ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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ブラック企業に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない  ★★☆

(2015年4月19日DVD観賞)

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない [DVD]ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない [DVD]
(2010/04/23)
小池徹平、マイコ 他

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2009年、日本映画
監督・・・佐藤祐市
出演・・・小池徹平
      田辺誠一
      品川 祐
      
(STORY)
ニートの間男(小池徹平)は、母親の死をきっかけにプログラマーになった。高校中退、実務経験もない彼は不採用が続き、やっと決まった小さなIT企業の採用が決まった。しかし入社してみると、そこは残業はあたりまえ、過酷な労働を強いるブラック企業だった。


(REVIEW)
残業は当たり前。
経費は落としてくれない。
人格を無視するような言動、暴力。
無理難題の仕事を押し付ける。
離職率が高い。
情緒不安定の社員がいる。

そんな会社辞めてしまえ!
ほらもっといい職場だってあるだし。
しかし、主人公の間男くんはやめるわけにはいかないのです。
いじめで高校中退後ニートだった彼は、母親の死をきっかけに変わろうとしているのです。
プログラマーの資格を得て就活するものの、落とされてばかり。
このご時世、新卒でも難しい時代。
学歴のない彼が中途採用されることは難しい。
そんな中でも拾う神もいてIT企業(小さな企業だけど)に採用され、おめでとう!
その就職した企業がブラック企業だったとは、
入社してからわかったのだから、本当についてない。
でも、後がない間男くんは必死にがんばるしかないのです。

ダークではなく、コミカルに描かかれているから見やすいです。
主役の間男には、「あまちゃん」」のストーブさんといい、気の弱い役が定着している小池君。
周りはパワハラのリーダー、イソギンチャクのガンダム男、
人格崩壊した男、野心家の後輩など・・どれも個性派の社員ばかり。
その中で心の拠り所になったのが、田辺誠一さんが演じる藤田さん。
藤田さんみたいな賢人がいるから、不眠不休であろうと、
体力に限界を感じようとも必死にがんばる間男くん。
しかし、ついに崩壊の時がやってきたのです。
ここからネタ晴らし↓
またニートの逆戻りかと思ったら、会社に戻った。
限界を感じた原因、リーダーのパワハラでも
木村の下剋上でも、父親の病気でもない。
藤田さんが会社を辞めること

そうなんだよね、いい人が辞め、曲者が残る。
取り残された人は心がぽっかりと穴が開く。
私も経験あったなーー
空しい気持ちわかるよ。
でも、真男と似たような過去を持つ藤田も変わろうとしていた。
間男くんも・・これって、ブラック企業そのものよりも、ニート君の成長を描いたドラマのように感じましたね。
本来、感動するけど釈然としない。
なぜなら、ブラック企業を肯定している気がするから。

半沢直樹ようにスカッとするシーンとか、
「倍返し」はなくても、「42、世界を変えた男」のように心残るシーンも欲しかったな。
「正直者がバカを見る」を覆してほしかった。
そのせいか盛り上がりに欠け、物足りなかったです。

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アルジャーノンに花束を ★★★★★

(2015年4月11日再読)

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)
(2015/03/13)
ダニエル・キイス

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(STORY)
チャーリィ・ゴートン、33歳。昼間はパン屋で働く彼は、幼児の知能しかなかった。ある日、大学の教授から頭をよくしてくれるという申し出があった。願ってもないチャンスを喜んだチャーリィは手術を受け、天才と変貌すると共に共に新しい世界が広がった。しかし、同じ手術を受けた白ねずみのアルジャーノンが衰退し、自らの運命を暗示されていることを知る。


(REVIEW)
初めて読んだのは四半世紀前。
読了後、今までの価値観を覆され、目から鱗が落ちました。
その余韻が今でも忘れられません。

再読しても同じ、読了した後は昔と同じ興奮があります。
話は古い臭くないし、現代にも通じます。

チャーリィのように頭をよくしてもらるなら、美人に、金持ちにしてくれるならどんなにいいか。
ドラえもん、魔法使いよ、夢をかなえておくれ!と願ったことか・・
そんな夢を抱いていた頃、美味しい話はツケがあると知らなかった純粋無垢な頃。
そんな頃もあったのね・・・主人公チャーリィのように。

