることはできなかったのかな?
「太陽を抱く月」ではあったぞ(あれは架空の設定だったけど^^;)

大妃と大物政治家のミンとバトルし、寸前のところで勝利していたのに、
なんであんな小娘にやられてしまうとはーー;
叔父のチャン・ヒョクと手を切ったのがそもそもの悲劇の始まり。
彼がいたら、違っていたかも

主役が逆転したのは演技力の差。
キム・テヒよりユ・アインの演技が上まっていましたね。

柘榴坂の仇討  ★★★★☆

(2014年9月24日劇場観賞)

柘榴坂の仇討 (中公文庫)柘榴坂の仇討 (中公文庫)
(2014/01/31)
浅田次郎

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2014年、日本映画
監督・・・若松節朗
出演・・・・中井貴一、阿部寛、広末涼子

(STORY)
明治7年、元彦根藩士、志村金吾(中井貴一)は妻セツ(広末涼子)とひっそりと暮らしていた。13年前、主君井伊直弼が桜田門で暗殺された。敵を追いかけ惨事から免れた金吾は、主君の仇討を命じられ、敵を探し続けてきたが、またひとりまたひとりと消えていく。明治の世になると、政府から仇討禁止令が発布される。だが、金吾は最後のひとりである佐橋十兵衛(阿部寛)を探し当てた。


(REVIEW)
原作は浅田次郎の短編小説。
浅田さん原作の映画で思い出すのは名作「壬生義姉伝」、主演は中井さん。
中井さん&浅田さんタッグの映画となれば、期待せずにはいられませんでした。
予想は見事にビンゴ!
最近、派手なアクション時代劇、または軽い時代劇が多い中、しみじみと情感のある、これぞ日本の時代劇を思わせる映画です。

時代の流れについていける人もいれば、そうでない人もいる。
世渡りが上手い人もいれば、そうでない人もいる、
浅井さんが描くキャラは後者たちで、不器用な生き方しかできないそんな人たちです。
本作の金吾もそのひとり。
世の中は変わり、廃藩置県で彦根藩もなく、主君の仇討する必要もない。
でも、敵を追っている。未だに侍の風貌をしている。
生き方は不器用であろうとも、武士としての誇り、人間としての誇りは捨ててはいないのです。

でも、そんな生き方をしている人は金吾だけではなかった。
敵の佐橋も同じく、桜田門の惨事から苦しみながら生きながらえていた。
自分ばかりが苦しんでいないことをわかった時、ひとつの垣根を越えようとしています。

ひとつの垣根を越え、一歩踏み出さなくてはならない。
時代が現代であっても、金吾たちのようにひとつの壁を乗り切れない人もいる。
そんな思いをしている人も大勢いるのではないでしょうか。

主演の中井さんをはじめ、演技派の配役ばかり。
忘れかけた義理人情を思い出させ、最後はほんのりと余韻を残してくれる浅田ワールドをうまく表現していました。
日本の時代劇、いいものです^^

Category :

柘榴坂の仇討 ★★★★

(2014年9月8日再読)

柘榴坂の仇討 (中公文庫)柘榴坂の仇討 (中公文庫)
(2014/01/31)
浅田次郎

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(STORY)
「桜田門の変」で主君を失い、敵を探し続けていた志村金吾。ある日、元水戸浪士と遭遇する。時は明治6年、仇討禁止令が布告されていた。


(REVIEW)
映画の公開を機に再読しました。
浅田さんの温かみのある文章はじんわりと余韻を残してくれるので、何度でも読みたくなります。

時代が江戸から明治へ移ろうとも、変わらない男がいた。
主君の無念を晴らすため、探し求めていた男に出会う。
しかし、仇討禁止令が出る。
死に求めていたふたり、ここで打ち果てるのか?本作の焦点です。

苦しいのは自分だけではなかった、相手もまた苦しんでいたとわかった時、
ひとつの壁を乗り越えようとしてます。

ふたりとも決して器用な生き方はしてない。むしろ不器用です。
時代の変革に振り回されてしまった、正直で真っ直ぐな性格です。
その不器用なキャラこそが、読む側を自然と感情移入させてくれる。
これはいつの時代でも同じではないでしょうか。

時にはしんみりと、時には温かみを感じさせてくれる浅田ワールド。
また読みたい一作です。

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