ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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望郷 ★★★★

(2015年7月19日読了)

望郷 (角川文庫)
望郷 (角川文庫)森 瑤子

KADOKAWA/角川書店 2014-06-20
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(STORY)
スコットランドのデボン地方に4人姉弟の長女として生まれ育ったリタは、病弱で内気な少女だった。第一次世界大戦で婚約者が戦死、遠い異国の日本人、政孝との出会い、結婚。日本で初のモルトウィスキーを作るという夫に夢、来日。NHK朝のTV小説「マッサン」のモデル、ニッカウィスキーの創設者竹鶴政孝の妻、リタの生涯。


(REVIEW)
朝のTV小説「マッサン」関連の著書はいつか読みたいと思っていました。
本作に巡り合わせてくれたnoriさん、感謝。ありがとうございました。

婚約者の死。まだ国際結婚が珍しかった頃、日本人との結婚。来日。日本初のモルトウィスキーを作る夫の夢、挫折。流産、養女縁組・・みるからに波乱万丈といえるリタさんの人生。
ドラマチックかと思えば、彼女の穏やかな性格のせいか、文章のせいか、そうは感じません。
タンタンと時間が流れるように穏やかで、安心して読めます。

ドラマは来日から物語は始まっていますが、
本作はリタ(エリー)の少女の頃から描かれているため、
彼女の性格、家族、初恋、辛い別れ・・と、少女時代の甘酸っぱさがなんともいえません^^

しかし、晩年となると、彼女の完璧主義の性格が出てきたのか、
ドラマでは見られなかった養女との葛藤など激しさを増していきます。
その度、増していくのは夫婦との絆。
問題を乗り越えようとする竹鶴夫婦こそが本物の夫婦。
別れるのがあたりまえの現代において、
考えさせられるものがあり、胸が熱くなりました。

またいつか、余市のニッカウィスキーを再訪したいです。
img_1.jpg
↑2010年に訪れたニッカウィスキー工場にて。

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きいろいゾウ ★★★★☆

(2015年7月14日読了)

きいろいゾウ (小学館文庫)
きいろいゾウ (小学館文庫)西 加奈子

小学館 2008-03-06
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(STORY)
都会から田舎に引っ越していた若い夫婦は、お互い「ムコさん」「ツマ」と呼ぶ。売れない小説家のムコさんは、周囲の生き物の声が聞こえてしまうツマを温かく見守っていた。ふたりの間にゆったりと時間が過ぎていくが、ある日、ムコさんはツマを残し東京に出かけてしまう。

(REVIEW)
西加奈子さんの初の著書です。
話題の作者なので、彼女の著書を読んでみたいと思っていました。
映画化された作品なのでタイトルは知っていましたが、内容まではわかりません。
本作に巡り合わせてくれたnoroさん、感謝します。

一言でいうと、読みやすい。
「ツマ」と「ムコさん」の視点から展開していく物語は、
それぞれの感情がわかりやすいので話に入りやすいです。

田舎が舞台のせいか、ゆったりとした時間の流れの展開と、
肩を張らないキャラクターがいい。
後半、ふたりの間に隙間風が入り込み、ムコさんが東京に行ってしまうのに、緊張感すらない。
最初から同じペースのまま。
一歩間違えれば泥ぬの展開。そうなれば、ドラマチックな展開になる反面、後味が悪いのも確か。
でも、本作は真逆。
読む側もゆったり気分になれるし、読破した後のほんわか気分がなんとも言えません。

他の西さんの作品を読んでみたいです。

プロテージ 偽りの絆 ★★★★

[2015年7月10日DVD観賞)

プロテージ 偽りの絆 [DVD]
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Happinet(SB)(D) 2009-10-23
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2007年 香港映画
監督・・・・イー・トンシン
出演・・・・アンディ・ラウ
      ダニエル・ウー

(STORY)
香港の麻薬市場の半分牛耳るクァン(アンディ・ラウ)の元で7年間、潜入捜査をしているニック(ダニエル・ウー)。自分の病気、家族の為、引退を考えているクァンは信頼をよせていたニックに任せようとしていた。ニックの前に住むシングルマザーのフェイは、元夫に出会ってから再び麻薬におぼれていく。


(REVIEW)
アンディ兄さん目当ててレンタルしました。
本作は日本未公開映画。
麻薬にかかわった人々を描いた、リアリティのあるドラマで、
舞台は香港、タイの三角地帯、シンガポールと壮大なスケールです。

