ラムの映画&本ライフ

ラムの趣味である映画と本のレビューです。★5で満点、10通りに評価しています。
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禁断の魔術師 ★★★★☆

(12年10月26日、読了)

禁断の魔術 ガリレオ8禁断の魔術 ガリレオ8
(2012/10/13)
東野 圭吾

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(Story)
ガリレオの教え子が行方不明になった。姉を見殺しにされた教え子は、ある計画をたてていたためである。ガリレオがとった行動とは?(「猛射つ」より)
上記の「猛射つ」をふくむ、「透視す」「曲球る」「念波る」4編を収録。


(レビュー)
前回の「虚像の道化師」のオビに10月13日にガリレオの新作が発売されると宣伝にありました。
「いくらファンサービスがいいたかって、刊行が早すぎではない?東野氏!」
と最初は期待してなかったですが、とんでもない。
許してください、東野氏。今回は一言で感想をいえば、「まいった!お見事」と言わせてもらいます。

ガリレオといえば、浮世離れした偏屈科学者のイメージが強いです。
またそれが魅力的なんだけど^^

しかし、長い時を経て、ガリレオは変貌しました。
偏屈な性格は変わりないですが、人情味あふれる科学者になったのですから。

不可解な事件を科学で証明するという点は、初回のガリレオシリーズから変わってません。
そこに、ドラマを描かれるようになり、ガリレオの人間像が掘り下げられていました。

「透視す」では、見抜けないトリックに悔しがる湯川の姿や、「猛射つ」では教え子を思い、科学者としての信念を貫く湯川の姿が印象的に残りました。
「たとえ二週間でも僕の教え子だ。行方不明と聞いてじっとしていられなかった」
「私のことは気にするな。これもまた自業自得だ。教え子に正しく教えてやれなかったことに対する罰だ」
など、心に打つ名せりふもあり。

事件の謎、犯人、トリックはどうでもいいや!私的、付録みたいなものでした。

どの話でも言えるのは、読んだ後にほんわかな暖かさと、余韻が残ったこと。
特に「猛射つ」は東野氏の作品の中では傑作と言っていいかもしれない。

これからも私たちを喜ばせてくださいませ、東野センセ^^
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2 Comments

藍色 says..."No title"
おそらくこれでシリーズはひとまず完結なのでしょうが、
作者のネタが再びたまるまでの小休止であってほしいです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2014.03.08 14:56 | URL | #- [edit]
ラム says..."こちらこそ"
トラックバックありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。

ガリレオシリーズ、これで終わり?
ネタを編み出し、是非、今後も続けてほしいです。
2014.03.09 09:08 | URL | #- [edit]

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「禁断の魔術ガリレオ8」東野圭吾
湯川が殺人を?「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」。ガリレオシリーズ初の完全書き下ろし。 前作を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」と...