IQ68しかないチャーリィは、実験で高い知能を得て瞬く間に天才となります。
知識を得た分だけ新しい世界が開けてくる、向上心もわいてきます。
しかし、得た分だけツケもやってくるのです。
先に同じモルモットになった白ネズミのアルジャーノンが退化し死亡したことから、
自分もそうなる運命だと悟ったチャーリィ。
人工で誘発された知能は、その増大量に比例して低下していくしかない。
彼は苦悩し自殺しようと考えましたが、命を絶つわけにはいかなかったのです。
体は同じでも、白痴の頃のチャーリィと天才のチャーリィとではまったくの別人。
もうひとりの自分を考えると、身勝手に命を絶つわけにはいかなかったのです。

高い知能と共に得た感情は、人間関係を複雑にしてしまう。
今まで好いていた友達が自分のことをバカにしていたかと思うと、腹立たしくなっていく。
憎悪と孤独を味わい、しだいに人が離れていく。
そう彼の中で純粋さが失われてしまったのです。

人間の幸せって、なんだろう。
高い知能でも名誉でも、お金でもない。
それらを得ても幸せにはなれません。
情感がなくては不幸せなのです。

何も知らずにいた、純粋だったあの頃。
その純粋さが宝物だったチャーリィ。
障害のある人を見ると可愛そうだのと卑下する人がいる。
本当の可愛そうな人はむしろ健常者の私たちではないだろうか・・と。

再び白痴に戻ったチャーリィに幸あれ!と祈ります。

24 シーズン1 ★★★★☆

(2015年3~4月DVD再観賞)

24 -TWENTY FOUR- シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]24 -TWENTY FOUR- シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
(2010/05/28)
キーファー・サザーランド、レスリー・ホープ 他

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2001年、米ドラマ
ジャック・バウアー・・・・・キーファー・サザーランド
ディビッド・パーマー・・・・デニス・ヘイスパート
キンバリー・バウアー・・・エリシャ・カスパート
ニーナ・マイヤーズ・・・・・サラ・クラーク

(STORY)
大統領予備戦当日。アメリカ史上初の黒人大統領候補ディビッド・パーマー上院議員の暗殺計画が発覚。CTU(テロ対策ユニット)のジャックはテロを阻止すべく召集される。またCTUには内通者がいることをを示唆され、探し出すよう命令される。その直後、夜遊びに出た娘のキムが誘拐されてしまう。


(REVIEW)
私が米ドラマを再びはまるきっかけとなった思い出深いドラマ「24」
観始めると止まらなくなり、次のシリーズ、次もと・・全シリーズを制覇しました。
ふと振り返ると懐かしく思えるのが初回シリーズです。

何度も見ているから話はわかるけど面白い。
見ればはまる、寝かせない夜がやってくる。
それはリアルタイムでストーリーを進めていく展開は臨場感を味わうことができるから。
時間は刻々と過ぎていくから、もう止まらない。
これが「24」の魅力。今回も魔力にはまってしまいました。

最新シリーズのジャックと比べてみると、暴走する性格は同じ。
でも、仕事から離れれば家庭思いの夫、父の顔をする普通の人。
それが、シリーズが進むにつれパワーアップし、今の姿に(涙)
話も戦争、国際問題ではなく、大統領候補の暗殺テロ阻止。
派手さはあるけど、長い間解決できなかったものが、ジャックひとりで解決する話ではないので、
まだ地に足はついてます。

さて、ここから独り言↓
キャストのほとんどがエゴイスト。
まともなのは誠実な性格のパーマーさんくらい。
特にバウアー一家は自分のことしか考えてないしーー;
ジャックの短気で手段を選ばず、暴走する性格があるけど、
ルールを破ってでも行動したことによって、寸前で救わているから、
優秀な人材であることは確かでしょうが・・正義のため、任務のためとはいえ、
仲間を売ったり、暴走する人は職場にはいらんわ。
特にテリーさんは夫が勤務中に電話しまくっているしーー;
おかげで周りが振り回され、犠牲者が多数出たのは確かですぞーー