麻薬王クァンは潜入捜査官とは知らずに信頼をおけるニックを後継者として考え、仕事を教えていきます。
麻薬王といっても家庭では妻や子供を思う、普通の家庭人です。
引退するのは、自分の健康不良ばかりではなく、家族を思えばこそなのです。

一方、ニックの前に住むフェイ親娘は食べるものを困っている貧困層。
麻薬王クァンが裕福なら、フェイは貧困。
一方は麻薬で設ける者、一方は麻薬で犠牲者、また一方では生産で暮らす人々と
麻薬にかかわる人々のドラマが多方面から描かれてます。

ニックがタイに仕事に行っている間、フェイは逃げ回っていた前夫と出会ってしまい、
再び麻薬に冒され、悲劇へとつながっていきます。
ここから隠れます↓
フェイが無残にも死んでしまうとは。
それがきっかけで、クォンが逮捕され、前夫は麻薬が死刑になるシンガポールで逮捕。
ニックの私怨によるものだけど、クァンにとっては飼い犬にかまれたようなものであろう。
クァンが血を流しながら、ニックに迫るシーンは迫真といってもいい。
その前のクァンと妻との面会のシーンもゾクっとするものがある。
これは皮肉というべきか、麻薬で肥やした者も、溺れてしまった者も、
待っていたのは悲惨な運命でしかない。
救いは、麻薬に手を出そうとしたニックをフェイの娘が止めたことでしょうか。


ニックを演じるダニエル・ウーも熱演していますが、
白髪交じりの麻薬王を演じたアンディ兄さん、貫禄があります。
さすが香港金像奨最多15部門にノミネートされ、ハリウッドからリメイクの話まであるとか。
できれば、劇場で観たかったです。

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琥珀の道殺人事件 ★★★☆

(2015年7月9日読了)

琥珀の道殺人事件<「浅見光彦」シリーズ> (角川文庫)
琥珀の道殺人事件<「浅見光彦」シリーズ> (角川文庫)内田 康夫

KADOKAWA / 角川書店 2013-02-25
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(STORY)
岩手県久慈市出身のOLが早稲田面影橋で刺殺された。北山崎では男性の水死体が発見された。前者の事件は通り魔、後者は自殺と見ていたが、浅見光彦が探るうちに事件は思わぬ方向に向かう。


(REVIEW)
この夏、北三陸~下北に旅するため、読みました。
久慈といえば、あまちゃん。
琥珀といえば、勉さん。
タイトルから勉さんが喜びそうだ^^

それは置いといて^^
冒頭から、早稲田の殺人事件は通り魔ではなく、自殺sした本井と何か関係があるというのが直感しましたね。
それがどう結びついていくか・・↓
殺された滝子と自殺した男は関係あったのは間違いなかったけど、
本井の奥さんが犯人とは思わなかったな・・原因は嫉妬。
琥珀にまつわる古代の浪漫は感じるけど、
事件だけなら、泥沼?昼ドラ!?(笑)
最後は奥さんが自殺、なんとも痛々しいデスTT


今回は内田センセの勘が光る^^
光彦さんと名コンビかも^^v

WINDS OF GOD  ★★★★☆

(2015年7月6日DVD再観賞)

ウィンズ・オブ・ゴッド [DVD]
ウィンズ・オブ・ゴッド [DVD]今井雅之

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1993年、日本映画
監督・・・・・・・・・・・・・・・奈良橋陽子
原作、脚本、出演・・・・今井雅之
出演・・・・・・・・・・・・・・・山口粧太,

(STORY)
1993年。漫才コンビ田代(今井雅之)とキンタ(山口粧太)は「お笑い名人大賞」をめざし、ネタを考え、練習する日々を送っていた。ある日、二人乗りしたバイクがダンプに激闘。目覚めた先は昭和20年8月1日、特攻隊基地だった。


(REVIEW)
今年、大腸がんでこの世を去った今井雅之さんが原作、脚本を手がけた名作。
1988年初演以来、今井さんのライフワークとして愛されてきました。
私的、舞台はまだ未観賞ですが、映画、ドラマで観たことがあります。

