ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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学年ビリのギャルが1年で偏差値40上げて慶応大学に現役合格した話  ★★★★

(2015年10月21日読了)

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)坪田信貴

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-04-10
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(内容)
偏差値30、学年ビリの金髪少女が、坪井先生と出会い運命を変えた。
「慶応に行く!」金髪少女のことさやかちゃんが、1年半にもわたる苦闘の末、慶応大学に現役合格するまでのノンフィクションストーリー。


(REVIEW)
映画化にもなった話題作。
今回読もうとしたきっかけは「下流の宴」(林真理子著)に登場する、
不可能と思われた医大に合格した女性に感動したからです。
これぞまさに奇跡を起こす、ならばリアルではどうなのか?

著者(塾の先生)の堅苦しくもなく、
軽いテンポで時にはクスっと笑わせる文章が読みやすい、
話に入りやすいです。
実は読む前に某通販サイトで賛否両輪を見かけましたが、
確かに主人公の少女(さやか)はもともと頭がいいでしょう。
脚色してあるかもしれない。
そんなのはどうでもいい。
奇跡というドラマチックな話が好きな私は、
彼女の成功に胸が熱くなりました。

著者は、心理学を学んだ塾の先生です。
見るからにギャルで、しかも小学校レベルしかない”さやか”を
最初の挨拶で可能性があると見抜いた。
そして、どうすれが彼女は勉強に興味をもってくれるか、
付録にありましたが、性格を診断して指導するすることが大事。
生徒は十人十色、同じに指導して伸びる子と伸びない子もいる。
付録の「坪田式・性格指導法の判定、Q&A]↓は、仕事にも役に立ちそうです。

それぞれのタイプの指導法(メモさせてもらいます)
完全主義タイプ・・・・細かいことよりも大局へ目を向けさせる。
献身タイプ・・・・・・自分のことより感謝されることにモチベーションがあがる。
達成感タイプ・・・・・成長していくところを人前で褒めながら、時間をかけてやらせる。
芸術家タイプ・・・・・一般論で語らず、個性を認めて指導する。
研究者タイプ・・・・・バランスよく受験対策ができるように配慮する。
堅実家タイプ・・・・・細かな計画を一緒にたてる。
楽天家タイプ・・・・・バラ色の人生を語ってやる気を出させる(さやかちゃんがこのタイプ)。
統率者タイプ・・・・・「勝つか負けるか」で声掛けをする。
調停者タイプ・・・・・目標達成の意識を持たせ、達成感を積み重ねていく。


受験、奇跡と思い出すのが、「生徒諸君!」のチビ(岩崎君)
ナッキーと同じ高校に行きたくて、浪人を覚悟して挑んだ受験。
チビのがんばりが奇跡を呼び、見事合格。
あの頃の「生徒諸君!」よかったのう~(しみじみ・・)

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ダウントン・アビー ★★★★

(2015年10月DVD鑑賞)

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2010年 英国ドラマ 全7話
(出演) ロバート・クローリー・・・ヒュー・ボネヴィル
     チャーリー・カーソン・・・ジム・カーター
     ジョン・ベイツ・・・・・・・・・ブレンダン・コイル
     メアリー・クローリー・・・ミシェル・ドッカリー

(STORY)
1912年。イギリス。郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー“で暮らす貴族グランサム伯爵一家に、タイタニック号が沈没したという報せが届く。乗船していた家督を相続する長女メアリーの婚約者が帰らぬ人となる。グランサム家には娘しかいないため、新たなる相続人を迎えることとなり・・。
一方、使用人では、新たなる伯爵付従者ベイツが赴任した。


(REVIEW)
アカデミー賞脚本賞を受賞した映画「ゴスフォード・パーク」の脚本のジュリアン・フェローズが、企画・製作総指揮・脚本を手掛けたドラマです。
どうりで、キャストが大勢のはずだわ^^

大勢のキャストは大好き。
うざいというキャラがいなければ、なおOK!
はい、「ゴスフォード・パーク」も本作も「あまちゃん」と同じく、誰一人なし。
舞台はイングランドの郊外の大邸宅。
格差社会であった当時、階上(グランサム家)と階下(使用人)の2つのドラマが展開されます。
上流社会であるグランサム家の相続問題、策略、愛憎。
その一方で、使用人たちの生活、人間模様・・
誰一人余すこともなく、描いているのは、ひとえに脚本の出来がいいから。
だからドラマも面白いのです^^v

最初はタンタンとした流れも、中盤から加速を増していく。
メアリーとマシューの恋の行方はいかに?
グエンは念願の秘書になることができるか?
罪をなすりつけられたベイツは首になるのか?
夫人が18年ぶりに妊娠?さて、ラストは↓

ベイツは、このまま本当に首になるかと心配したけど、
やはり悪党の方が去る、よかった、よかった。

でも、悪党のトーマス。
しっかりと次の職場を見つけているし^^
なかなかかしこい^^;