最終的にはニーナが内通者だと判明するけど、その前にもそうだと思えるシーンもあり。
さらりとウソつくシーンや、ニーナがCTUに戻った後、テリーとキムが襲われるシーン。
テリーとキムに隠れ家を案内したのはニーナ。
その隠れ家を短時間でテロリストにわかってしまうとなれば、ニーナしか通報する人いないでしょ。

ラストでテリーが殺されてしまうだけど、もうひとつのラストも用意されていたとか。
彼女は殺されず、バウアー一家は笑顔で迎えること。
ドラマで描かれた3家族のうち皆殺しにされたテロリスト一家、離婚したパーマー家したのに
バウアー一家だけが無事というのは釈然としないのは確か。
もし、テリーさんが生きていたら、ジャックはシリーズを重ねるごとにパワーアップすることもなく、
仕事から離れれば、普通のマイホームパパとしていたかもしれない。幸せだったかもしれない。
しかし、戦う男には平和な家庭は無用。だって、ジャックは国のため、世界のため、戦うのだから(笑)

余命90分の男 ★☆

(2015年4月3日DVD観賞)

余命90分の男 [DVD]余命90分の男 [DVD]
(2015/02/04)
ロビン・ウィリアムス、ミラ・クニス 他

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2014年、米映画
監督・・・フィル・アルデン・ロビンソン
出演・・・ロビン・ウィリアムズ
     ミラ・クニス

(STORY)
癇癪持ちのヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)は、病院で待たされたあげく、担当医でもない女医シャロン(ミラ・クリス)から病名を告げられ、余命を問い詰めたところ、あと90分だと言い渡された。最初は動揺したが、残り時間を悔いのないようと家族や友人の元に向かった。しかし、彼は自身がどうしようもない嫌われていることを思い知る。
一方、医者としてあるまじき行為に悔やんだシャロンはヘンリーを説得しようと追いかけていく。


(REVIEW)
昨年、急逝したロビン・ウィリアムズの最後の主演作。
ロビンさんといえば、時にはマシンガントーク、時には異色な役柄、シリアスな演技で、
私たちを笑わせ、ホロリとしたり、じんわりと余韻を残してくれた名優のひとりです。

今回は、人並み外れた癇癪の持ち男を演じたロビンさん。
嫌われキャラでも、彼が演じれば親しみを感じるのが彼の持ち味。
感情を表現することが不器用な男が、残りわずかな時間を家族と過ごしたい、
メッセージを残したい、それが裏目に出てしまう、なんと皮肉なことか。
そこが感情移入できるはずが、今回は何も感じない、感情移入もできずに終わりました。

90分の余命という設定は、戦争や地球が滅びるわけでもない限り、あるわけはない。
そのことも笑いにとりたかったかもしれませんが、笑えない。
心を揺さぶられる感動もなし。
「ミセス・ダウト」の頃に比べると、やはり演技力の精細さが欠けていました。

もしかすると、余命90分の男はロビンさんを予言したのでしょうか。
そう思えずにはいられませんでした><




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レクイエムー最後の銃弾ー ★★★☆

(2015年3月30日DVD観賞)

レクイエム ー最後の銃弾ー【DVD】レクイエム ー最後の銃弾ー【DVD】
(2015/03/25)
ラウ・チンワン、ルイス・クー 他

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2013年、香港=中国映画
監督、脚本・・・・・:ベニー・チャン
出演・・・・・・・・・・ラウ・チンワン
           ルイス・クー
           ニック・チョン

(STORY)
潜入捜査官のティン(ラウ・チンワン)、チャウ(ルイス・クー)、ワイ(ニック・チョン)は、幼馴染で固い絆で結ばれていた。
3人はタイの大物麻薬王ブッダ(ロー・ホイパン)を捕まえるため、身分を隠したチャウが組織に潜入し、逮捕も時間の問題だった。しかし、情報漏えいにより、捜査は失敗し、ワイを失ってしまう。
それから5年、香港で新たなブッタ関連の事件が発生した。