あらすじはわかっていても、目が釘付けになります。
シリアスな話なのに、コミカルで笑いがあって、泣けるから。
終わった後、いつまでも余韻が残ります。

勉強には無縁で、政治、日本のことを考えなかった現代の若者が
戦時中の特攻隊を体験することで、少しずつ変わっていきます。

「遊びに夢中になっている間、日本は大きく変わろうとしている」
「若者が日本を作らなくては誰が作るというのか」
ストレートで心に響くセリフは、観客たちにメッセージが込められています。

タイムスリップというよりは、輪廻転生です。
事故のショックで前世が魂を呼び寄せたのでしょう。
生まれ変わったとはいえ、別人になるのは確か。
事実、田代もキンタも前世の特攻隊員とは別人。
そう、人生は一度きりしかないのです。

「平和すぎて平和でないかもしれない」
平和でありながらも残酷な事件、自殺が連日のように報道されているところをみると確かにそうです。

今井さんの舞台、観たかったな。
本当に惜しい人を亡くしました、合掌ー人ー







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風暴 ファイヤー・ストーム  ★★★

(2015年7月5日DVD観賞)

風暴 ファイヤー・ストーム [DVD]
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2013年、中国映画
監督・・・アラン・ユエン
出演・・・アンディ・ラウ
     ラム・カートン
     フー・ジュン

(STORY)
香港警察特捜班のロイ刑事(アンディ・ラウ)は武装凶悪犯ツァオ(フー・ジュン)の逮捕に執念をも燃やしていた。ある日、彼が送り込んだ情報屋トン(フィリップ・キョン)親娘が殺されたことで、なお執念を燃やしていく。ロイの幼馴染である武装凶悪犯のメンバーであるトー(ラム・カートン)から情報を提供してもらい、ツァオら一団を一網打尽にしようとする。


(REVIEW)
アンディ・ラウ目当てで見ました。
アンディといえば、名作「インファナル・アフェア」シリーズ。
捜査官vs凶悪団、潜入捜査官など、「インファナル」と似たような展開もあります。

ネタバレがあります。
違うのは、アクションが派手すぎて、ドラマが薄れていること。
「正義の中の悪」を描きたかったかもしれません。
情報屋親娘、潜入捜査官のラブストーリーなどのドラマや、予想もつかぬ、二転三転の展開も描きたかったと思います。
しかし!!!先ほども書いたけど弱い。
これでもか、これでもかと話が進むにしたがって、アクションがヒートアップしていくから。
タイトルが「風暴」だけのことがあります。

これはもはや、戦争だ!! 2万発の弾丸、100以上の大量銃器 ── “香港壊滅"!

↑ことだけはある。大量の犠牲者ばかりではなく、香港がもはや壊滅か!?までとは。
ははっ、「24」のジャックも顔負けだわ(爆~)
低予算が主流の日本は、とても無理。
「インファナル」には及ばなくても、アンディ兄さんはオーラがある。
楽しませてもらいました!ありがと^^v


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まほろ駅前狂騒曲 ★★★★☆

(2015年7月2日DVD観賞)

まほろ駅前狂騒曲 DVD通常版
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2014年、日本映画
監督・・・・大森立嗣
出演・・・瑛太
     松田龍平
     大森南朋

(STORY)
まほろ市で便利屋を営む多田敬介(瑛太)の元に同級生の仰天春彦(松田龍平)が転がりこんで3年目。ある日、まだ一度も会ったことがない春彦の娘、春を預かることになる。同時に、まほろの裏社会の星(高良健吾)から怪しい団体の調査を依頼される。


(REVIEW)
待ってました、第二弾。
原作は三浦しんさんの「まほろ駅前}シリーズ第二弾。
瑛太が演じる多田さんも、龍平さんが演じる仰天にもまたお会いすることができて嬉しゅうございます^^

今回は、まだ一度も会ったことがない仰天の娘を預かることになり、
それと同時に怪しい団体の調査を依頼されます。
その団体、身体にいい健康食品を謳い文句にしていながら、
陰では農薬を使い、以前は新興宗教だったことがわかるのです。
同性愛、老人問題にカルト教団など社会的問題をシリアスではなく、
コミカルに描いているので見やすいです。

クライマックスは思わぬ形で巻き込まれたバスジャック。
結末はいかに・・はずだけど、「狂騒曲」とタイトルでわかるから、安心して見ていられます。

コミカルで笑いがあって、ほろりとさせられる。
多田さんも、仰天など不器用な人たちがキラリと光る。
人情味があふれる人たちに、また会いたい。
第三弾を期待します^^


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