同じようにクビを心配したブランソン
シビルと仲がよさそうで。
彼女は発展なところがあって、面白そうなキャラ。
彼女が応援したメイドのグエン、転職採用おめでとう^^

メアリーの部屋で突然死んだバムーク。
なかなかのイケメンだったのにね、
不埒な噂が流れつつも、パムークのことを秘密にしたまま、
マシューと結婚の決意をするメアリーだったけど、返事を渋ってしまい・・
それがマッシューと別れるとは・・
イーディスも恋に破れ、夫人は流産し、
その時、舞い込んだ第一次世界大戦の開戦。
2はどうなるか楽しみです。





青い塩 ★★★

(2015年10月14日DVD鑑賞)

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2011年、韓国映画
監督・・・・イ・ヒョンスン
出演・・・・ソン・ガンホ
      シン・セギョン

(STORY)
伝説的ヤクザ、ユン・ドゥホン(ソン・ガンホ)は、裏社会から足を洗い、故郷のプザンに戻りレストランを開くため料理学校に通っていた。
ある日、セビン(シン・セギョン)という若い女性と出会う。二人は心を通わせていくが、彼女は組織の一員でドゥホンを監視していた。やがて、組織からドゥホンを殺すように命令が下った。


(REVIEW)
「イルマーレ」の・イ・ヒョンスン監督、名優ソン・ガンホ出演作品。
最初はほのぼのとした料理を題材にした男女の恋物語かなと思ったら、どっこい^^;
次第に話はシリアスへ。ヤクザの抗争、ドゥホン暗殺という殺伐な展開になるではありませんか。
ふたりはどうなるだろうと気にはなるものの、ベタな展開に気持ちは失速。
誰にも感情移入できず、タンタンと流れるようにクライマックスを迎え・・・ここから隠れます↓。
ラスト、どうなるだろうと思ったら、やはり悲劇で終わったのね。
ドゥホンの死で幕切れ・・と思っていたら、どっこい。
生きているではないですか^^;
それも、セビンら仲間とレストランを開業して、夢をかなえているし。
つまりハッピーエンド!よかった、よかった^^

ヤクザ゙の抗争はどうなったの?これで終わり?と、中途半端に思えるけど
これは男女の物語として思えば、これでいいんだよね。

セビンがドゥホンのことを「アジョシ」と言って思い出したのは、ウォンビン主演の「アジョシ」
同じ年の離れた男女、組織、抗争の作品ですが、
話の筋は通っているし、キャラに感情移入できた「アジョシ」に軍配を上げます。


Category :

復讐の華 ヴェラ ★★★★☆

(2015年10月12日読了)

復讐の華ヴェラ
復讐の華ヴェラ桐生 操

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(STORY)
ヴェラは両親と弟と幸せな家庭で暮らしていたが、父の逮捕を機に一転する。
父の処刑、母の自殺。残られたヴェラと弟は、大人の仕打ちを受ける日々・・
父の遺書から身に覚えのない罪を着せられたことを知り、ヴェラは不幸に叩き落としら奴らに復讐することを誓う。


(REVIEW)
桐生さんといえば、的確な歴史考証、残酷な描写が印象的でしたが、
前回の「ジェーン・グレイ」では清純な女性の物語のせいか、地味で清純な作品でした。

しかし、今回は桐生節パワーアップ。
日本にはなじみのあるフランス革命前夜が舞台。
華やかな舞台にキャスト、宮廷、恋など華やいだシーンもあれば、残虐なシーンもあり。
これぞ桐生ワールド^^
冒頭の復讐を誓うシーンからはじまる歯切れのいい文章は、ノンストップで一気に読めます。

話はあらすじでも書いたように、復讐する女性の物語です。
彼女がなぜ復讐に至ったかの過程や心理描写は丁寧です。
また、メリハリのあるキャラもだれひとりとなく欠かすことなく描かれ、
イヤなキャラもうざいとは思えない、要所、要所に重要な役割を果たしています。

彼女の復讐の背景にあるのは、フランス革命前兆といわれる「首飾り事件」
犯人は「ベルばら」でもお馴染みジャンヌのこと、ラ・モット夫人ですが、
事件を動かす本当の黒幕はヴェラと希代の詐欺師を言われるカリオストロ伯爵。
史実の事件にヴェラの復讐を絡めている展開は上手い。
もうひとつの「首飾り事件」としての歴史物語として面白いかもしれません。

最期は彼女らしいというべきでしょう。
彼女なりに最後は引き際をした。
歴史ドラマとして、満足感のある一冊でした。



イーハトーブの幽霊 ★★★☆

(2015年10月7日読了)

イーハトーブの幽霊 (光文社文庫)
イーハトーブの幽霊 (光文社文庫)内田 康夫

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(STORY)
花巻祭の準備前、宮沢賢治が名づけた「イギリス海岸」で男の他殺死体が発見された。
被害者は「幽霊を見た」と話していたという。
祭の初日、今度は「さいかち淵」で毒殺死体が発見された、
取材で花巻市を訪れた浅見光彦は、事件の真相を突き止めようとする。
はたして「幽霊の正体」とは?