(REVIEW)
潜入捜査で思い浮かべるのは「インファナル・アフェア」
香港ノワールで思い浮かべるのは「男たちの挽歌」
その2つを組み合わせた作品です。

麻薬を取り締まる潜入捜査官の主人公の3人は、幼馴染で固い絆で結ばれていた。
彼らは大物麻薬王を捕まえるため、チャウが身分を隠し、組織に潜入する。
逮捕も時間の問題かという時にチャウの身元が暴かれたり、警察の情報が漏えいしたりと失敗に終わってしまう。
テインはブッタの娘を人質にとったが、逆にチャウとワイが捕まってしまう。
「2人のうちのひとりを見捨てろ」
と命令されたティンは、迷ったあげくワイを見捨ててしまう。
それから5年後、生き残ったティンは捜査の失敗から窓際族となり、逆にチャウは出世するものの、愛する妻子と離ればなれの生活をしていた。
そんなある日、ブッタ関連の事件が起こり・・ここからネタばれ↓

まさかワイが生きていたとはね・・ワニに喰われたではなかったの?
ともあれ奇跡だわ。
見捨てられたワイはマフィアの娘と結婚し、マフィアの一員になっていた。しかも見捨てられたため、2人を憎んでいた。
もうひとつ大事なことは・・・情報を漏えいした張本人チャウ。
こいつが一番悪人なんだよね。確かにマフィアに潜入して、家庭が崩壊して辛い日々を送ったのはわかるけど、仲間を売ったあんたは許さん。
でも、ティンもワイを見捨てたという重い十字架を背負ってきた。
マフィアから命を好くられたワイは犯罪者となった。
それぞれが悪人となった3人がっ深かった溝を埋めて、和解をする。
チャウは妻子との絆を、ワイは母親との絆を戻すことができた。
さて、ブッタを逮捕しようとする3人。
捜査チームを組んでいた頃に戻り、彼らのチームワークを発揮していく。

手を汗握る緊張もあるし、見応えもある。
最後まで目が離せない展開は面白いと思う。
でもね、派手すぎるだよね。
派手な銃撃戦はいいけど、「インファナル・アフェア」のような泥臭さがないし、
かといって、「男たちの挽歌」のようなしびれるカッコよさもない。
つまり中途半端なんですよ。でも、面白かったので★3.5つ。


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ビブリア古書堂の事件手帖ー6- ★★★★☆

(2015年3月15日読了)

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
(2014/12/25)
三上 延

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(STORY)
太宰治の「晩年」を奪うため、店主の栞子を危害を加えた青年が、再び現れた。別の「晩年」を探しているという奇妙な依頼。本を追跡しているうちに驚く事実にたどり着く。


(REVIEW)
今回の題材は太宰治。
太宰と聞くと、私の血が騒ぐ。
そのせいか、主役のふたりはくっついただからどうでもいい。
事件?謎?ミステリー?栞子&大輔くんの今後?
すいません。太宰を中心に読んでしまいましたので、二の次でした(笑)。

毎回、著者の知識の豊さには驚きますが、今回も脱帽です。
太宰は井伏鱒二と交流があったことは、初耳です。
なんでも井伏は師匠として太宰を指導し、援助もしていたとか。
井伏がいなければ、太宰はいなかったとも。
「走れメロス」にはエピがあって、壇一雄と熱海温泉に行った時、宿泊と小料理屋の代金が払えなかった。
そのため、壇一雄を人質に宿において、上京したものの、なかなか帰ってこなかった。
で、壇が上京すると、井伏と将棋を打っていた。げ!?
その時、太宰がつぶやいた言葉が
「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」
はあ~、最低なヤツだな、太宰。
「走れメロス」に感動した10代の時、事実を知らなくてよかったわ。
あなたのことは「人間失格」などの著書で知ってはいたけど、知れば知るほどあきれてしまう。
でも、太宰作品は好きなんですよね(^^;

あと、初めて知る太宰の作品とか、デビュー前に使っていたペンネームとか・・
すごい太宰わーると満載!
太宰ファンには嬉しい一冊です。

おっと、本題。
太宰の「晩年」を追って行くうちに、栞子と大輔に繋げていく。
そして、最後には謎多き栞子さんの母で締めくくる展開は上手いと思いました。
次はどうなるやら・・栞子と大輔に発展はあるか?楽しみです。


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