(REVIEW)
花巻市は一度温泉、観光で訪れたことがあります。
花巻市といえば、宮沢賢治。
宮沢賢治の足跡を訪ねたので、読みながら懐かしく感じました。

タイトルを見る限り幻想的だなと思いました。
しかし、殺人事件を加えれば、血生臭さはぬぐいきれない。
殺人事件と宮沢賢治とうまく結びつけるとはさすが。
花巻市のこと、宮沢賢治のことといい、あいかわらず先生は博学家。
事件の核心にせまっていくうちに浮かんでくる暗い過去。
「いじめ」など、宮沢賢治の作品にある陰湿さ、残酷さがうまく結びついているように感じました。
事件の真相とは↓
序章のふたりのうちのどちらかが犯人かと思ったら、違う人だったのね。
またも肩透かしを食らったけど、その中に幽霊がいた。
昔の復讐をするかのように、「まただよ」と現れるとは、想像するだけでもゾーーとしましたね。

いじめの復讐と思っていたら、暗い過去を消すための殺人だったとは。
昔いじめのリーダーが教育と語っているし、殺人まで犯している。
それも奥さんも協力して。
こわーー、彼女が一番怖いかもしれない。

いじめられた側は世間では敗者となっている。
いじめた側が勝者、いじめを受けた者が敗者?
救われないなと思ったけど、最後は悪者が滅びてスカーーとしました。
これぞ、現代の水戸黄門?^^;


「事件好きとはいっても、単なる盗みや、ニュースでよくある「カーとなって殺す」起こす殺人には興味がない。
人間関係が複雑で、得体が知れない謎が満ちているような事件であってもらいたい。
それにプラスして、歴史や伝説めいたものが絡んでいれば申し分ない」

はい^^/私も光彦さんと同じで「怪事件」大好き。
だから、光彦さんシリーズにのめりこんでます^^v




愛という病 ★★★

(2015年8月29日読了)

愛という病 (新潮文庫)
愛という病 (新潮文庫)中村 うさぎ

新潮社 2010-11-29
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(STORY)
女は「愛し愛される事」に固辞するのだろう?
愛されないと自己否定に陥るのは何故か?
「愛し愛されること」しか自己を確認することしかできないのか?
女はもっと女を知らなくてはならないー中村さんがおくる痛快エッセイ。


(REVIEW)
中村さんの自己分析エッセイシリーズ「女性について編」
「エロとは何か」「メイドカフェで働く自意識」「恋したらバカになるわけ」など、
中村さんらしい痛快な文章で語ってます。

女性を知ることは、つまり自分を知ること。

男に屈したい女性とは↓
「子供の頃、親から評価されなかっただろう。そのせいか、彼女たちはいつも罪悪感を抱いている」

四十代、五十代の心理について↓
「気づいたら四十代になってて、容色が著しく衰えて恋も遠ざかり、そしてはじめて『女を捨てたくない』と焦り始めた」

自分の変貌について↓
「私は怖い。自分が抗いようもなく変わってしまい、しかもそれが思春期の変化とは違って『成熟』や『成長』でなく、『老化』と『衰退』であることがわかっているのだから、なおさら絶望な気分になる」

オカマについて↓
「我々は現実の母を、愛しながら憎んでいる。その『愛』はオカマへと向けられ、『憎しみ』は女へと振り分けられて、そこでバランスが保っているかもしれない。『母と娘』の関係はお互いの『同族同化』が発生して複雑になりやすいが、そこでこじれた関係をW他紙を含む一部の『オカマ好きの女』たちは『母なるオカマと私』という関係でやり直し、何かの傷を癒しているのであろう」

女性について↓
「まったくもって面倒くさい生き物だな、女って。『キャリアウーマンvs専業主婦』『子持ち女vs子なし女』とか、同性の中でいちいち対立しなくてはいられないのか

子供手当について↓
「意見をしなかったのは、『子供いないのに何を言っている』と批判を浴びるのが面倒くさかったからだ」

など、的をついて言葉は、ついうなづいてしまいます。
40代に突入した女性の心理についても、恋についても、オカマについても、
よく分析され、中村さんのストレートな言葉が心に響く。
中村さんの心の叫びとでもいうべきか、いや私たち女性の心の叫びかもしれません

買い物依存症の頃に比べると、シリアスな文章ですが、
テンポのよさと的をついた言葉は光ってます。
ヘタな自己啓発本よりは救いになる。
自分自身が見失った方、一読オススメします。

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